🗨️「メルカリの株価、何があってこんなに下がったんですか」
16日の終値は3,621円で、前日比247円安。8月10日につけた年初来高値5,111円から約29%下がりました。9月に入ってからの急落は3回あり、材料はいずれも業績ではなく「出品されている物」をめぐる話です。16日の直接の材料は、ポケモンカード30周年の関連商品を当面出品できなくする、と前日に発表したことでした。
[経済] この記事の要点
2026年9月16日 発表
- メルカリで日常的に売り買いしている人
- 限定品・コラボ景品の相場を見ている人
- フリマアプリを副収入の手段にしている人
9月に3回、急落している
1か月かけてじりじり下げたのではありません。下がったのは3日に集中しています。
| 日付 | 下落率 | その日に出ていた材料 |
|---|---|---|
| 9月2日 | 7.99%安 | くら寿司のコラボ景品が不正に出品されているという指摘がSNSで拡散 |
| 9月8日 | 5.53%安 | 証券会社が投資判断を「ニュートラル」へ引き下げ |
| 9月16日 | 6.39%安 | ポケモンカード30周年商品の出品を当面禁止すると発表(15日) |
この3日を合わせるだけで2割近く落ちています。高値をつけた8月10日から数えると、5,111円だった株価が3,621円まで下がりました。1か月で約29%です。
3回とも、材料は「決算」ではない
この表で目を引くのは、下落率よりも右の列です。
9月2日はコラボ景品の不正出品、9月16日は限定カードの出品禁止。どちらも「メルカリに何が並んでいるか」の話で、会社が稼いだ金額の話ではありません。
実際、直近の決算は過去最高でした。2026年6月期の売上収益は2,293億円で前年比19.0%増、コア営業利益は442億円で60.2%増。数字だけ見れば、株価が3割下がる説明はつきません。

出品を止めると、手数料も止まる
ポケモンカード30周年の関連商品は、発売直後から定価を大きく超える金額で取引されていました。出品禁止という措置が取られたのは、そこに転売が集中していたからです。
フリマアプリの収益は、売れた金額に対する手数料です。高値で回っている商品の出品を自分で止めるということは、その商品から入るはずだった手数料を自分で止めるということでもあります。
それでも止めたのは、転売と不正利用への批判が続いていたからです。ここが評価の分かれ目になっていて、対応としては正しくても、短期の収益には効かない——市場がそう受け取った形になっています。
利用者側から見ると、出口が1つ塞がる
株価の話は、アプリを使っている人にとっては遠い数字に見えます。ただ、出品禁止のほうは直接効きます。
限定品を「あとでメルカリで売ればいい」と考えて買っていた場合、その前提が崩れます。手元に残るのは、定価より高く買った現物です。
買う前に、その品がプラットフォームの禁止区分に入る可能性があるかどうか。今回のような発表は前触れなく出るので、出口を1つしか用意していないと詰まります。
生活・仕事にどう効くか
- 家計:出品禁止になった商品はそのアプリでは売れない。現金化を前提に買っていた場合、出口が1つ塞がる。
- 仕事:この1か月の材料は業績ではなく、並んでいる物をめぐる評判。利用者が多いサービスほど、規約の運用が評価の対象になる。
生活・仕事にどう効くか
- 家計:出品禁止の対象になった商品は、そのプラットフォームでは売れない。手元にある限定品を現金化する前提で買っていた場合、出口が1つ塞がる。
- 仕事:この1か月の下落の材料は業績ではなく、出品されている物の中身をめぐる評判。利用者が多いサービスほど、規約の運用そのものが評価の対象になる。
結局どうすればよいか
- 出品を考えている物が、規約で禁止されている区分に入っていないかを先に見る
- 限定品の転売を前提に買う場合、出品できなくなる可能性を計算に入れる
- 株価と業績は別の動きをすることがある、という前提で数字を見る
公式出典
- メルカリ 2026年6月期 決算(IR情報)(2026年9月16日発表)
- 日本取引所グループ 上場会社情報(2026年9月16日発表)
更新履歴
- 2026年9月16日 初版を公開。16日終値と、9月の3回の急落の材料を記載。
※本記事は2026年9月16日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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