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加須市 冠水 どこが危ないの?

加須市で、大雨のときに水がたまるおそれがある道は24か所です。埼玉県245か所のうち、さいたま市に次いで2番目に多い市です。

24か所を並べると、同じ言葉が22回出てきます。東北自動車道。市の中を南北に走る高速道路の下に、22か所が集まっています。

この記事でわかること

  •  24か所のうち22か所が東北自動車道の下。残る2か所は国道125号バイパスの下です
  •  10組20か所が「上り側」「下り側」のペアになっています
  •  24か所の標高は10.7メートルから13.2メートル。差は2.5メートルしかありません
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箇所の数・種別・路線名・地先名は国土交通省 関東地方整備局「道路冠水注意箇所」埼玉県245か所から数えました。埼玉県の説明表は文字データを持たない画像なので、必要な情報は一覧の地先名から取っています。ハザードマップの区分と防災アプリは加須市 危機管理防災課、内水ハザードマップは都市整備部 治水課の公表ページです。標高は国土地理院の住所検索APIと標高APIで引いています。
目次

22か所が東北自動車道の下です

加須市の24か所が何の下にあるかを数えた図
22か所が東北自動車道の下。市を南北に横切る高速道路です

内訳は、東北自動車道の下が22か所、国道125号バイパスの下が2か所(岡古井と多門寺)。24か所のうち23か所が市の道で、県の道は大字戸川の1か所だけです。国の道はありません。

東北道は加須市を北西から南東へ斜めに横切っています。その下を市道が何度もくぐる。だから箇所がここまで集中します。

隣の久喜市も17か所のうち8か所が東北自動車道の下でした。2つの市を合わせると、東北道の下だけで30か所になります。

2本のコンクリート高架が並び、その下から橋げたを見上げている
2本のコンクリート高架が並び、その下から橋げたを見上げている(写真: Pexels)

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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上り側と下り側で、別々に数えられています

上り側と下り側でペアになっている10組を並べた図
高速道路は上下線で橋が別なので、くぐる道も別の市道になります

一覧をよく見ると、同じ場所が2行に分かれています。「東北自動車道アンダーパス加須19、上り側」と「同、下り側」。こういうペアが10組、20か所あります。

高速道路は上り線と下り線で別々の橋になっていて、その下をくぐる道も上り線の下と下り線の下で別の市道です。たとえば加須19なら上り側が市道3390号線、下り側が市道3389号線。番号がひとつ違いで並んでいます。

組の名前は加須19・18・17・14・12・10・9と、久喜26・25・18。加須市の中にあるのに「久喜」の番号が3組6か所あります。高速道路側で振った通し番号なので、市の境とは関係なく並んでいるということです。

標高の差は2.5メートルしかありません

太いコンクリートの橋脚が並ぶ、高架の下から見上げた空
太いコンクリートの橋脚が並ぶ、高架の下から見上げた空(写真: Pexels)

24か所の住所を国土地理院の標高データに通すと、驚くほど平らでした。いちばん低いのが水深の10.7メートル、いちばん高いのが上三俣の13.2メートル。差は2.5メートルです。

このシリーズでは100を超える市を同じ手順で測ってきましたが、これがいちばん狭い幅です。これまでの最狭は鹿児島県薩摩川内市の4.5メートルでした。

関東平野のまん中なので、市のどこへ行っても土地の高さがほとんど変わりません。だから「低いところ」が地形では決まらない。掘り下げて高速道路の下をくぐる、その箱の底だけが低くなります。

\住所を入れると、その場所の水のリスクがまとめて出ます/

加須市の住所で調べてみる ›

洪水・内水・土砂・地震を1画面で

市の地図は、3つが「作成なし」です

5つの市の内水の地図が水防法に基づくかを並べた図
5市とも内水は水防法に基づきません。洪水のほうは基づきます

加須市には「水防法に基づくハザードマップ一覧(宅地建物取引業者の方向け)」というページがあります。6つの区分を表にして、作ってあるかどうかと、水防法に基づくかどうかを並べたものです。

洪水は「有り・基づく」。雨水出水(内水)は「有り・基づかない」。そして土砂災害・津波・高潮は3つとも「無し」。地震は有りですが水防法の区分ではありません。

内水については、市がこう添えています。「水防法に基づくものではありませんが、過去の浸水実績等を表示した水害リスクの把握に役立つものであるため、説明にご活用ください」。内水ハザードマップの図は令和3年3月31日現在のもので、凡例は「溢水対策実施区域」と「浸水等実績箇所」です。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



市のアプリに、冠水の情報が出ます

加須市は防災アプリを配信しています。市のページによると、令和8年9月15日現在で25,037人がダウンロードしています。

機能は4つ。防災行政無線の内容を音声つきのプッシュ通知で受け取れる「お知らせ」、河川が決壊したときの現在位置の最大浸水想定をアニメーションで見せる「災害体験AR(エーアール)」、そして「防災地図」です。

この防災地図に、ハザードマップや避難場所の開設状況だけでなく、道路冠水などによる通行止め情報も表示されます。スマートフォンを持っていない人にはガラケー向けの「かぞホッとメール」があり、希望する世帯には防災ラジオを無償で貸し出しています。

水に入ってしまった車から出るまで

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です

24か所とも、何かの下をくぐる道です。手前から見ると水面は平らに見えて、いちばん深い底は見えません。進んだ先が急に深いのが怖いところです。

JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じでした。止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓です。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。

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車が動かなくなったら110番と119番へ。水深がひざ下でも、流れがあれば大人は歩けません。50センチより深いときは、無理に移動せず高いところで待ってください。

\何センチでドアが開かなくなるのか/

JAFの実験の中身を読む ›

窓を割れたのは脱出用ハンマーだけでした

ほかの市はどうなっているか

同じ手順で、ほかの市も1つずつ調べています。同じ資料でも、出てくる答えは場所ごとに変わります。

この記事のまとめ

加須市で道路が冠水しやすい場所は24か所で、埼玉県内ではさいたま市に次いで2番目に多い市です。24か所のうち22か所が東北自動車道の下、残る2か所は国道125号バイパスの下。23か所が市の道で、県の道は大字戸川の1か所だけです。10組20か所が「上り側」「下り側」のペアになっていて、そのうち3組は「久喜」の番号がついています。

標高は水深の10.7メートルから上三俣の13.2メートルまでで、差は2.5メートル。このシリーズで測ったなかでいちばん狭い幅です。市のハザードマップは6区分のうち土砂災害・津波・高潮の3つが「作成なし」で、内水は作ってあるものの水防法には基づきません。市の防災アプリは令和8年9月15日現在で25,037人がダウンロードしていて、道路冠水による通行止め情報も表示されます。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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