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鎌ケ谷市 冠水 どこが危ないの?

鎌ケ谷市で、国が「大雨のときに水がたまるおそれがある」と名指ししている道は1か所です。市道37号線の丸山アンダーパス。住所は丸山1丁目です。

1か所しかないのに、この市の「冠水」はよく検索されています。理由ははっきりしています。その1か所が、いまも本復旧していないからです。

この記事でわかること

  •  国の一覧に載る鎌ケ谷市の場所は、丸山アンダーパスの1か所だけです
  •  令和8年8月の千葉豪雨でポンプが止まり、いまは暫定のポンプで動いています
  •  市の浸水履歴は30年で1,350件。そのうち丸山は1件も入っていません
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箇所の数・種別・路線名・地先名は国土交通省 関東地方整備局「千葉県内におけるアンダーパス部等の道路冠水注意箇所マップ」(令和8年6月30日更新・全95か所)から取りました。丸山アンダーパスの復旧の段取りは鎌ケ谷市 都市建設部 道路河川管理課(令和8年9月15日更新)、浸水履歴は安全対策課が公表している一覧(平成8年度〜令和7年度・資料作成時点は令和8年3月)を自分で集計したものです。標高は国土地理院の住所検索APIと標高APIで引いています。
目次

ポンプは、まだ本復旧していません

丸山アンダーパスの復旧の段取りを並べた図
既設ポンプ2基目と施設全体の復旧時期は、現時点では未定です

市の「令和8年8月千葉豪雨について」のページの下に、「丸山アンダーパスの状況について」という1枚があります。令和8年9月15日の更新です。原文はこうです。

「現在、冠水対応として設置しているポンプは、暫定的なものであることから、一定の降雨量がある場合は、一時的な通行止めを実施します」。

そして今後の段取りが3行で示されています。既設ポンプ1基目の稼働再開時期は9月中旬(予定)。2基目は現時点では未定。電気系統も含めた施設全体の復旧時期も未定。

同じ豪雨のページには、個人市民税・県民税の減免、災害救助法に基づく賃貸型応急住宅、災害援護資金の貸付、NHK受信料の免除、旅券発給手数料の免除が並びます。災害救助法が適用された豪雨でした。

地下の駐車場へ下りていくスロープとゲート
地下の駐車場へ下りていくスロープとゲート(写真: Pexels)

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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名前が2つあります

国の一覧を見比べると、同じ場所に2つの書き方があります。関東地方整備局のPDF(令和8年6月30日更新)では「丸山1丁目(丸山アンダー)」。同じ地整のHTMLの一覧では「丸山1丁目(新京成アンダー)」。

新京成線は、上を通っている鉄道の名前です。丸山は、下をくぐる道がある町の名前。どちらも間違いではありませんが、市が使っているのは「丸山アンダーパス」のほうで、新しいPDFがそれに合わせてあります。

標高は28.3メートル。千葉県の95か所は千葉市16、松戸市10、船橋市9と続き、鎌ケ谷市はそのうちの1か所です。種別は市道です。

市の記録は30年で1,350件です

鎌ケ谷市の浸水履歴1,350件を町ごとに数えた図
馬込沢だけで577件。全体の43パーセントです

鎌ケ谷市は、平成8年度から令和7年度までの浸水履歴を公表しています。通報や報告をもとに安全対策課が把握しているもので、令和8年3月時点でまとめられたものです。自分で数えると1,350件、112区域、23町でした。

内訳は床上浸水414件、床下浸水936件。災害の種類は30あって、平成8年から12年の台風・大雨にはじまり、令和7年9月の台風15号まで並びます。

町ごとに見ると、偏りがはっきりします。馬込沢が577件で、全体の43パーセント。13の区域に分かれていて、2番が156件、4番が101件、9番が85件です。次が東道野辺167件、鎌ケ谷158件、南初富108件と続きます。

なお、令和8年8月の千葉豪雨は資料作成時点より後なので、この1,350件には入っていません。

\住所を入れると、その場所の水のリスクがまとめて出ます/

鎌ケ谷市の住所で調べてみる ›

洪水・内水・土砂を1画面で

丸山は、1,350件に入っていません

水が上がった道路にバリケードが並んでいる様子
水が上がった道路にバリケードが並んでいる様子(写真: Pexels)

1,350件を町名で数え直すと、丸山は1件も出てきません。国の一覧に載る鎌ケ谷市の唯一の場所がある町が、市の30年分の記録には入っていないのです。

理由は、何を数えているかの違いです。市の浸水履歴は床上浸水と床下浸水、つまり家屋の被害の記録です。道路が冠水しただけでは、この一覧には残りません。

市も注意書きを添えています。「この一覧に記載がないことが実際に浸水被害がないことを示すものではありません」。記録に無いことと、起きないことは別です。

だから2つの資料を重ねる必要があります。家がどこで浸かってきたかは市の浸水履歴、くぐる道のどこに水がたまるかは国の一覧。片方だけでは、丸山アンダーパスも馬込沢も見落とします。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



内水の地図は、市が独自に解析したものです

5つの市の内水の地図が水防法に基づくかを並べた図
鎌ケ谷市の内水は、市が独自に解析した参考図です

鎌ケ谷市のWEBハザードマップには、洪水と内水の浸水想定区域が表示されます。ただし根拠が違います。真間川や大津川といった川については水防法に基づく洪水のハザードマップがありますが、内水(雨水出水)については水防法に基づくハザードマップが無く、市が独自に解析した参考図という扱いです。

同じ時期に調べた千葉県野田市も、内水ハザードマップに「水防法第14条の2に基づく雨水出水浸水想定区域の指定を行っていないため」基づかないと書いていました。埼玉県の加須市と所沢市も、内水は基づかない側です。

不動産の取引で必ず説明されるのは、水防法に基づいて作られた地図のほうです。市は「宅地建物取引業者の皆さまへ」というページも別に用意しています。

水に入ってしまった車から出るまで

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です

丸山アンダーパスは、線路の下をくぐる道です。手前から見ると水面は平らに見えて、いちばん深い底は見えません。進んだ先が急に深いのが怖いところです。いまは暫定のポンプなので、一定の雨が降れば一時的に通行が止まります。

JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じでした。止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓です。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。

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車が動かなくなったら110番と119番へ。水深がひざ下でも、流れがあれば大人は歩けません。50センチより深いときは、無理に移動せず高いところで待ってください。

\何センチでドアが開かなくなるのか/

JAFの実験の中身を読む ›

窓を割れたのは脱出用ハンマーだけでした

ほかの市はどうなっているか

同じ手順で、ほかの市も1つずつ調べています。同じ資料でも、出てくる答えは場所ごとに変わります。

この記事のまとめ

鎌ケ谷市で国が名指ししている冠水注意箇所は、市道37号線の丸山アンダーパスの1か所だけです。千葉県95か所のうちの1か所で、標高は28.3メートル。関東地方整備局のPDFでは「丸山アンダー」、HTMLの一覧では「新京成アンダー」と、同じ場所に2つの書き方があります。

その1か所が、令和8年8月の千葉豪雨でポンプが止まりました。いまは暫定のポンプで動いていて、一定の降雨量があるときは一時的に通行が止まります。既設ポンプ1基目の再開は9月中旬の予定、2基目と施設全体の復旧時期は未定です。市の浸水履歴は平成8年度から30年で1,350件(床上414・床下936)あり、馬込沢だけで577件。ただし丸山は1件も入っていません。家屋の浸水を数えた記録だからです。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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