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上越市 詐欺/現金を宅配便で送らせた

🗨️「上越の400万円の詐欺、どんな取られ方をしたの?」

現金を宅配便で送らせる手口でした。息子と弁護士を装って電話し、「未払いの税金を払う現金が至急いる」と信じ込ませて、群馬県前橋市の集合住宅あてに荷物を送らせています。宅配便はそもそも現金を引き受けないので、この依頼が出た時点で普通ではありません。

[事件・事故] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月18日 発表

影響を受ける人
  • 高齢の家族と離れて暮らしている人
  • 固定電話に知らない番号からの着信がある家
  • 「至急」「今日中」と言われて現金を用意した経験がある人
目次

逮捕は今日、だまし取られたのは去年の秋

新潟県警が詐欺の疑いで25歳の男を逮捕しました。上越市に住む80代の女性から現金400万円をだまし取ったとされています。

時系列に並べると、被害はすぐには表に出ていません。

時期起きたこと
2025年10月18日〜11月11日息子や弁護士を装って電話。「未払いの税金を支払うための現金が至急必要」と告げた
同期間現金が入った荷物を、群馬県前橋市内の集合住宅あてに宅配便で送らせた
2025年11月12日共犯者が荷物を受け取った
2026年9月18日詐欺の疑いで逮捕。警察は指示役や受け子をスカウトする役割だったとみている

警察は、逮捕された男が実行役を集めるリクルーターの立場だったとみています。だます人、電話をかける人、荷物を受け取る人、集める人が分かれている形です。

宅配便は、そもそも現金を運ばない

この事件でいちばん実用的なのはここです。宅急便では現金を送れません。ヤマト運輸は「宅急便で送れないもの」として、現金、小切手・手形・株券などの有価証券類、電子マネーカード、クレジットカード、キャッシュカードを挙げていて、根拠は宅急便約款 第二章 運送の引受け(引受拒絶)第六条です。

つまり「現金を宅配便で送ってください」という依頼は、正規の手続きとして存在しません。税務署も、弁護士も、家族も、まともな用件でこの頼み方はしません。相手が誰を名乗っていても、この一言が出た時点で切ってよい、という判断ができます。息子の声かどうかを聞き分ける必要はありません。

固定電話の受話器を取る手
声を聞き分けようとするより、「送れ」と言われた中身で判断するほうが確実(写真はイメージ)

この型は、全国でも増えている

警察庁が令和7年の特殊詐欺をまとめた資料で、被害金の渡し方(交付形態)別の認知件数を公表しています。現金送付型はこの10年で最も少なかった令和3年の189件から、令和7年は734件まで戻っています。

現金送付型の認知件数
令和3年189件
令和4年319件
令和5年438件
令和6年424件
令和7年734件

特殊詐欺全体では、令和7年の認知件数が27,832件、被害総額は1,423.1億円でした。渡し方でいちばん多いのは振込型で16,894件(全体の60.7%)、次が現金手交型14.6%です。現金送付型は全体の3%に満たない少数派ですが、前の年から300件以上増えたのがこの型でした。

なぜ宅配便に戻ってきたのか

ここからは記事を書いている側の見方です。振込はインターネットバンキングの本人確認や口座凍結が進み、現金の手渡しは受け子が現場に行くので捕まりやすい。宅配便なら、被害者が自分でコンビニや取扱店へ持ち込み、受け取る側は指定した住所で待つだけで済みます。今回の宛先が群馬県前橋市の集合住宅だったことも、この「待つだけで済む」形に合っています。だまされる側にとっても、家から出ずに済むぶん、途中で止まる機会が減ります。

金融機関やコンビニの現金自動預払機には、高額の振り込みで声をかける仕組みが積み上がってきました。宅配便の窓口には、中身が現金かどうかを確かめる仕組みがありません。そこが空いているのだと考えています。

家族の側でできること

80代の親に「詐欺の電話に気をつけて」と言っても、電話の相手は毎回違う名乗り方をします。覚えてもらう文言は1つで足ります。現金を送れと言われたら、それは全部うそです。宅配便でも、レターパックでも、郵便でも同じです。

あわせて、固定電話を常時留守番電話にしておくと、名乗って用件を残す必要が出るので電話自体が減ります。かかってきた番号にかけ直すのではなく、自分が知っている番号にかけ直すことも、今回のように家族を装われたときに効きます。

生活・仕事にどう効くか

  • 取られ方:手渡しでも現金自動預払機でもなく宅配便。家から一歩も出ないまま400万円が動いた。
  • 全国の傾向:現金送付型の認知件数は令和6年424件から令和7年734件へ増えている。
  • 見分け方:宅急便の約款は現金と有価証券の引き受けを断っている。送れと言う相手が異常。

結局どうすればよいか

  • 「現金を宅配便で送って」と言われたら、その時点で切って家族に確認する
  • 息子や孫を名乗る電話は、かけ直して本人の番号で確認する
  • 高齢の家族の固定電話を留守番電話の常時設定にしておく

公式出典

更新履歴

  • 2026年9月18日 初版を公開

※本記事は2026年9月18日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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