北陸の大雨予想
新潟県は下越・中越・佐渡の3地域で大雨と土砂災害の両方の警報を発表する可能性が[中]、上越は土砂災害のみです。富山県は東部・西部とも土砂災害のみが対象で、大雨警報の可能性は今のところ挙がっていません。石川県は加賀と能登で温度差があり、能登は大雨・土砂災害の両方(14日未明〜15日)、加賀は大雨のみです。石川県では2026年8月27日からの大雨で河川の堤防が損傷しており、羽咋市は大雨警報などの発表基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています。つまり羽咋市では、以前より少ない雨量でも警報が出る状態が続いています。福井県はこの時点で大雨・土砂災害の可能性は出ておらず、注意の対象は突風・降ひょう・急な強い雨(14日昼過ぎ〜15日)です。
東北の大雨予想
「東北も大雨」と聞いて身構える人が多いところですが、9月13日17時発表の時点で大雨・土砂災害の可能性が出ているのは秋田県(沿岸・内陸とも)と山形県の庄内・最上だけです。どちらも14日未明から夕方までが対象で、15日まで続くという発表にはなっていません。山形県でも村山・置賜は対象外です。青森県・岩手県・宮城県・福島県は、この発表の中で「15日までの期間内に[高]及び[中]はない」とされています。ただし気象庁自身が「[高]や[中]が発表されていなくても、天候の急激な変化に伴って警報発表となる場合もあります」と明記しており、対象外の地域でも急変の可能性がゼロというわけではありません。
東北なのに秋田や山形だけ強く出ているのはなぜ?
前線が北陸から日本海側に沿ってのびていて、東北の中でも日本海に近い地域ほど湿った空気の影響を強く受けるためです。同じ東北でも太平洋側の宮城・福島は今のところ対象から外れています。
低い土地の浸水・河川増水・土砂災害に注意
大雨で命に関わる事故が起きる場所は、地下・アンダーパス・川沿い・低地・崖や斜面の周辺に偏っています。国土交通省の資料では、水深20cmで階段を上がる速さがふだんの33%まで落ち、30cmを超えると地下から地上への階段を自力で上がれなくなります。JAF(日本自動車連盟)の走行テストでは、水深60cmでセダンが走行不能になり、同時に水圧でドアが開かなくなります。止まった瞬間に、窓を割る以外に車から出る方法がなくなるということです。冠水した道路や地下道には、車でも徒歩でも入らないでください。全国のアンダーパスは約3,700か所(2025年3月末・国交省)あり、見た目では水深が判断できません。
静岡大学防災総合センターの牛山素行教授が1999〜2018年の風水害の死者(行方が分からなくなった人を含め1,259人)を分類した調査では、土砂災害による死者の9割弱は土砂災害警戒区域かその近傍で発生しています。自宅や勤務先の住所がその区域に入っているかどうかは、公的データをもとにした無料ツールで確認できます。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
現在の雨雲をリアルタイムで確認
予報は時間とともに更新されます。出かける前・寝る前には、次の気象庁の公式ページで最新の実況を確認してください。
交通への影響は?
この記事作成時点(13日18時台)で、大雨を理由に発表されている運休・遅延情報を並べます。発表されていない路線・区間は載せていません。直前に変わることがあるため、利用予定がある人は出発前に必ず公式ページで最新状況を確認してください。
北陸新幹線は止まるの?
18時43分時点でJR西日本は北陸エリアの14日分について個別路線の運休を発表しておらず、北陸新幹線も平常運転です。ただし福井県内の越美北線は13日の大雨で終日・一部運休が出ています。
JR東日本は東北エリアについて、14日分の運休・遅延の可能性をすでに複数発表しています。
- 羽越本線 新屋〜吹浦間:9時頃〜12時頃 全列車運転取りやめ
- 羽越本線 秋田〜新屋間:上下線で一部列車運休
- 羽越本線 酒田〜秋田間:始発〜昼頃 遅れ・運休の可能性
- 特急「いなほ1号・8号」:酒田〜秋田間 区間運休
- 奥羽本線 新庄〜院内間:8時頃〜15時頃 遅れ・運休の可能性
- 奥羽本線 院内〜秋田間:始発〜昼頃 遅れ・運休の可能性
- 釜石線 花巻〜遠野間:8時50分頃〜12時頃 運転取りやめ/釜石線全体:8時頃〜16時頃 遅れ・運休の可能性
- 快速「はまゆり」(釜石発7時28分・盛岡発9時22分):全区間運休
- 東北本線 盛岡〜花巻間:8時頃〜15時頃 釜石線直通列車に遅れ・運休の可能性
- 山田線:10時頃〜16時頃 遅れ・運休の可能性
高速道路については、この記事作成時点で北陸・東北の対象区間に大雨を理由にした通行止め予告は確認できていません。NEXCO東日本・中日本・西日本とも、大雨は接近が読みにくいため直前の発表になることが多く、遠出の前には各社の交通情報ページを直接確認してください。
15日以降も秋雨前線に注意
気象庁の週間予報(13日17時発表)では、新潟県の降水確率は15日80%・16日60%・17日40%・18日30%・19日50%・20日40%と推移し、前線の影響が15日を境にぱたりと消えるわけではありません。前線は動きが遅く、しばらく本州付近に停滞しやすい時期です。「もう終わり」と決めつけず、17〜19日にかけて再び活発化する可能性についても、あわせて読む記事で最新の見通しを確認してください。
生活・仕事にどう効くか
- 通勤・通学:秋田県内のJR在来線はすでに14日の始発から昼頃にかけての運休・遅延が発表されています。予定に余裕を持たせてください。
- 車での外出:水深60cmでセダンは走行不能になり、同時にドアが水圧で開かなくなります。冠水した道路や地下道には進入しないでください。
- 住まいの確認:土砂災害警戒区域に入っているかどうかは、住所を入れるだけの無料ツールで確認できます。
結局どうすればよいか
- 気象庁「今後の情報」と自治体の避難情報を14日朝までに確認する
- 羽越本線・奥羽本線・釜石線など東北のJR在来線を14日に使う予定があれば、始発前に運行情報を確認する
- 自宅や職場の住所が土砂災害警戒区域に入っているか、災害リスク診断で事前に確認する
公式出典
- 気象庁 早期注意情報(警報級の可能性)(2026年9月13日発表)
- 気象庁 新潟地方気象台「地方気象情報」(2026年9月13日発表)
- 気象庁 金沢地方気象台「府県気象情報」(2026年9月13日発表)
- JR東日本「東北エリアの運行情報・運休情報」(2026年9月13日発表)
- JR西日本「北陸エリア運行情報」(2026年9月13日発表)
更新履歴
- 2026年9月13日 初版を公開(13日17時発表の気象庁データ、18時43分時点の運行情報に基づく)
※本記事は2026年9月13日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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