🗨️「北陸の国道は、雨が何ミリ降ると通行止めになるんですか」
能登の海沿いを走る国道160号は、七尾市も氷見市も「連続雨量160ミリ」で全区間が同じ数字です。一方、同じ国道8号でも新潟県糸魚川市は140ミリ、石川県津幡町と加賀市は180ミリで、40ミリの差があります。国土交通省北陸地方整備局が区間ごとにあらかじめ決めていて、降り始めからの合計がその数字に届いた時点で閉まります。
[交通] この記事の要点
2026年9月15日 発表
- 能登へ向かう車で国道160号(七尾〜氷見)を通る人
- 新潟から富山・石川へ国道8号で抜ける人
- 湯沢から関東へ国道17号で戻る人
能登の海沿いは、七尾も氷見も160ミリで統一されている
国道160号は、石川県七尾市から富山県氷見市へ、富山湾の西岸をなぞって走る道です。ここには雨量で閉まる区間が4つありますが、県をまたいでも数字が変わりません。
| 区間 | 規制条件 |
|---|---|
| 石川県七尾市大田町〜沢野町 | 連続雨量 160mm |
| 石川県七尾市沢野町〜庵町 | 連続雨量 160mm |
| 石川県七尾市虫崎町〜花園町 | 連続雨量 160mm |
| 富山県氷見市中波〜宇波 | 連続雨量 160mm |
| 富山県氷見市宇波〜藪田 | 連続雨量 160mm |
「連続雨量」は降り始めからの合計です。1時間にどれだけ強く降ったかではなく、降り続いた総量が160ミリに届いた時点で閉まります。弱い雨が長く続く日ほど、体感と規制がずれます。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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同じ国道8号なのに、糸魚川は140ミリ・加賀は180ミリ
国道8号は新潟市から京都府へ続く長い道で、北陸の区間だけでも規制箇所が20近くあります。ここで数字が割れます。
| 区間 | 規制条件 |
|---|---|
| 新潟県糸魚川市青海〜歌 | 連続雨量 140mm、または連続雨量130mmかつ時間雨量40mm |
| 新潟県糸魚川市外波〜市振 | 連続雨量 140mm、または連続雨量130mmかつ時間雨量40mm |
| 新潟県糸魚川市市振(区間内) | 連続雨量 180mm |
| 富山県小矢部市安楽寺〜石川県津幡町九折 | 連続雨量 180mm |
| 石川県加賀市熊坂町庄司谷〜北原 | 連続雨量 180mm |
糸魚川の2区間だけ、条件が二段構えになっています。140ミリに届かなくても、130ミリまで降ったところに1時間40ミリの強い雨が重なれば、その時点で閉まる。山がそのまま海に落ちる地形で、親不知(おやしらず)と呼ばれる区間が含まれます。
同じ道でも、石川県側の津幡町・加賀市は180ミリ。新潟県境の40ミリ低い設定は、その土地が崩れやすいと判断されている印です。
雨量が書かれていない「予防的通行規制区間」がある
一覧を見ると、規制条件が「-」になっている区間が多くあります。これは規制が無いという意味ではなく、数字を公表せず、現地の状況で判断する区間です。国道8号だけでも、新潟県見附市〜長岡市、柏崎市の複数区間、上越市柿崎〜大潟、糸魚川市虫生岩戸〜能生などが該当します。
富山県朝日町境〜月山、魚津市友道〜住吉、石川県津幡町九折〜舟橋、小松市の八幡インターチェンジ〜東山インターチェンジも同じ扱いです。「何ミリまでは大丈夫」と自分で計算できない区間がある、と考えておくほうが安全です。
雨ではなく、波と風で閉まる区間
北陸の海沿いには、雨量と関係なく閉まる区間があります。理由の欄に、雨量ではなく次のように書かれています。
米山大橋及び上輪橋について、強風のため通行に危険があると考えられる時(国道8号・新潟県柏崎市青海川向田〜上輪夏井之平)
波浪による路上越波のため、通行に危険があると考えられる時(国道8号・新潟県糸魚川市百川〜鱗崎ほか)
国道160号にも、石川県七尾市庵町と、花園町〜大泊町の2区間に同じ「波浪による路上越波」の規制があります。雨がやんでも、うねりが残っている間は開きません。台風が通り過ぎた翌日に能登へ向かう予定なら、ここを見ておく意味があります。
湯沢は180ミリで、すでに8ミリ積まれている
関東から新潟へ抜ける国道17号は、三国峠を挟む区間がすべて連続雨量180ミリです。15日23時時点の記録では、湯沢町浅貝〜火打の区間にすでに8ミリが積まれていました。長岡市東川口〜川口牛ケ島も1ミリ。まだ余裕はありますが、降り続けば数字は戻りません。
| 区間 | 規制条件 | 15日23時の連続雨量 |
|---|---|---|
| 湯沢町三国〜浅貝 | 180mm | 0mm |
| 湯沢町浅貝〜火打 | 180mm | 8mm |
| 湯沢町二居〜三俣 | 180mm | 0mm |
| 湯沢町湯沢〜塩沢町石打 | 180mm | 0mm |
| 長岡市東川口〜川口牛ケ島 | 180mm | 1mm |
連続雨量は、一定時間雨がやむとリセットされます。ただし、そのまま降り続く日はひたすら積み上がるだけです。
出発前に見る場所
国土交通省の道路情報提供システムでは、路線ごとに区間・規制条件・いま何ミリ積まれているかが同じ画面に出ます。国道7号は新潟県村上市の3区間(210ミリ)、国道18号は妙高市関川〜猪野山(予防的規制)、国道249号は七尾市の区間(予防的規制)が対象です。
能登方面へ向かうなら国道160号、新潟から富山へ抜けるなら国道8号のページを開いてから出ると、途中で引き返す確率が下がります。
生活・仕事にどう効くか
- 移動:連続雨量が基準に届くと、警報や避難情報とは関係なく閉まる。走っている途中でも規制がかかる。
- 住まい:能登の海沿いには、雨ではなく「波による路上越波」で閉まる区間もある。雨がやんでも、うねりが残っている間は開かない。
結局どうすればよいか
- 出発前に国土交通省の道路情報提供システムで、通る路線の連続雨量が今いくつかを見る
- 国道160号(七尾〜氷見)を使うなら、160ミリに近づいていないかを確認する
- 閉まったときに迂回できる道を、地図で1本だけ決めておく
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 国土交通省 道路情報提供システム 事前通行規制区間(国道8号・北陸地方整備局)(2026年9月15日発表)
- 国土交通省 道路情報提供システム 事前通行規制区間(国道160号)(2026年9月15日発表)
- 国土交通省 道路情報提供システム 事前通行規制区間(国道17号)(2026年9月15日発表)
更新履歴
- 2026年9月15日 初版を公開。
※本記事は2026年9月15日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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