🗨️「アメリカの金利が上がると、日本で家を買う人にも関係あるんですか」
住宅ローンの固定金利には関係します。固定は長期金利(10年国債の利回り)を見て決まる仕組みで、日本の長期金利は米国の動きに引っ張られるからです。日本の10年国債利回りは9月14日時点で2.988%。米国は15日に一時5.03%まで上がり、19年ぶりの高さになりました。変動金利は別の金利を見ているので、この動きが直接は効きません。
[経済] この記事の要点
2026年9月15日 発表
- これから住宅ローンの固定金利を選ぼうとしている人
- 変動金利で借りていて、固定への借り換えを考えている人
- 住宅ローンの事前審査を出したまま契約を待っている人
5%は2007年以来の水準
米国の10年国債の利回りが、15日のアジア時間に一時5.03%まで上がりました。5%台は2007年以来で、19年ぶりです。背景は原油高で、物価が下がりにくいという見方から米国債が売られています。
日本の10年国債の利回りは、財務省の公表値で9月14日時点の2.988%。日米の差は2ポイント強です。
| 10年国債の利回り | 時点 | |
|---|---|---|
| 米国 | 一時5.03% | 9月15日 |
| 日本 | 2.988% | 9月14日(財務省公表値) |
住宅ローンは、固定と変動で見ている金利が違う
ここが分かれ目です。固定金利と変動金利は、別々の金利を見て決まっています。
| 連動するもの | 米長期金利の影響 | |
|---|---|---|
| 固定金利 | 長期金利(10年国債の利回り) | 受ける |
| 変動金利 | 短期の政策金利(短期プライムレートなど) | 直接は受けにくい |
米国の長期金利が上がると、日本の10年国債にも上向きの力がかかります。そこが固定金利のもとになっているので、固定を選ぶ人だけが、この動きの当事者になります。

0.5%の差が、35年でどれだけになるか
金利の話は率で語られますが、払うのは金額です。3,000万円を35年・元利均等で借りたときの毎月返済額を並べます。
| 金利 | 毎月返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|
| 年1.5% | 約91,855円 | 約3,858万円 |
| 年2.0% | 約99,379円 | 約4,174万円 |
| 年2.5% | 約107,249円 | 約4,504万円 |
※元利均等返済・ボーナス返済なしで計算した参考値です。実際の返済額は金融機関の条件で変わります
0.5%動くと毎月およそ7,500円〜7,900円、35年で300万円以上の差になります。契約した月の金利が、そのまま35年間続くのが固定の性質です。
いつの金利が適用されるのか
見落としやすいのが適用の時点です。多くの金融機関は、月ごとに金利を決めます。申し込んだ月ではなく、融資が実行される月(引き渡しの月)の金利が使われるのが一般的です。
新築の建売や注文住宅で引き渡しが数か月先になる場合、その間に金利が動く可能性があります。事前審査を通した時点の数字をそのまま前提にしていると、契約の直前で計算が合わなくなります。
この先を予想する話ではない
この記事は、これから金利が上がるか下がるかを言うものではありません。書けるのは、9月15日時点で米国の長期金利が19年ぶりの水準にあり、日本の長期金利も9月14日時点で2.988%にあるという事実だけです。
できるのは、その事実を自分の返済額に置き換えておくことです。借入額と年数を入れて、金利が0.5%上がった場合の毎月返済額を1度出しておくと、実行月に慌てずに済みます。
生活・仕事にどう効くか
- お金:固定金利は長期金利に連動する。長期金利が上がった月に契約すると、35年間その水準が続く。
- タイミング:多くの金融機関は毎月1日に翌月の金利を決める。月をまたぐと条件が変わることがある。
結局どうすればよいか
- 固定で借りる予定なら、実行月(引き渡し月)の金利がいくつになるかを金融機関に確認する
- 変動と固定を比べるときは、金利差だけでなく総返済額の差で見る
- 契約前に、金利が0.5%上がったときの毎月返済額を出しておく
公式出典
- 財務省 国債金利情報(2026年9月分・10年債利回り)(2026年9月14日発表)
- 日本経済新聞「米長期金利19年ぶり5.03%台に上昇 インフレ懸念で米国債売り」(2026年9月15日発表)
更新履歴
- 2026年9月15日 初版を公開。
※本記事は2026年9月15日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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