欧州中央銀行(ECB)は10月29日、主要3金利を据え置き、中銀預金金利を2.50%に維持しました。欧州向けの取引や旅行費用を考える材料ですが、次の利上げ日や円とユーロの交換レートを決めた発表ではありません。
[国際] この記事の要点
2026年10月29日 発表 (2026年10月30日 更新)
- ユーロ建てで旅行・購入・事業の支払いをする人
据え置いた3つの金利
| ECBの主要金利 | 今回の水準 |
|---|---|
| 中銀預金金利 | 2.50% |
| 主要リファイナンス金利 | 2.65% |
| 限界貸出金利 | 2.90% |
ECB理事会の10月29日の声明は、主要3金利を変更しないと明記しています。金融機関が中央銀行に預ける際や、中央銀行から資金を調達する際の条件に関わる金利で、一般の預金口座やローンに同じ利率を一律適用するという発表ではありません。
ニュースで政策金利2.50%と示される際は、中銀預金金利を指すのかを確かめます。同じ声明の中に2.65%と2.90%も登場するため、異なる金利を前回と比較すると、上げ下げを取り違えることになります。

エネルギー高への認識
声明は、エネルギー価格の上昇が続き、インフレ見通しには上振れ、成長見通しには下振れのリスクを生んでいると説明しました。エネルギーショックの全体像はまだ明らかになっておらず、その規模と長期化が物価と成長の両方に関わるという認識です。
一方、基調的なインフレ率はこれまでおおむね安定しており、賃金にも現段階で大きな反応は見られないとしています。ECBはエネルギーの上昇が、他の価格や賃金へ波及する間接効果、二次的な影響にも目を向けています。
また、前回会合以降に資金調達環境が引き締まり、インフレと成長を抑える方向に働くと説明しました。エネルギー価格だけを理由に政策判断を読むのではなく、金融条件を含めた複数の材料を示した声明です。
「据え置き」は、物価上昇への対応を終えたという意味ではありません。ECBは、中期的にインフレ率を2%の目標へ安定させるため、政策を設定する姿勢を維持しています。今回の2.50%という金利と、物価目標の2%は別の指標です。
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