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ニデック 岸田社長 辞任/後任は戒田氏

🗨️「ニデックの岸田社長はなぜ辞任したの?」

ニデックの発表では、岸田光哉氏は9月29日付で代表取締役社長執行役員を辞めました。過去の決算を訂正する作業のなかで、財務報告をめぐる岸田氏の不適切な言動も確認されたと会社は説明しています。新しい社長は戒田理夫氏、代表権を持つのは南井正之氏です。

[経済] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月30日 発表

影響を受ける人
  • ニデック株を持っている個人株主
目次

辞任と後任の人事

ニデックは9月29日に臨時取締役会を開き、同じ日に辞めた岸田氏の後任を決めました。社長に就くのは、専務執行役員で最高技術責任者の戒田理夫氏(70歳)です。代表取締役には、取締役常務執行役員の南井正之氏(57歳)が選ばれました。

氏名9月29日からそれまで
岸田光哉辞任代表取締役 社長執行役員(最高経営責任者)
戒田理夫社長執行役員(最高経営責任者 兼 最高技術責任者)専務執行役員(最高技術責任者)
南井正之代表取締役 常務執行役員取締役 常務執行役員

戒田氏は今の時点では取締役ではありません。会社は戒田氏を取締役候補者に選んでおり、臨時株主総会とその後の取締役会を経て、代表取締役社長執行役員になる予定です。

戒田氏は1979年に現在のニデックアドバンステクノロジーの前身の会社に入り、同社の社長と会長を務めたあと、2024年4月からニデックの専務執行役員でした。南井氏はトヨタ自動車の人事部長などを経て、2025年1月にニデックに入っています。

会社が説明した辞任の経緯

リリースによると、2026年3月期の決算と過去の決算の訂正を進めるなかで、旧執行体制での役職員の行為を見直したところ、岸田氏にも財務報告に関して適切とは言いかねる言動があったことが確認されたといいます。どの言動を指すのかは書かれていません。

会社は、岸田氏が2025年の第三者委員会の立ち上げ後、再生に向けて尽力してきたとしています。そのうえで、次の点などを踏まえて取締役会で今後の経営体制を話し合い、その後に岸田氏から辞意が示され、受理したと説明しています。

当社の経営者には従来よりも高いレベルでの倫理観が期待されている

ニデック 2026年9月29日のお知らせ

新社長は、独立社外取締役で構成する指名委員会の審議を経て、取締役会で決めました。戒田氏については、「ニデック再生委員会」の副委員長として再生に取り組んできた実績などを評価したとしています。

前日の9月28日、ニデックは社長の解任決定や1兆円規模の減損を伝えた一部報道について、役員変更と大規模な減損処理を検討しているのは事実だが、決定した事実はないとコメントしていました。辞任の発表はその翌日です。

会計不正と品質問題の経緯

辞任に至るまでのおよそ1年を、ニデックの発表で並べると次のとおりです。

日付出来事
2025年9月3日不適切な会計処理の疑いで第三者委員会を設置
2025年10月28日東京証券取引所が特別注意銘柄に指定
2025年10月30日「ニデック再生委員会」を設置
2025年12月19日創業者の永守重信氏が代表取締役など経営の役職をすべて退く
2026年1月8日生産・開発拠点の品質総点検を始める
2026年2月26日永守氏が名誉会長も辞任
2026年3月3日第三者委員会の調査報告書を公表
2026年4月17日第三者委員会の最終報告を公表
2026年5月13日品質の不適切行為の疑いで調査委員会を設置
2026年9月4日品質問題の調査報告書を公表
2026年9月10日株主代表訴訟の訴訟告知を受けたと公表
2026年9月29日岸田氏が辞任、戒田氏が社長に

会計の問題では、4月17日の最終報告で、2019年度以前から2025年度第1四半期末までの累計で当期利益が1,607億円、営業利益が1,664億円減るという影響額が示されました。これとは別に、主に車載事業にかかわるのれんと固定資産の約2,500億円が減損の検討対象になると会社は説明していました。

品質の問題では、9月4日に公表された調査報告書で、顧客の承認を受けない部材や工程の変更(4M変更違反)、試験・検査結果の改ざんやねつ造、規格外品の出荷、製品の産地表示の不適切な扱いが認定されました。会社は、会計不正の原因と共通する過度な業績プレッシャーや物言えぬ風土を、根本的な課題と位置づけています。

株主代表訴訟との関係

9月10日には、個人株主1人が永守氏と元社長の小部博志氏に対し、287億3,055万8,300円と遅延損害金をニデックへ支払うよう求める株主代表訴訟を京都地裁に起こしたことも公表されました。中身はニデックの株主代表訴訟の記事にまとめています。

会社はこの訴訟への対応を、3月13日に設置した役員責任調査委員会の報告と提言に基づいて決めるとしています。この委員会は、現旧の取締役・監査役・執行役員に法的な責任があったかどうかを調べるものです。今回の辞任のお知らせは、この委員会には触れていません。

9月30日に決算を開示予定

同じ9月29日、ニデックは延期していた2026年3月期第3四半期と通期の決算短信を、9月30日に開示すると発表しました。第3四半期の短信は、1月28日の時点で四半期末から45日を超えると告知されていたものです。

9月15日の発表では、9月30日を臨時株主総会の基準日と決めています。臨時株主総会は9月30日から3か月以内の開催が検討されていて、6月の定時株主総会で報告できなかった第53期の事業報告や計算書類などが議題になる予定です。

生活・仕事にどう効くか

  • 臨時株主総会:9月30日の株主名簿に載っている株主が議決権を持ちます。戒田氏の取締役選任も、この総会で決議される予定です。
  • 決算の数字:延期されていた2026年3月期の決算短信が9月30日に開示される予定です。約2,500億円規模とされた減損の検討対象がどう処理されたかは、この開示で確かめられます。

結局どうすればよいか

  • 9月30日の決算短信で、減損の金額と過去の決算の訂正額を確かめる
  • 臨時株主総会の招集通知が届いたら、戒田氏の取締役選任の議案を読む

公式出典

更新履歴

  • 2026年9月30日 ニデックの9月29日発表で初版を公開

※本記事は2026年9月30日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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