MENU
お役立ち記事
【近日公開】AIが物件資料からSUUMO・at homeの入稿文を作成「入稿メイト」|先行登録受付中(無料)

気仙沼 冠水 どこが危ないの?

宮城県気仙沼市で、国の「冠水想定箇所」に載っているのは2か所です。どちらも道が線路や国道の下をくぐるアンダーパスで、そのうち岩ヶ崎アンダーパスでは2017年9月の台風18号のとき、動けなくなった車から市民が救出されました。

「冠水」を含む発言がある市議会の会議録149件のうち、南郷の名前が出るのは51件、田中前は44件、本郷は43件です。多くは市の「本郷・南郷・田中前地区冠水対策事業」の名前として出てきます。市は、震災前から冠水があり、震災の地盤沈下などで渋抜川の流れが悪くなったこの地区に、南郷雨水ポンプ場を造りました。

市の地域防災計画によると、浸水の被害を繰り返し受ける地区の被害は、おおむね1日100ミリ以上の雨で起きることが多いといいます。

この記事でわかること

  •  国の一覧のもう1か所は幸町四丁目の中谷地アンダーパス。市長は2019年、幸町四丁目の線路の下のアンダーパスを「大雨による道路冠水や震災の経験から」廃止したと答えています
  •  市の計画に冠水の地名が残るのは2012年5月と2013年7月の大雨で、東中才・西中才や九条、表松川も入っています
  •  アメダス気仙沼の1時間雨量は、1位が2013年7月26日の84.5ミリ、2位が2025年9月5日の73.0ミリです
目次

雨の日に「今通れない道」を見る公式ページ

国の一覧は2か所、どちらもアンダーパス

国土交通省 東北地方整備局の「冠水想定箇所」は、宮城県で32か所です。気仙沼市は2か所で、どちらも市が管理する市道です。

A の位置図が指すのは、幸町で線路と道路が交わる場所で、この線は今、気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)が走っています。市長は2019年9月の市議会で、震災前は線路の下をくぐるアンダーパスが幸町四丁目と内の脇三丁目の2か所にあったとしたうえで、復旧にあたり「大雨による道路冠水や震災の経験から、安全性を考慮し、廃止することといたしました」と答えています。幸町四丁目の分は、幅20メートルの都市計画道路 魚市場中谷地線と線路の平面交差にまとめられました。

国の一覧には、中谷地アンダーパスの名前が今も載っています。同じ日の答弁では、JRとの覚書に「従来アンダーパスであった都市計画道路魚市場中谷地線」とあることも紹介されました(国の一覧の路線名は市道 魚市場田中前線)。

気仙沼市の国の冠水想定箇所と冠水の記録がある場所の地図
A・Bが国の冠水想定箇所、1〜10が市の計画と市議会で冠水として名前が出た場所

地図のA・Bと同じ順です

A 中谷地アンダーパス

市道 魚市場田中前線(国の一覧 宮城県-02-424)

気仙沼市 幸町四丁目

管理: 気仙沼市 0226-22-6600 / 警察: 気仙沼警察署 / 消防: 気仙沼・本吉消防本部

※ 2019年の市長答弁は上の本文を参照

A をGoogleマップで開く

B 岩ヶ崎アンダーパス

市道 東新城23号線(国の一覧 宮城県-02-425)

気仙沼市 川原崎(国道45号の下)

管理: 気仙沼市 0226-22-6600 / 警察: 気仙沼警察署 / 消防: 気仙沼・本吉消防本部

※ 2017年9月の台風18号のことは下の本文を参照

B をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、説明表の位置図と国土地理院の地図を突き合わせて読み取った位置で開きます。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

TORRAS スマホ防水ケース(IPX8・水中でも操作可・浮く設計)

TORRAS スマホ防水ケース(IPX8・水中でも操作可・浮く設計)

119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

キーホルダー型 LEDライト(充電式・小型)

キーホルダー型 LEDライト(充電式・小型)

鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。

岩ヶ崎アンダーパスで2017年9月に起きたこと

2017年9月17日から18日にかけての台風18号です。市長は9月28日の市議会で、岩ヶ崎アンダーパスで動けなくなった車から市民を救出したと報告しました。現場を見た議員は、車が「本当の屋根だけが見える状態」だったと話しています。

土木課長の説明では、このアンダーパスは1984年(昭和59年)3月、国道のバイパス工事にあわせて市が造ったものです。排水ポンプは口径100ミリが2台で、交互に動かすため、水をくみ出しているのは1台。課長は、今のゲリラ豪雨のような局地的な大雨には「容量的にちょっと少ない」と答えました。

課長によると、市の職員が着いたときには車1台が入っていました。遅れたのは、中谷地交差点の付近から始まった路面の冠水で通行止めをしていたためで、広い範囲で満潮と重なったとも話しています。

読者

アンダーパスに水がたまるのは、雨のせいだけですか?

おかあさん

議員は、雨水の排水に用水路の水も入ってくることが問題だと住民から指摘されていた、と話しています。課長も、用水路を伝って水が入ってきたことは考えられると答えました。

市議会の会議録で岩ヶ崎のアンダーパスが取り上げられたのはこの日だけで、その後のポンプのことは分かりませんでした。大雨の日は、アンダーパスを通らない道を選んでください。

市の計画に「冠水」として残る地名

気仙沼市地域防災計画(風水害等災害対策編)は、明治以降の主な水害を並べています。冠水した地名まで書いてあるのは、2012年5月と2013年7月の大雨です。

大雨 計画に「冠水」と書かれた地名 被害など
2012年5月3〜4日 南郷、神山、田中前、東中才、西中才、表松川 他 床上浸水1棟・床下浸水49棟。国道・県道・市道の通行止め22か所。鹿折川の堤防が壊れ、西中才の9世帯に避難指示
2013年7月26〜27日 南郷、神山、田中前、田谷、本郷、九条、表松川 他 床上浸水81棟・床下浸水183棟。県道・市道の通行止め17か所
2019年10月12〜13日(台風19号) 「市内各所で発生」 床上浸水35棟・床下浸水40棟(住家)。県道・市道の通行止め60か所
i
2013年の欄は、計画の本文では発生日時が「平成24年(2012年)」ですが、見出しと気象庁の記録から2013年としています。

2019年の台風19号については、市長が後の市議会で「最知地区や松川地区において冠水が発生」と述べています。土木課長は、松川の県道と国道284号の一部が冠水したと答えました。

No. 場所 記録(出どころ) 地図
1 南郷 2012年5月・2013年7月の大雨で冠水(地域防災計画)。2019年の台風19号で床下浸水1軒(下水道課長) 地図で開く
2 神山 2012年5月・2013年7月の大雨で冠水(地域防災計画) 地図で開く
3 本郷 2013年7月の大雨で冠水(地域防災計画)。本郷・南郷・田中前地区冠水対策事業の対象 地図で開く
4 田中前 2012年5月・2013年7月の大雨で冠水(地域防災計画)。同じ冠水対策事業の対象 地図で開く
5 田谷 2013年7月の大雨で冠水(地域防災計画)。市道 田谷上田中線・田谷2号線の冠水対策(2015年 市長答弁) 地図で開く
6 九条 2013年7月の大雨で冠水(地域防災計画) 地図で開く
7 松川 2019年の台風19号で、県道と国道284号の一部が冠水(2022年 土木課長) 地図で開く
8 東中才 2012年5月の大雨で冠水(地域防災計画) 地図で開く
9 西中才 2012年5月の大雨で冠水。鹿折川の堤防が壊れ9世帯に避難指示(地域防災計画) 地図で開く
10 松崎片浜 2019年の台風19号で冠水・浸水(議員の発言)。市が雨水ポンプ場の建設を進めた(2020年 市長) 地図で開く
i
1〜10の位置は住所を国土地理院の住所検索にかけた代表点で、冠水した地点そのものではありません。「表松川」は住所検索で場所が出ず、「最知」は複数の字に分かれるため、地図の点は置いていません。

南郷・本郷・田中前の冠水と南郷雨水ポンプ場

ここでいう冠水は大雨のときの話で、津波の浸水とは別のものです。

2012年6月の市議会で市長は、南郷はもともと一部で冠水し、排水ポンプで対応してきたが、震災による地盤沈下などで渋抜川の流れが悪くなり、大雨のときは今のポンプでは処理できなくなったと答えました。

市は復興交付金で「本郷・南郷・田中前地区冠水対策事業」を進めました。国道45号の西の上田中の雨は、新しい雨水幹線で条南中学校の近くから神山川へ別に流し、田中前の雨は南郷雨水ポンプ場からくみ出す仕組みです。

2019年10月の台風19号のとき、ポンプ場はまだ暫定の稼働でした。下水道課長は12月の議会で、川の水位が高くなって予定していた排水の力が落ち、南郷で床下浸水が1軒出たと答えています。

読者

ポンプ場ができたなら、南郷はもう冠水しないんですか?

おかあさん

課長は、吐き口の工事が終われば冠水に確実に対応できるよう対処したいと答えていました。本格稼働の日付とその後の様子は、読んだ資料には出てきませんでした。

\住所だけ・1分で公的データを確認できます/

住所を入れて災害リスクを調べてみる ▶

土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します

アメダス気仙沼の記録と、最近の大雨

計画が主な水害に挙げる大雨のうち5日が、アメダス気仙沼(気仙沼市古町)の日降水量の歴代10位に入っています。

アメダス気仙沼の日降水量の歴代10位
赤は市の地域防災計画が主な水害に挙げる日

2025年9月5日は、5時から6時に68.5ミリ、6時から7時に38.5ミリが降りました。市は9月の議会で、この大雨で被災した市の道路や河川の復旧に3,427万6,000円、震災遺構・伝承館のエレベーターの修繕に495万円を計上しました。どこが冠水したかは、市と県の発表資料では見つかっていません。

2025年9月5日のアメダス気仙沼の1時間ごとの雨量
5時から7時の2時間で107ミリ

2026年7月26日には、県道 大島浪板線(旧道)の浪板地内0.1キロが路面冠水で、9時から14時30分まで全面通行止めになりました(宮城県の被害報、7月28日の最終発表)。

アメダスの数字は古町の1点の値です。2017年の台風18号でも市長は、報告した累計100ミリは舘山の値で、羽田地区では150ミリぐらい降ったと話しています。

内水の地図は無い。家のまわりを調べる3つ

市の防災マップの一覧に、内水(側溝や下水があふれる水)のハザードマップはありません。洪水・土砂災害ハザードマップも、洪水の想定は小さな川の氾濫や内水、高潮による氾濫を「考慮していない」と断っています。「気仙沼 浸水」と打つと、検索候補に「津波 浸水 区域」「津波 浸水 地域」が並びますが、津波の地図は大雨の冠水を描いたものではありません。

計画によると、低い土地では「降雨及び満潮時」に浸水被害が大きかった11か所に排水ポンプが置かれています。震災で地盤が下がった海岸部や川沿いは、増水や高い潮位での浸水に弱いため、市は川の水位と潮位のセンサーで監視に努めるとしています。

市の計画は、避難に使う道で冠水が想定されていないか、住民に確かめてもらうよう努めると書いています。

  • 市の洪水・土砂災害ハザードマップで、家と避難所までの道の色を見る(内水と高潮は入っていません)
  • 家が、冠水の名前が出た地区(南郷・本郷・田中前、東中才・西中才、松川、片浜など)にあるかを確かめる
  • 雨の日に、家の前の側溝や雨水ますが詰まっていないか、道がどちらへ下っているかを見る

\家の場所が洪水・土砂の想定区域に入るかを確認/

住所を入れて災害リスクを調べてみる ▶

土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します

ほかの市の冠水記事

公式出典

この記事の数値は公表資料を集計したものです(2026年9月23日取得)。避難や通行の判断は、必ず気仙沼市と宮城県の最新の発表を確認してください。

Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する

災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。

災害・防災の新着

もっと見る
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

コメント

コメントする

目次