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大館 冠水 どこが危ないの?

秋田県大館市で、国の「道路冠水想定箇所」に載っているのは2か所です。大館駅の西でJRの線路をくぐる松木地下道と、十二所の県道にある折橋第1ボックスカルバート。家の浸水や避難の呼びかけがくり返し記録されているのは、この2か所から離れた下内川沿いの沼館と、米代川上流の大滝・軽井沢です。

沼館(ぬまだて)は、2013年8月9日の大雨で床上浸水が51棟。市内の床上浸水154棟の3分の1にあたります(県の報告)。2017年と2022年にも、下内川の増水で市が沼館に避難を呼びかけました。

この記事でわかること

  •  大館のアメダスの1日の雨は、2025年に2回記録を更新(8月20日199.5ミリ、9月2日205.0ミリ)。それでも2回の家の浸水は床上2棟・床下32棟でした(市の集計)
  •  2025年の床下浸水32棟のうち、池内が7棟、餌釣が4棟です(市の集計)
  •  県道比内田代線の赤石〜川口は、2013年9月と2022年8月に冠水で規制されました。国の一覧には入っていません
目次

大雨の日に、大館で「いま通れない道」と川の水位を見るページ

「大館市 冠水情報」「大館市 道路 冠水」と調べている人は、まず次の公式ページを開いてください。

市の緊急時情報一斉配信システムは、米代川の洪水予報や避難情報をメールで送ります。2025年8月1日からは市の公式LINEも始まりました。

下内川の水位は、県の観測所の松峰(新松峰橋)で分かります。氾濫危険水位は3.40メートルです(市の水防計画)。沼館に近い松木橋には、県の危機管理型水位計もあります。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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国の一覧に載るのは、JRの下と十二所の県道の2か所

国土交通省 東北地方整備局の「道路冠水想定箇所」は、秋田県で72か所。大仙市33・秋田市17が多く、大館市は2か所です。

Aの松木地下道は、市道大館松木線がJR奥羽本線と花輪線の下をくぐる所です。住所は字松館(まつだて)で、大館駅から西へ約500メートル。説明表の備考には「地下水汲み上げポンプ併設・警報装置あり」と書かれています。

Bの折橋第1ボックスカルバートは、十二所(じゅうにしょ)の県道十二所花輪大湯線にある箱形の構造物です。2013年9月16日の台風18号では、この県道の十二所折橋で350メートルが冠水し、18時に全面通行止めになり、翌日11時30分に解除されました(県の報告)。

大館市の道路冠水想定箇所と、浸水・冠水の記録がある場所の地図
AとBが国の一覧の2か所。1〜6は県の被害報告と市の集計に出てくる場所

地図の記号と同じ順です

A 松木地下道(国の一覧)

市道大館松木線がJR奥羽本線と花輪線の下をくぐる地下道 管理番号 秋田県-02-401

住所:大館市字松館(番地の記載なし)。大館駅の西、約500メートル

管理: 大館市役所 / 警察: 大館警察署

※ 説明表の備考に「地下水汲み上げポンプ併設・警報装置あり」と書かれています

A をGoogleマップで開く

B 折橋第1ボックスカルバート(国の一覧)

県道十二所花輪大湯線の箱形の構造物 管理番号 秋田県-02-471

住所:大館市十二所字折橋(番地の記載なし)。JR花輪線のすぐ東

管理: 北秋田地域振興局建設部 / 警察: 大館警察署

※ 国の一覧の路線名は「十二所塙大湯線」と書かれています

B をGoogleマップで開く

1 沼館(下内川沿い)

下内川沿いの町。2013年8月9日に床上浸水51棟(県の報告)

ピンは道路地図OpenStreetMap(オープンストリートマップ)の沼館の集落の点

1 をGoogleマップで開く

2 池内

2025年の2回の大雨で床下浸水7棟(市の集計)。2013年8月9日は「池内・田代町4区」で床上28棟・床下65棟(県の報告)

ピンは池内の地名の点(OpenStreetMap)

2 をGoogleマップで開く

3 餌釣(えつり)

2025年の2回の大雨で床下浸水4棟、非住家3棟(市の集計)

ピンは餌釣の集落の点(OpenStreetMap)

3 をGoogleマップで開く

4 軽井沢(米代川の上流)

2013年9月16日に床上浸水6棟、米代川の氾濫のおそれで避難勧告。2025年9月2日は高齢者等避難175世帯(県の報告)

ピンは軽井沢の地名の点(OpenStreetMap)

4 をGoogleマップで開く

5 大滝(米代川の上流)

2013年9月16日に床上浸水5棟(県の報告)。2025年9月2日は床上浸水1棟(市の集計)、高齢者等避難251世帯(県の報告)

ピンは大滝の集落の点(OpenStreetMap)

5 をGoogleマップで開く

6 県道比内田代線(赤石〜川口)

2013年9月16日に4キロ、2022年8月13日に3.4キロが冠水で規制(県の報告)

ピンは区間の途中(OpenStreetMapの県道52号の上)

管理: 秋田県

6 をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、AとBは説明表の位置図に合わせた地下の道、1〜5は集落・地名の点、6は県道52号の上の点で開きます(位置はOpenStreetMap)。大館市は大字が山まで広く、住所の代表点が集落から外れるため、標高は載せていません。

冠水で規制された県道(県の報告)

路線 区間 冠水で規制された時間
県道十二所花輪大湯線 十二所折橋(350メートル) 2013年9月16日18時〜17日11時30分
県道比内田代線 川口新家下〜赤石屋布南(4キロ) 2013年9月16日20時〜17日16時30分
県道比内田代線 赤石大道添〜川口新家下(3.4キロ) 2022年8月13日8時45分〜14時50分

比内田代線は、2013年8月9日にも川口で冠水しています。

2013年以降に家の浸水が多かった大雨と、その日の雨の量

2013年以降の秋田県の被害報告から、大館市で家の浸水が多かった6回の大雨を並べました(県のページに報告が無い2007年9月の洪水は比べていません)。2013年8月9日は床上浸水154棟、床下浸水287棟、半壊13棟。この日の朝、気象台は「大館市北部付近で1時間に約120ミリ以上」の記録的短時間大雨情報を出しています(県の報告)。

大館市で浸水した家の数と、その日の大館のアメダスの雨
2013年8月9日の441棟に対し、1日の雨の記録を塗り替えた2025年9月2日は20棟

大館のアメダスで、この日の雨は1日130.5ミリでした。1時間には68.0ミリ降り、1977年7月6日の68ミリと並ぶ観測史上最大の値です。アメダスは市内1か所の雨量計の値で、「大館市北部付近で約120ミリ」とは場所が違います。

2025年は反対に、1日の雨の記録を2週間で2回塗り替えました。8月20日が199.5ミリ、9月2日が205.0ミリ。それまでの1位は1994年8月31日の163ミリです。それでも2回の大雨で浸水した家は、床上2棟・床下32棟でした(市の集計)。

読者

2025年は、なぜ被害が少なかったんですか?

おかあさん

市の報告に理由は書かれていません。あるのは、8月20日に下内川が水防団待機水位、米代川と長木川が氾濫注意水位、犀川が避難判断水位まで上がり、それ以上は増えなかったことです。

\住所だけ・1分で公的データを確認できます/

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土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します

沼館:下内川があふれた年に、避難の呼びかけ

沼館は下内川沿いの町で、少し下流で下内川は長木川に合流します。Aの松木地下道から西へ約1.2キロです。

沼館で起きたこと 出どころ
2013年8月9日 床上浸水51棟・床下浸水33棟・半壊1棟。192世帯575人に避難勧告(氾濫のおそれ)、3世帯4人が「道路冠水のため」自主避難 県の被害報告
2017年7月22日 下内川で越水。沼館地区219世帯570人に避難勧告 市の行政報告
2022年8月3日 下内川の急な増水と、沼館町内の道路の冠水。209世帯484人に避難指示 市の行政報告

2022年8月3日について、県の氾濫状況の表は、下内川の沼館地区の原因を「決壊」とし、住居・道路・田畑の約80ヘクタールが浸水したとまとめています。8月3日からの大雨の最終報には「下内川:大館市松木→破堤」とあります。2022年10月の秋田魁新報は、沼館橋の上流側2か所と、約1キロ下流の長木川との合流部の計3か所で堤防が壊れ、住家など90棟以上が浸水したと伝えました。3か所・90棟以上は報道の数字で、市の行政報告(令和4年9月定例会)に堤防の記述は見当たりません。

米代川水系の流域治水プロジェクトには、「下内川堤防整備(県)」が入っています。

読者

沼館で部屋を借りるなら、何を見ればいいですか?

おかあさん

市のハザードマップで下内川の浸水想定の色と、2013年8月に家が浸水した場所のマークを確かめてください。雨の日は松峰の水位と、市のメール・LINEを見ます。

池内と餌釣:2025年の床下浸水が多かった町

市は2025年の2回の大雨の被害を、町名つきでまとめています。床下浸水は8月19日からの大雨で14棟、9月2日からの大雨で18棟。合わせた32棟のうち、池内(いけない)が7棟、餌釣(えつり)が4棟でした。

2025年の大雨で床下浸水した大館市の町(市の集計)
ほかに泉町・八幡沢岱・大滝・比内前田・曲田・扇田が2棟ずつ(市の集計)
i
町名は市の資料の書き方のままです。池内とは別に、池内道上(いけないみちうえ)で1棟の床下浸水があります。

池内は2013年8月9日にも、県の報告で「池内・田代町4区」として床上浸水28棟・床下浸水65棟が出ています。

「大館市 柄沢 冠水」と調べる人もいます。今回調べた県の被害報告(2013〜2026年)と市の報告には、柄沢(からさわ)の名前で家の浸水や道路の冠水を書いた記録は見当たりませんでした。近くの餌釣は2025年の2回で床下浸水4棟・非住家3棟、2025年8月の市道の被害27か所には「柄沢餌釣線」が入っています(被害の中身は書かれていません)。

大滝・軽井沢:米代川の上流で、避難の呼びかけがくり返し

大滝と軽井沢は、米代川の上流、十二所の近くの集落です。国の一覧のB(折橋)から西へ2〜4キロです。

大滝・軽井沢で起きたこと 出どころ
2013年8月9日 大滝・軽井沢で床上浸水13棟 県の被害報告
2013年9月16日 床上浸水が大滝5棟・軽井沢6棟。軽井沢に避難勧告(米代川の氾濫のおそれ) 県の被害報告
2022年8月13日 午前3時、大滝・軽井沢・中野の各町内と二井田地区の1,040世帯2,386人に避難指示 市の行政報告
2025年9月2日 高齢者等避難(軽井沢175世帯・大滝251世帯)。大滝で床上浸水1棟 県の被害報告・市の集計

2013年は軽井沢、2022年と2025年は大滝・軽井沢の両方に、避難の呼びかけが出ています。2022年は、12日に大館のアメダス(大滝から約12キロ離れた雨量計)で1日141.0ミリが降ったあと、13日午前1時47分に鹿角市北部付近に記録的短時間大雨情報が出ました。市は川の大幅な増水や土砂崩れを心配し、午前3時に避難指示を出しています(市の報告)。

この日は中野町内とその周辺で家の浸水が多く報告されました(市の報告)。県は、引欠川(ひっかけがわ)が板沢地区と比内笹舘地区で越水したと報告しています(県の表で浸水したのは田畑)。

住む前・借りる前に見る地図

大館市防災ハザードマップ(令和4年10月公表)は、米代川・長木川・下内川で24時間254ミリ、犀川で423ミリの雨を想定した浸水の範囲を載せています。どれも1000年に1回程度の雨です。

このマップには、2013年8月の豪雨と2007年9月の洪水で家が浸水した場所が、家のマークで描かれています。マークの形で棟数の幅が分かります。住所の近くにマークがないかを見てください。

一方で、マップ自身が「内水(河川に排水できない水)による氾濫などは考慮していません」と書いています。色の付いていない場所でも浸水することがある、という断り書きです。洪水の浸水想定は、国土地理院の重ねるハザードマップでも確かめられます。

\部屋や家を決める前に、住所で確かめる/

住所で洪水と土砂の公的データを見てみる ▶

洪水の浸水想定と土砂災害警戒区域に、その住所が入っているかを並べて出します

秋田県のほかの市はどうなっているか

公式出典

この記事の数値は公表資料を集計したものです(2026年9月23日取得)。避難や通行の判断は、必ず大館市と秋田県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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