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岩沼市 冠水 どこが危ないの?

岩沼市で国が「道路冠水注意箇所」に挙げている道は5か所です。そのうち4か所は、南長谷の国道4号沿い、端から端まで直線で約1.1キロの間に並ぶ小さな地下道でした。

4つのうち「JR玉崎地下道」は、岩沼市が平成23〜29年の台風5回で道路の冠水を記録した表のうち3回で、通行止めになっています。残る1か所は、仙台空港の下をくぐる県道です。

一方で、その5回の表すべてに出てきて、5回とも通行止めになった道は、国の一覧に入っていません。岩沼市の「どこが危ないか」は、国の一覧と市の記録を重ねると見えてきます。

この記事でわかること

  •  南長谷の4つの地下道はどれも市道で、連絡先は岩沼市役所 0223-22-1111
  •  総雨量がいちばん少ない平成25年(89ミリ)に、冠水の記録はいちばん多い29か所
  •  市の洪水ハザードマップは川の氾濫だけが対象。里の杜地区では内水の工事が令和9年度までの計画
目次

大雨の日に「今通れるか」を見るページ

検索候補には「岩沼 冠水情報」が出てきます。雨の最中に知りたいのは、過去の記録より今の状況なので、先に公式のページを並べます。

市の避難情報は、緊急速報メール、市の防災X、県のアプリ「みやぎ防災」で届きます。道路が冠水していたら、進入せずに土木課か危機管理課へ連絡してほしい、と市は書いています。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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国の一覧に岩沼市は5か所、4か所は南長谷の地下道です

国土交通省の東北地方整備局は、大雨のときに水がたまるおそれがある道を「道路冠水注意箇所」として公開しています。宮城県の一覧は32か所で、岩沼市は5か所。大崎市の7か所に次いで県内で2番目に多い数です。

岩沼市の道路冠水注意箇所と市の記録にくり返し出る場所の地図
A〜Eは東北地方整備局「道路冠水注意箇所」。1は里の杜三丁目(住所の代表点)、2は相野釜北釜線で、岩沼市「過去の道路冠水状況情報」の地図の○の位置を今の地図に合わせたおおよその位置。重なる記号はずらしてあり、線の先が元の位置です。地図: 国土地理院 地理院タイルを加工

A は県道塩釜亘理線が仙台空港の下をくぐる区間で、管理は宮城県の仙台土木事務所です。説明表の写真には、トンネルへ下りていく手前の道路わきに、電光表示板が立っています。

B から E の4つは、どれも市道で管理は岩沼市役所。国道4号の下をくぐるのが B・D・E、JR東北本線の下をくぐるのが C です。説明表の写真を見ると、4つとも車1台が通れるほどの幅の、箱形の地下道でした。

地図の記号と同じ順です

A 仙台空港下

県道 (主)塩釜亘理線 仙台空港の下をくぐる区間

岩沼市下野郷字荷揚場

管理: 宮城県 仙台土木事務所(022-297-4149) / 警察: 岩沼警察署(0223-22-4341) / 消防: 岩沼消防署(0223-22-5171)

※ 説明表の写真には、トンネル手前の道路わきに電光表示板が写っています。字荷揚場は住所検索で当たらないため標高は載せていません

A をGoogleマップで開く

B 南長谷地下道

市道 玉崎岩下線 国道4号の下をくぐる

岩沼市南長谷字西宝坂 / 標高7.6メートル

管理: 岩沼市役所(0223-22-1111) / 警察: 岩沼警察署(0223-22-4341) / 消防: 岩沼消防署(0223-22-5171)

B をGoogleマップで開く

C JR玉崎地下道

市道 玉崎浄水場線 JR東北本線の下をくぐる

岩沼市南長谷字玉崎 / 標高5.6メートル

管理: 岩沼市役所(0223-22-1111) / 警察: 岩沼警察署(0223-22-4341) / 消防: 岩沼消防署(0223-22-5171)

※ 市の記録では平成23年・26年・29年の3回、通行止めになっています

C をGoogleマップで開く

D 玉崎1号地下道

市道 玉崎浄水場線 国道4号の下をくぐる

岩沼市南長谷字宝坂 / 標高5.9メートル

管理: 岩沼市役所(0223-22-1111) / 警察: 岩沼警察署(0223-22-4341) / 消防: 岩沼消防署(0223-22-5171)

※ Cと同じ市道が、約160メートル南で国道4号をくぐる地点です

D をGoogleマップで開く

E 玉崎2号地下道

市道 根方玉崎線 国道4号の下をくぐる

岩沼市南長谷字宝坂 / 標高5.9メートル

管理: 岩沼市役所(0223-22-1111) / 警察: 岩沼警察署(0223-22-4341) / 消防: 岩沼消防署(0223-22-5171)

※ 国の一覧の住所は「南長谷字玉崎」、説明表は「南長谷字宝坂」で食い違っています。説明表の住所を載せました

E をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、説明表の位置図を道路地図(OpenStreetMap)と国土地理院の地図に重ねて合わせた緯度経度で開きます。数十メートルずれることがあります。標高は住所を国土地理院の住所検索にかけた字の代表点の値で、地下道の路面の高さではありません。

南長谷の国道4号沿いに並ぶ4つの地下道の地図
BからEまでは直線で約1.1キロ。CとDは同じ市道の上で約160メートル。地図: 国土地理院 地理院タイルを加工

C と D は同じ市道「玉崎浄水場線」の上にあり、線路をくぐった先で、すぐ国道4号をくぐります。字の代表点の標高は玉崎が5.6メートル、宝坂が5.9メートルでした。

読者

国道の下の地下道が、どうしてこんなに並んでいるんですか?

おかあさん

説明表には理由が書かれていません。分かるのは、まわりが田んぼの市道で、4つとも岩沼市が管理しているということです。

市の記録で、JR玉崎地下道は3回とも通行止め

岩沼市の土木課は「過去の道路冠水状況情報」として、平成23年から29年までの台風5回で冠水した道を地図と表にしています。表の行を数えると合わせて105行。市は「すべての冠水箇所を反映したものではございません」と断っています。

国の一覧の5か所のうち、この表に名前で出てくるのは C の「玉崎JR地下道」だけでした。

台風 雨量(市の表の記載) 通行止め
平成23年9月21日(台風15号) 総雨量329ミリ あり
平成26年10月13〜14日(台風19号) 総雨量167ミリ あり
平成29年10月22〜23日(台風21号) 総雨量233ミリ あり

3回とも通行止めです。平成25年と27年の表には出てきません。表には国の一覧に無い地下道も出てきます。岩沼南中央線の「JR常磐線ガード下」は平成23年と29年の2回、吹上中央線の「吹上地下道」は平成23年に、どちらも通行止めになりました。

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国の一覧に載っていないことは、冠水しないことの証明にはなりません。

5回とも通行止めになったのは、相野釜北釜線です

5つの表すべてに出てくる道は、市道「相野釜北釜線」だけでした。平成23年は相野釜公会堂の前、あとの4回は下野郷字浜で、5回とも通行止めになっています。市の地図では、どの回の○も貞山堀の東、相野釜の同じ場所に重なっています。

岩沼市が記録した平成23〜29年の台風5回の道路冠水の箇所数
総雨量がいちばん少ない平成25年に、箇所はいちばん多い29か所。出典: 岩沼市 建設部土木課「過去の道路冠水状況情報」(平成29年10月23日現在)の5つの表の行数。雨量は同じ資料の記載

箇所数を並べると、雨の総量とそろいません。いちばん多い29か所は平成25年9月15日で、総雨量は89ミリ。ただし1時間の最大は56.5ミリでした。逆に平成27年9月は24時間で162ミリ降ったのに、1時間の最大は33ミリで、記録は4か所です。

令和元年の台風19号(東日本台風)は、市の資料で総雨量357ミリ、1時間の最大56ミリ。市は冠水した道を赤い線の地図にして「当時、冠水を把握できたところ」と添えています。宮城県の記録では、岩沼市の住まいの被害は床上浸水8棟、床下浸水34棟でした。

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里の杜地区は、内水の工事が令和9年度までの計画です

平成25年の表では29行のうち5行が、平成26年の表では3行が里の杜三丁目の市道でした。代表点の標高は2.7メートルです。

市は下水道の資料に「里の杜地区では、台風等により内水浸水被害が度々発生する」と書いています。区画整理で市街化し、人口密度が非常に高く、病院や福祉施設もある地区だという説明です。

対策は雨水を流す太い管の新設で、事業費は約19億円、期間は令和4年度から令和9年度まで。1時間52ミリの雨で浸水しないようにする計画で、床下浸水の面積39ヘクタールを0にするとしています。52ミリは、およそ10年に1回の雨です。

読者

工事が終われば、里の杜はもう浸からないんですか?

おかあさん

計画の目標は1時間52ミリまでです。令和元年の台風19号は1時間56ミリ、平成26年は68ミリでした。それより強い雨は、計画の外になります。

市の洪水ハザードマップは、川の氾濫だけが対象です

岩沼市洪水ハザードマップは令和7年3月に更新され、阿武隈川に加えて増田川、五間堀川・志賀沢川、川内沢川と川内沢川放水路の想定が入りました。ただし裏面には「本ハザードマップでは、外水氾濫(洪水)を対象にしています」とあります。雨水が排水しきれずにあふれる内水は、この地図に入っていません。

国土地理院の「重ねるハザードマップ」に内水の浸水想定区域を載せている自治体の一覧にも、岩沼市は見当たりませんでした。家を借りる・買うときの重要事項説明では、水防法にもとづく地図が説明の対象になります。里の杜のような内水の記録は、自分で市の資料を見ないと分かりません。

検索では「岩沼市 津波 浸水区域」も出てきます。東日本大震災の津波の浸水と、大雨の冠水は別のものです。この記事は大雨だけを扱っています。津波は市の「岩沼市津波ハザードマップ」で確かめてください。

自分の家の前が危ないかを調べる3つ

  • 市の「過去の道路冠水状況情報」の地図で、家の前の道に印があるかを見る
  • 「令和元年台風19号冠水状況情報」の赤い線に、通勤や通学の道が入っていないかを見る
  • 雨の日に、家の前の道がどちらへ下っているか、側溝のふたの下が詰まっていないかを確かめる

市は土のうを誰でも使える「土のうステーション」を、市役所駐車場、岩沼西コミュニティセンター、玉浦コミュニティセンターの3か所に置いています。持ち出すのに連絡は要りません。

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よくある質問

国道4号を走っていれば地下道は関係ありませんか

B・D・E は国道4号の下をくぐる市道です。国道4号を走るだけなら通りませんが、国道を横切って行き来するときに使う道です。

仙台空港下は大雨で通れなくなりますか

水がたまるおそれがあるとして国の一覧に載っています。通れるかどうかは、雨の日に宮城県の交通規制情報で確かめてください。

市の記録に載っていない道は大丈夫ですか

表は平成29年10月までで、令和元年の台風19号は地図だけです。載っていない道も、市は把握しきれていないと断っています。

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宮城県のほかの市の記事は、大崎市 冠水 どこが危ないの?(県内最多の7か所)、仙台 冠水 どこが危ないの?(市が名前を出している地下道22か所)、石巻 冠水 なぜ避難指示が市内全域になるのかです。全国の一覧は道路冠水マップ どこで見られるの?にまとめています。

公式出典

箇所は国土交通省 東北地方整備局「道路冠水注意箇所」宮城県の一覧と5か所の説明表、冠水の記録は岩沼市「過去の道路冠水状況情報」(平成23〜29年の台風5回)と「令和元年台風19号冠水状況情報」を読み、表を自分で数えました。標高は国土地理院の住所検索APIと標高APIで引いた、住所の代表点の値です。

この記事の数値は公表資料を集計したものです。避難や通行の判断は、必ず岩沼市と宮城県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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