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伊勢原市 土砂崩れ/日向・三ノ宮・子易に多い

伊勢原市で、土砂災害の危険があるとして神奈川県が指定している場所は281か所あります。町別に多いのは日向(ひなた)51か所、三ノ宮(さんのみや)47か所、子易(こやす)38か所、大山(おおやま)35か所です。

281か所のうち81か所は「土石流」の区域です。土石流の81か所のうち、日向27か所と大山20か所で6割近くを占めます。

先に結論

  •  地すべりの区域はない。レッドゾーンは254か所
  •  市のハザードマップの区域は「令和3年3月24日告示」。その基準日より後に告示された区域が4つある(高森3・岡崎1)
  •  2021年7月3日の大雨では、市内で「土砂災害等58件」(市の地域防災計画)
目次

伊勢原市で土砂崩れが危ない場所

伊勢原市全域の土砂災害警戒区域を示した地図
区域は西の山側と北東の丘陵に多く、南東の低い土地にはほとんどありません。南西の端には秦野市、北東の端には厚木市の区域も写っています
区域の数(うちレッド) うち土石流
日向 51(41) 27
三ノ宮 47(45) 6
子易 38(34) 12
大山 35(29) 20
上粕屋(かみかすや) 34(33) 6
善波(ぜんば) 26(25) 6
高森(たかもり) 20(19) 0
東富岡(ひがしとみおか) 16(15) 0
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区域の数と町名は、神奈川県砂防課「土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域 告示図書」の伊勢原市の表(令和7年10月21日現在)を1件ずつ数えました。2つの町にまたがる区域は両方の町に数えているので、町別の数を足すと281より多くなります。土石流の区域は、町の重なりがありません。

三ノ宮は47か所のうち45か所がレッドで、ほとんどががけ崩れの区域です。日向と大山は、土石流の区域が多い町です。

伊勢原市の町別の土砂災害警戒区域数を並べた棒グラフ
上位10の町。区域がある町は20です
伊勢原市日向のまわりの土砂災害警戒区域の地図
日向だけで51か所(うちレッド41・土石流27)。谷筋に沿って帯が続きます

日向(51か所)

市内でいちばん区域が多い町で、土石流の区域も27か所あります。点は町のおよその中心なので、日向川沿いの自宅の番地まで寄せて確かめてください。

日向をGoogleマップで開く ›

三ノ宮(47か所)

47か所のうち45か所がレッドゾーン。がけ崩れの区域が中心の町です。

三ノ宮をGoogleマップで開く ›

台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの

風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。

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窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。

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土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。

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土砂崩れと土砂災害の違い:伊勢原に地すべりの区域はない

「土砂崩れ」とまとめて呼ばれるもののうち、伊勢原市で土砂災害の区域に指定されているのは、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)と土石流の2種類です。

急傾斜地の崩壊・土石流・地すべりの違いを並べた模式図
「土砂崩れ」は、法律上この3つに分かれます

土石流について、市は「山腹や、川底の石、土砂が長雨や集中豪雨によって一気に下流へ押し流される現象です。時速20キロから40キロで、一瞬で人家や畑などを壊滅させます」と説明しています。

地すべりの区域は、伊勢原市にはありません。市のページにも『伊勢原市では「地すべり」の指定区域はありません』とあります。

イエローゾーンとレッドゾーンの違いを並べた図
危険度の段階ではなく、かかる規制が違います

レッドは、がけ崩れで200か所のうち195か所、土石流で81か所のうち59か所です。

危ない地形:大山と「割合脆い」丹沢層群

市の地域防災計画は、市域を「大山を中心とした山地部、山地部から東南に広がる丘陵部、それに続く台地部、さらに田園地帯が広がる低地部」に分けています。最も高い大山山頂は標高1,251.7メートル、最も低い大田地区は8.1メートルです。

大山・高部屋・比々多の山は丹沢層群でできていて、計画は「強い変性作用を受けて割合脆い岩質である」と書いています。川についても「水源より平野部までが急短で流出土砂も多いため、土石流の発生のおそれのある箇所が多い」としています。

1923年の関東大震災のあと、大山では大雨で山津波(土石流)が起き、計画はその被害を「甚大であった」と記しています。近年の記録からは、次の雨の被害が拾えます。

年月日 土砂の被害(市の記録)
2019年10月12〜13日 台風第19号(総雨量401.5mm) 土砂堆積2件
2020年7月11日 大雨(1時間最大71.0mm) 法面崩落6件、土砂流出3件
2021年7月3日 大雨(総雨量362.5mm) 土砂災害等58件

2026年9月21日の台風第25号では、神奈川県の被害状況のまとめ(第1報〜第15報)に、伊勢原市の土砂災害の被害と避難指示の記載はありません。市は21日11時から18時20分まで、大山・高部屋・比々多・中央の4つの公民館を自主避難所として開けました。

土石流の前兆:山鳴り・川の濁り・水位が下がる

土砂崩れの前ぶれ8つを並べた図
政府広報オンラインの「主な前兆現象」をもとに作成

伊勢原市は、土石流の前兆として「山鳴りがする」「急に川が濁り、流木が混ざり始める」「腐った土のにおいがする」「降雨が続くのに川の水位が下がる」などを挙げています。がけ崩れの前兆は「がけにひび割れができる」「小石がパラパラと落ちる」「がけから水が湧き出る」などです。

沢の近くで逃げるときは、市の計画にある「渓流から直角方向に避難し、できるだけ山沿いの斜面から離れて移動する」が基本です。

避難はどのタイミングで始めるか

土砂災害の情報と市の避難情報の対応を示した図
2026年5月29日から、土砂災害警戒情報は「レベル4土砂災害危険警報」に名前が変わりました

2026年5月29日から、気象庁の情報は「レベル3土砂災害警報」「レベル4土砂災害危険警報」という名前に変わりました(レベル4は、以前の土砂災害警戒情報)。伊勢原市のページは、レベル4をいまも前の名前の「土砂災害警戒情報」で書いています。図で避難指示にあたるのが名前の変わったレベル4土砂災害危険警報で、その一つ前のレベル3土砂災害警報が高齢者等避難の目安です。

市は、雨が降り出したら斜面の様子に気を配り、異常を感じたら「直ちに近隣住民の方と安全な場所へ移動を開始してください」と呼びかけています。家にとどまるしかないときは、斜面から離れた部屋か2階以上へ。町のどこから危険が高まっているかは気象庁「キキクル(土砂災害の危険度分布)」で見られ、市の放送は防災いせはらテレホンサービス(050-3204-1788)でも聞き直せます。

ハザードマップと、自宅が区域に入っているかの調べ方

  1. いせはらWebMaps(ハザードマップ)で、住所を入れて区域を見る
  2. 市の洪水・土砂災害ハザードマップ(令和3年3月作成・東部版/西部版)で、避難場所を確かめる
  3. 神奈川県土砂災害情報ポータルと県の告示図書(伊勢原市)で、最新の指定を見る(市もこの2つを案内しています)
  4. 分からないことは、市の危機管理課(0463-94-4865)か、県の平塚土木事務所(0463-45-3150・代表)に聞く

市の地図に載っている土砂災害警戒区域は「神奈川県告示第181号【令和3年3月24日告示】」に基づくものです。県の告示図書では、この基準日より後に告示された区域が4つ(高森3・岡崎1)あります。

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伊勢原市は「土砂災害は、土砂災害警戒情報が発表されていなくても発生するおそれがあります」と書いています。警報が出ていないこと、地図に色がついていないことは、崩れないことの証明ではありません。

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崖の擁壁工事の助成は、神奈川県がまとめている「市町のがけ地に関する助成金制度」の一覧に、伊勢原市は載っていません。

伊勢原市のほかの災害リスク・ほかの市

道路冠水・内水の危ない場所は、別の記事にまとめています。

この記事のまとめ

伊勢原市の土砂災害警戒区域は281か所で、日向・三ノ宮・子易・大山に多く、土石流の区域は日向と大山に6割近くが集まります。市の計画は、大山の山を「割合脆い岩質」と書いています。

市のハザードマップは令和3年3月の作成で、その基準日より後に告示された区域が4つあります。自宅の場所は、いせはらWebMapsと県のポータルで確かめてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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