「購入して使用したところ、全然シワが取れません…ワイシャツ一枚でタンクの水がカラに。。シワも残ってるし、引っ張ってアイロン面を当てながらスチームしても取れない… そんなもん??」。Yahoo!知恵袋に2016年に投げられた質問です。26,591回読まれ、4人が共感を押しています。
この人は、公式が言うとおりのことをやっています。引っ張って、当てて、スチームを出す。ティファールの公式サイトには「シワが伸びない使い方」という項目があり、原因が3つ挙がっています。そのうちの1つが、動かす速さでした。
ところがその速さ、メーカーで違います。同じ素材で6倍ひらく組み合わせがあります。2026年7月に出たティファールの衣類スチーマー「ピュアフォース」を題材に、メーカーの表記だけで整理します。運営者はこの商品を買っていないので、使い心地の評価は書きません。
ティファール(グループセブ ジャパン)
衣類スチーマー ピュアフォース DT8732J0
平均25g/分(スチームレベル4使用時)水タンク180mL本体 約1,150g
ハンガーにかけたままスチームを当てる専用タイプ。アイロンのようなプレスはできません。公式オンラインストアの価格は15,400円(税込)です。
画像:Amazon.co.jp の商品ページより(クリックでAmazonの商品ページが開きます)
この記事でわかること
- ✓ 公式サイトは「シワが伸びない使い方」を3つ挙げています。
- ✓ 動かす速さの目安は素材で3段階。パナソニックとは最大6倍ひらきます。
- ✓ 「平均25g/分」と「最長12分」は、別のスチームレベルの数字です。
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ブランドはティファール。色はホワイトです。
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10cmを2秒か、3秒か
ティファールの「衣類スチーマーを上手に使うコツ」は、動かす速さの目安を素材別に3つ出しています。パナソニックの「衣類スチーマーの上手な使い方」も同じ形で出していますが、中身が違います。

ウールやシルクで、10cmあたりの時間が6倍ひらきます。パナソニックは「動かすスピードが速いとシワが取れにくいことがあります」と書いていますから、ゆっくりが悪いわけではありません。ティファールのいちばん下の組は、取扱説明書ではボンネットを付けてヘッドを離す分類です。当て方の前提が違えば、速さの目安も変わってきます。
ティファールにはもう1行あります。「※混紡素材の場合は、低いほうの素材に合わせてください。」。綿とポリエステルの混紡シャツなら、綿の2秒ではなくポリエステルの1秒に合わせる、という読み方になります。GU(ジーユー)のパンツで止まった人の質問が、知恵袋にありました。
読者
ティファールのスチームアイロン、GUのカーゴパンツのシワ全然伸びないんですが、使い方が悪いのでしょうか? それとも生地的に伸びにくいだけですか?
2024年3月の知恵袋の質問です(2,032閲覧)。公式は、この2つのどちらにも表を用意しています。
取り上げたきっかけ
同じ記事は弱点にも触れています。「立ち上がりは約35秒と、かなりゆっくり」「トリガーをしばらく押し続けないと満足な量のスチームが出てきません。押し続ける時間は10秒ほど」。朝に急いで使う場面は「少しイライラするかもしれません」と書かれていました。
どんな商品か



画像:Amazon.co.jp の商品ページより
アイロン台を使わず、ハンガーにかけたまま使う専用タイプです。プレスはできません。ティファールの製品Q&Aも「折り目などピシッとした仕上げが必要な場合は、スチームアイロンをご使用ください」と案内しています。
主な仕様
| スチーム量 | 平均25g/分(※スチームレベル4使用時) |
|---|---|
| 立ち上がり/連続使用 | 約35秒/約12分(※スチームレベル1使用時・満水時) |
| 水タンク容量 | 約180mL(常温の水道水のみ) |
| 本体重量 | 約1,150g(水タンクが空のとき・コード含む) |
| 自動停止安全装置 | 使用せずに約8分で電源オフ |
| 価格 | 15,400円(税込・公式オンラインストア) |
出典:ティファール公式の製品ページと取扱説明書25ページ。プレスリリースの参考価格は16,800円(税込)で、公式オンラインストアの表示と差があります。
公式が挙げている「シワが伸びない使い方」
公式サイトの「シワが伸びない使い方」は3つです。もう片方の手を使っていない。生地から離れすぎている。せわしなく上下左右に動かす。3つ目には「腕の上下運動で疲れるだけでなく、シワが取れにくくなります」と理由も添えられています。
製品Q&Aの「シワが伸びにくい」には、さらに細かい手順があります。襟元と袖口のボタンはとめる。裾部分は生地の裏から当てる。そして最後が、さきほどの「折り目などピシッとした仕上げが必要な場合は、スチームアイロンをご使用ください」でした。できないことをメーカー自身が先に書いています。
素材のほうにも線があります。取扱説明書の9ページは、衣類に絵表示がないときの目安を3つに分けています。

冒頭の質問についたベストアンサーは「木綿、或いは麻を多く含む素材でできた服の皺を伸ばすのには、元々不向きなアイロンなのです」と書いています。ただしティファールの表では、綿も麻も「当てて使用できます」の組です。麻に「伸びにくい場合があります」の注がつくところまでが、メーカーが認めている線になります。
注意点
冒頭のもう半分、「ワイシャツ一枚でタンクの水がカラに」のほうです。公式ページは180mLのタンクで「最長12分連続使用可能」と書いていますが、そこには「※スチームレベル1で使用の場合。満水時。」という注がついています。同じ表の「平均25g/分」には「※スチームレベル4使用時」という別の注。2つの数字は同じ設定のものではありません。

きだて氏も「スチーム量が多いので、使ってるとわりとすぐに空っぽになります」と書いています。水切れは音でわかります。製品Q&Aによれば「『ドドドド』という大きめの音が鳴った場合は、タンク内の水が無くなった音」。入れてよいのは常温の水道水だけで、取扱説明書はミネラルウォーターなどを使わないよう求めています。
立ち上がりも交換条件です。公式の比較表では、ピュアフォースの約35秒に対し、スチーム量が下の「アクセススチーム イージー」は約15秒。重量も約1,150gで、比較表の4機種でいちばん重い数字です。ブーストモードも、出るのは約3倍のスチームが約4秒間で、次に使うには10秒待ちます。
「ティファール史上No.1(ナンバーワン)」の注は、プレスリリースでは「2026年6月 自社調べ ティファールの他衣類スチーマーと比較」。他社製品との比較ではありません。除菌やアレル物質の低減の注も「スチームを当てた布表面において」「試験は2種類の菌にて実施」などの限定つきで、脱臭は「使用時の環境、ニオイなどの種類によって異なります」とだけ書かれています。
こんな人は見てもよさそう
向いていそうなのは、洗いにくい服のシワとニオイをまとめて落としたい人です。きだて氏は「洗うと色落ちするなど、洗濯による劣化が心配な衣類に使うことで、洗濯回数をちょっと減らしてラクをするなんて使い方はぜんぜんあり」と書いています。
逆に、朝の数分でワイシャツをパリッとさせたい人には、立ち上がり約35秒と「折り目はスチームアイロンで」という案内が引っかかります。評価も割れています。家電評論家の多賀一晃氏は価格.comのレビューで、水タンクを「タンクを上側を持ち、力任せに引っ張るのだが、本当に力が要る」と書いていて、きだて氏の「パコッと簡単に取り外して給水できる手軽さ」とは反対の感想です。
この記事で確認した情報源
- ・ティファール公式「衣類スチーマーを上手に使うコツ」(速さの目安と、シワが伸びない使い方。)
- ・ティファール公式「ピュアフォース DT8732J0」製品ページ(4機種の比較表と税込価格。)
- ・ティファール「ピュアフォース DT87シリーズ」取扱説明書(素材の3分類と仕様。)
- ・ティファール「製品に関するよくあるご質問」(「シワが伸びにくい」ほか。)
- ・グループセブ ジャパン プレスリリース(2026年6月2日。参考価格と注記。)
- ・パナソニック「衣類スチーマーの上手な使い方」(素材別の速さの目安。)
- ・価格.comマガジン きだてたく氏の検証記事(2026年9月20日。発見元。)
- ・価格.com 多賀一晃氏のレビュー(2026年7月28日。水タンクの指摘。)
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