木更津市で、大雨のときに水がたまるおそれがある道は4か所です。4か所とも市道で、4か所とも同じものの下にあります。
東京湾アクアライン連絡道。牛袋に3か所、十日市場に1か所。高架の下をくぐる市道が、そのまま冠水注意箇所になっています。
この記事でわかること
- ✓ 4か所とも東京湾アクアライン連絡道の下。隣の袖ケ浦市の4か所と合わせて8か所が1本の道の下です
- ✓ 市の浸水履歴320件のうち195件が「道路冠水」。市は道路も1件ずつ数えています
- ✓ その320件に、国の4か所がある牛袋と十日市場は1件も入っていません
箇所の数・種別・路線名・地先名は国土交通省 関東地方整備局「千葉県内におけるアンダーパス部等の道路冠水注意箇所マップ」(令和8年6月30日更新・全95か所)から数えました。浸水履歴は木更津市 総務部 危機管理課が公表している一覧(令和8年9月7日時点)を自分で集計したものです。標高は国土地理院の住所検索APIと標高APIで引いています。
4か所とも、アクアライン連絡道の下です

千葉県の一覧は95か所。多い順に千葉市16、松戸市10、船橋市9、市原市6、市川市6、流山市6、我孫子市6、袖ケ浦市5、習志野市4、そして木更津市4です。
木更津の4か所を並べると、地先名がそろっています。牛袋1242番地、牛袋605番地、牛袋679番地、十日市場45-2番地。括弧の中はすべて「アクアライン連絡道下」。路線は市道5010号線、112-2号線、5109号線、5041号線です。
さらに隣の袖ケ浦市を見ると、5か所のうち4か所が「東京湾アクアライン連絡道ガード下」。2つの市を合わせて8か所が、1本の道の下に並んでいます。95か所のうち8か所です。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの
JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。
水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。
119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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市の記録は320件、うち195件が道路冠水

木更津市は、平成16年4月1日以降に報告があった浸水履歴を一覧で公表しています。令和8年9月7日時点のデータを自分で数えると、320件・56町でした。
内訳を見て手が止まります。床上浸水29件、床下浸水70件、店舗浸水26件。そして道路冠水が195件。全体の6割が、家ではなく道の記録です。
千葉県の市には、この形がいくつかあります。柏市は水害履歴1,795件のうち715件が道路冠水、流山市は11年分206件の9割が道路冠水。道路が浸かったことを1件ずつ残すやり方が、この県では珍しくありません。
町別では朝日42件、江川31件、真里谷21件、高柳20件、吾妻16件、長須賀15件の順です。
台風26号の1日で137件です
原因を数えると、台風26号が137件で最も多く、次が「大雨」の134件。台風22号18件、台風15号11件と続きます。
日付で見ると、平成25年10月15日の1日だけで137件。320件の43パーセントがこの日に集中しています。次が令和3年7月2日の33件、平成16年10月9日の17件です。
新しいところでは、令和8年だけで11件が記録されています。6月3日の台風6号で5件、6月27日の台風7号・8号で2件、8月13日の「千葉豪雨」で真里谷の3件、9月7日の大雨で新港の1件。11件とも被害の種類は「道路冠水」です。
牛袋と十日市場は、1件も入っていません

ここで話がつながります。320件を町名で数え直すと、牛袋も十日市場も0件でした。国の一覧に載っている4か所がある町が、市の記録には1件も出てこないのです。
理由は市が自分で書いています。「この被害状況は、住民等からの通報に基づき危機管理課が把握しているものであり、この一覧に履歴がないことが実際に浸水履歴がないことを示すものではありません」。
通報する人がいなければ、記録は残りません。アクアライン連絡道の下は市街地から離れていて、家が少ない場所です。だから市の履歴には出てこない。それでも国の一覧には載っている。数え方が違えば、出てくる場所が変わります。
標高は牛袋605番地の5.5メートルから十日市場45-2番地の7.2メートルまで。4か所が1.7メートルの幅に収まっています。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
市の地図は、水防法に基づかない側です

木更津市の浸水履歴は、過去に報告があった場所の記録です。計算で「ここまで浸かる」と示した区域図ではありません。
同じ時期に調べた千葉県の野田市は、内水ハザードマップに「水防法第14条の2に基づく雨水出水浸水想定区域の指定を行っていないため」水防法に基づかないと書いていました。鎌ケ谷市も、内水については市が独自に解析した参考図です。埼玉県の加須市と所沢市も、内水は水防法に基づかない側でした。
不動産の取引で必ず説明されるのは、水防法に基づいて作られた地図のほうです。市が出している地図でも、根拠が違えば扱いが変わります。木更津市は洪水ハザードマップとWEB版防災ハザードマップも公開しているので、住所で調べるときは両方を見ることになります。
水に入ってしまった車から出るまで

4か所とも、高架の下をくぐる道です。手前から見ると水面は平らに見えて、いちばん深い底は見えません。進んだ先が急に深いのが怖いところです。
JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じでした。止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓です。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。
車が動かなくなったら110番と119番へ。水深がひざ下でも、流れがあれば大人は歩けません。50センチより深いときは、無理に移動せず高いところで待ってください。
ほかの市はどうなっているか
同じ手順で、ほかの市も1つずつ調べています。同じ資料でも、出てくる答えは場所ごとに変わります。
- 道路冠水マップ どこで見られるの?
- 千葉市 冠水 どこが危ないの?(千葉県) 16か所のうち11か所が中央区で、進入を止められるのは4か所だけです
- 市原市 冠水 どこが危ないの?(千葉県) 6か所のうち3か所が「五井」。内水の地図は令和8年6月1日に水防法に基づくものへ変わりました
- 柏市 冠水 どこが危ないの?(千葉県) 市の水害履歴1,795件のうち715件が道路冠水です
- 鎌ケ谷市 冠水 どこが危ないの?(千葉県) 国の一覧は1か所。そのポンプがいまも本復旧していません
- 野田市 冠水 どこが危ないの?(千葉県) 国の一覧は川間ガード下の1か所だけです
この記事のまとめ
木更津市で道路が冠水しやすい場所は4か所で、4か所とも市道、4か所とも東京湾アクアライン連絡道の下です。牛袋に3か所、十日市場に1か所。隣の袖ケ浦市の4か所と合わせると、1本の道の下に8か所が並びます。標高は5.5メートルから7.2メートルで、差は1.7メートルです。
市は平成16年4月1日以降の浸水履歴を公表していて、令和8年9月7日時点で320件。うち195件が「道路冠水」で、床下浸水70件・床上浸水29件・店舗浸水26件を上回ります。平成25年10月15日の台風26号だけで137件。令和8年は6月・8月・9月に11件あり、8月13日の千葉豪雨では真里谷で3件でした。ただしこの320件に、国の4か所がある牛袋と十日市場は1件も入っていません。市の履歴は住民等からの通報がもとだからです。
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