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野田市 冠水 どこが危ないの?

野田市で、国が「大雨のときに水がたまるおそれがある」と名指ししている道は1か所です。市道11019号線の川間ガード下。住所は尾崎です。

千葉県の一覧は95か所あって、千葉市が16、松戸市が10、船橋市が9。野田市はそのうちの1か所だけです。それなのに「野田市 冠水」で検索すると、マップ・履歴・被害・場所と枝が10本以上出てきます。

この記事でわかること

  •  国の一覧に載る野田市の場所は、川間ガード下の1か所だけです
  •  市の内水ハザードマップは「水防法第14条の2に基づく指定を行っていないため」水防法に基づきません
  •  市は「20センチ程度の水深でも、流れによっては歩行が困難」と書いています
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箇所の数・種別・路線名・地先名は国土交通省 関東地方整備局「千葉県内におけるアンダーパス部等の道路冠水注意箇所マップ」(令和8年6月30日更新・全95か所)と、箇所ごとの説明表から取りました。内水ハザードマップと内水氾濫への備えは野田市の公表ページ(令和8年9月15日・8月21日更新)です。標高は国土地理院の住所検索APIと標高APIで引いています。
目次

国の一覧に載っているのは1か所です

千葉県95か所の冠水注意箇所を市町村ごとに数えた図
野田市は1か所。14の市町が1か所ずつです

説明表を開くと、管理者は野田市、警察は野田警察署、消防は野田市消防本部と書かれています。備考の欄は空です。関東地方整備局の様式には、排水ポンプや監視カメラを書く欄そのものがありません。

「川間」は東武アーバンパークライン(東武野田線)の川間駅がある一帯です。標高は13.8メートル。市内でここだけが国の一覧に載っています。

野田市は利根川と江戸川にはさまれた市です。市が挙げている外水氾濫の対象も、利根川・江戸川・利根運河・座生川の4つ。大きな川に囲まれているのに、くぐる道として数えられたのは1か所という形になっています。

住宅にはさまれた線路と、赤く点灯した踏切の信号
住宅にはさまれた線路と、赤く点灯した踏切の信号(写真: Pexels)

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

TORRAS スマホ防水ケース(IPX8・水中でも操作可・浮く設計)

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

キーホルダー型 LEDライト(充電式・小型)

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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市の地図は、理由まで書いてあります

5つの市の内水の地図が水防法に基づくかを並べた図
野田市は基づかない理由まで書いています

野田市の内水ハザードマップは、令和8年9月15日に更新されたばかりです。1000年に1回程度の頻度で発生する恐れのある大雨が市内に降った場合を想定して、シミュレーションで浸水の深さを表しています。地図面は北部と南部の2枚。

そのページに、ひとつだけ括弧のついた文があります。「なお、この内水ハザードマップは、水防法に基づくものではありません(水防法第14条の2に基づく雨水出水浸水想定区域の指定を行っていないため)」。

同じシリーズでこれまで100を超える市を見てきましたが、基づかない理由をここまで短く書いている市は初めてでした。指定をしていないから基づかない。それだけです。

不動産の取引で必ず説明されるのは、水防法に基づいて作られた地図のほうです。野田市の場合、洪水ハザードマップがそちらにあたります。内水の地図は説明の対象ではありませんが、見る値打ちが無いわけではありません。

河川から離れていても起きます

市は「内水氾濫への備え」という別のページで、内水氾濫と河川氾濫の違いを4つ挙げています。令和8年8月21日の更新です。

内水氾濫の特徴
降雨から浸水被害が発生するまでの時間が短い
河川から離れた地域でも浸水被害が発生する
浸水深は浅いので、無理に屋外へ避難するよりも頑丈な建物の2階などへ移動した方が安全な場合が多い
地下空間や周辺に比べて低い場所においては局所的に浸水の危険度が高い

野田市「内水氾濫への備え」(令和8年8月21日更新)から。

2つめが効きます。川のそばかどうかで見当をつけると外れる、ということです。下水道や排水路が追いつかなくなるのは、川から何キロ離れていても起きます。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



20センチで、歩けなくなります

20センチという数字が3つの市の資料に出てくることを示した図
歩けなくなるのも、車が変わるのも20センチから30センチです
街なかを流れる水路と、その脇の遊歩道
街なかを流れる水路と、その脇の遊歩道(写真: Pexels)

同じページに、数字がひとつ書かれています。

20センチ程度の水深でも水の流れによっては歩行が困難となりますので、無理して屋外へ移動せず、屋内のなるべく高い場所等へ垂直避難をしましょう」。

20センチはひざ下どころか、くるぶしとすねの間です。それでも流れがあると足を取られる。兵庫県西宮市も、小学5・6年生は水深20センチ以上で避難が難しくなるというデータを理由に、浸水20センチ未満を消した区域図をもう1枚公表しています。市が違っても、出てくる数字は同じでした。

そして市が勧めているのは「外へ逃げる」ではなく「上へ逃げる」です。内水の浸水は深さが浅いことが多いので、頑丈な建物の2階へ移ったほうが安全な場合が多い、と市は書いています。

\住所を入れると、その場所の水のリスクがまとめて出ます/

野田市の住所で調べてみる ›

洪水・内水・土砂を1画面で

水に入ってしまった車から出るまで

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です

川間ガード下は、線路の下をくぐる道です。手前から見ると水面は平らに見えて、いちばん深い底は見えません。進んだ先が急に深いのが怖いところです。

JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じでした。止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓です。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。

国の一覧が1か所だからといって、市内に危ないところが1か所しかないわけではありません。一覧は「くぐる道」を数えたもので、低い土地にたまる水は数えていません。住所で調べるなら、市の内水ハザードマップと洪水ハザードマップを合わせて見ることになります。

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車が動かなくなったら110番と119番へ。水深がひざ下でも、流れがあれば大人は歩けません。50センチより深いときは、無理に移動せず高いところで待ってください。

\何センチでドアが開かなくなるのか/

JAFの実験の中身を読む ›

窓を割れたのは脱出用ハンマーだけでした

ほかの市はどうなっているか

同じ手順で、ほかの市も1つずつ調べています。同じ資料でも、出てくる答えは場所ごとに変わります。

この記事のまとめ

野田市で国が名指ししている冠水注意箇所は、市道11019号線の川間ガード下の1か所だけです。千葉県95か所のうちの1か所で、標高は13.8メートル。説明表の備考欄は空で、関東地方整備局の様式には関連設備を書く欄そのものがありません。

市の内水ハザードマップは令和8年9月15日に更新され、1000年に1回程度の大雨を想定してシミュレーションしたものです。ただし「水防法第14条の2に基づく雨水出水浸水想定区域の指定を行っていないため」水防法には基づきません。市は内水氾濫の特徴として「河川から離れた地域でも浸水被害が発生する」ことを挙げ、20センチ程度の水深でも流れによっては歩行が困難になるので、屋内のなるべく高い場所へ垂直避難するよう書いています。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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