🗨️「名神の集中工事、朝早くとか夜に走れば渋滞は避けられますよね?」
地点によって答えが変わります。渋滞予測が出ている6地点のうち4地点はピークが3〜5時間なので、時間をずらせば避けられます。残る2地点は朝から夜まで続くので、ずらしても逃げ場がありません。
[交通] この記事の要点
NEXCO中日本 名古屋支社とNEXCO西日本 関西支社が2026年6月19日に発表した集中工事が、2026年8月22日(土)0時から9月12日(土)6時まで、E1名神 吹田IC〜一宮JCTなど5路線で実施される。発表資料の参考資料には渋滞予測カレンダーが付いており、渋滞の先頭になる6地点それぞれについて、予測される最大の渋滞の長さと時間帯が曜日別に示されている。予測最大渋滞長が10km以上とされたのは6地点のうち2地点。
2026年6月19日 発表 (2026年8月17日 更新)
- 8月22日から9月12日に名神で関西〜中部を移動する人(通勤・出張・物流)
- 彦根・東近江・栗東・草津など名神沿線に住み、毎日この区間を使う人
- 岐阜方面へE41東海北陸道を使う人
- 夕方から夜にかけて名神を大阪方面へ下る人
この記事でわかること
- 渋滞予測が出ている6地点のうち、10km以上と予測されたのはどこか
- 時間をずらせば避けられる地点と、朝から夜まで続いて避けられない地点の違い
- 迂回すると何分速い計算になっていて、その数字をどこまで信じてよいか
先に結論
- 渋滞予測が出ているのは6地点。10km以上と予測されたのは、彦根IC付近(上り)と湖東三山スマートIC付近(下り)の2地点だけです
- その2地点は8月22日から9月11日までほぼ毎日で、土日にも予測が出ています
- 湖東三山スマートIC付近は平日のピークが朝8時ごろから夜8時ごろまで。栗東IC付近は16時から18時ごろの3時間です
- 残る4地点はピークが3〜5時間なので、出発を1〜2時間ずらせば当たりません
- 下りは迂回すると70分速い計算例が出ていますが、2つの数字は前提が揃っていません
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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渋滞予測が出ているのは6地点。10km以上は2地点だけ
NEXCO中日本 名古屋支社とNEXCO西日本 関西支社は2026年6月19日、E1名神 吹田IC〜一宮JCTなど5路線で8月22日0時から9月12日6時まで集中工事を実施すると発表しました。この発表には20ページの参考資料が付いていて、その中に渋滞予測カレンダーがあります。渋滞の先頭になる地点ごとに、予測される最大の渋滞の長さを3段階の色で、渋滞の時間帯を平日・土曜・日曜に分けて示したものです。
6地点を一覧にすると、混み方がまったく違うことが分かります。
| 先頭になる地点 | 方向 | 予測最大渋滞長 | 予測が出ている日 | 平日のピーク |
|---|---|---|---|---|
| 彦根トンネル・彦根IC付近 | 名神 上り(東京方面) | 10km以上 | 8/22〜9/11のほぼ毎日 | 9〜13時ごろと16〜18時ごろ |
| 湖東三山スマートIC付近 | 名神 下り(大阪方面) | 10km以上(8/22・23・29・30、9/5・6は5〜10km) | 8/22〜9/11のほぼ毎日 | 8〜20時ごろ |
| 蒲生スマートIC付近 | 名神 下り(大阪方面) | 5km以上10km未満 | 8/24〜28、8/31、9/1〜4 | 18〜20時ごろ |
| 栗東IC付近 | 名神 下り(大阪方面) | 5km以上10km未満 | 8/31、9/1〜4 | 16〜18時ごろ |
| 草津JCT付近 | 名神 上り(東京方面) | 5km未満 | 8/24〜28、8/31、9/1〜4 | 8〜12時ごろ |
| 一宮木曽川IC付近 | 東海北陸道 下り(岐阜方面) | 5km未満 | 8/31、9/7〜11 | 8時台 |
「名神が3週間工事」と聞くと全線が同じように詰まる絵が浮かびますが、資料が10km以上と見ているのは上の2地点です。残り4地点の予測は5〜10km未満か5km未満で、しかも規制のある平日に限られています。
湖東三山スマートIC付近は、朝8時から夜8時まで12時間ピークが続く
工事の渋滞は「朝の早い時間に出れば空いている」とは限りません。時間帯の帯を見ると、地点による差がはっきり出ます。名神下り線・湖東三山スマートIC付近を先頭にした渋滞は、平日に渋滞が発生するのが朝7時ごろから夜9時ごろまで。そのうちピークとされている時間が朝8時ごろから夜8時ごろまで、12時間途切れずに続きます。
この地点には、渋滞を避けるときの定番である「早めに出る」「遅らせる」が効きません。朝6時台に通るか、夜9時を回ってから通るかの二択になります。土曜は9時ごろから19時ごろ、日曜は11時ごろから21時ごろがピークで、休日も同じように長く続きます。
もう1つの10km以上、名神上り線・彦根トンネルと彦根IC付近は、平日のピークが2回に分かれます。午前9時ごろから午後1時ごろまでで一度落ち着き、夕方4時ごろから6時ごろにまた濃くなります。その間の午後2時から3時ごろは渋滞が発生している時間帯ではあるものの、ピークからは外れています。
残る4地点はピークが1〜5時間。ずらせば当たらない
残る4地点は、ピークの長さが1時間から5時間しかありません。予定を動かせるなら、待つ時間を無駄にせずに済みます。
| 地点 | ピークの時間帯 | ピークの長さ | 土日の予測 |
|---|---|---|---|
| 栗東IC付近(下り) | 16〜18時ごろ | 3時間 | なし |
| 蒲生スマートIC付近(下り) | 18〜20時ごろ | 3時間 | なし |
| 草津JCT付近(上り) | 8〜12時ごろ | 5時間 | なし |
| 一宮木曽川IC付近(下り) | 8時台 | 1時間 | なし |
栗東ICで16時に乗るはずだった予定を14時か19時に動かせば、予測上は渋滞に当たりません。草津JCTを朝に通る予定なら、昼を回ってから走れば予測から外れます。東海北陸道の一宮木曽川IC付近にいたっては、ピークとされているのは8時台の1時間だけです。同じ工事のなかで「ずらせば避けられる地点」と「ずらしても逃げられない地点」が混在しているので、自分が通るのがどれなのかを先に確かめる価値があります。
土日に渋滞予測が出ているのは6地点のうち2地点だけ
「土日は工事も止まるから空いている」わけではありません。この工事の車線規制は昼夜連続で続きますが、渋滞予測のほうは曜日で表情が変わります。土曜・日曜に渋滞予測が出ているのは、彦根IC付近と湖東三山スマートIC付近の2地点だけです。他の4地点は土曜も日曜も帯が真っ白で、予測が置かれていません。
そして、土日は時間帯もずれます。彦根IC付近の上り線は、平日が午前と夕方の二山なのに対し、土曜は9時ごろから14時ごろまでの午前中心、日曜は夕方5時ごろから夜9時ごろまでが最も濃い時間帯です。日曜に東京方面へ帰る人にとっては、平日の感覚で「夕方に出れば空く」と考えると逆になります。
迂回すると下りは70分速い計算。ただし比べ方は揃っていない
資料には、迂回したときに所要時間がどれだけ変わるかの例も載っています。
| 方向 | 区間 | 工事区間を通る場合 | 迂回する場合 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 上り(東京方面) | 草津JCT→一宮IC | 約120分 | 約90分 | 30分 |
| 下り(大阪方面) | 一宮IC→草津JCT | 約160分 | 約90分 | 70分 |
迂回ルートは、上りが新名神から東名阪道・名二環・名古屋高速一宮線を経由するもの、下りはその逆です。同じ区間を往復するだけなのに、迂回で得する時間が上りと下りで倍以上違うことになります。
ここは注記まで読んだほうがよい箇所です。資料には、工事区間ルートの所要時間は最大渋滞が発生しているときに渋滞区間を時速20kmで走った場合、迂回ルートの所要時間は渋滞が発生しない場合と書かれています。
私は、この2つの数字をそのまま引き算して「70分得する」と受け取るのは危ないと考えています。片方は最悪の条件、もう片方は最良の条件で計算されているからです。迂回先の新名神や名二環が空いている保証はどこにもありませんし、工事区間の渋滞が最大でない時間に通れば差はもっと小さくなります。この数字は「迂回すれば70分速い」ではなく「最悪の日に工事区間を選ぶと、うまくいった迂回より70分遅くなりうる」と読むほうが実態に近いと見ています。実際に使うなら、専用サイトが工事期間中に出すリアルタイムの所要時間を当日見るのが確実です。
3週間で終わる人と、毎日通る人がいる
この渋滞に付き合う期間は、人によって長さが違います。関西と中部を行き来する用事なら8月22日から9月12日までの話ですが、渋滞の先頭になる地点の周辺に住んでいれば、通勤や送迎で毎日この区間に入ることになります。
名神が通る滋賀県内の市町について、実際の取引データから土地の坪単価の中央値を出すと次のようになります(2024年第4四半期〜2025年第4四半期の集計、当サイトの査定ページのデータより)。
| 市町 | 坪単価の中央値 | 集計した件数 |
|---|---|---|
| 草津市 | 396,694円 | 84件 |
| 栗東市 | 328,925円 | 58件 |
| 大津市 | 264,462円 | 232件 |
| 彦根市 | 95,868円 | 112件 |
| 東近江市 | 69,421円 | 102件 |
| 米原市 | 66,116円 | 31件 |
湖東三山スマートICのある地域は、上の表でいえば彦根市と東近江市に挟まれた一帯にあたります。近接する愛荘町も集計はしていますが、対象が16件と少ないため代表値としては出していません。同じ滋賀県内でも、草津市と東近江市では坪単価に5.7倍の開きがあります。
工事そのものは、橋の床版に防水を施したり傷んだ舗装を直したりする更新工事で、放置すれば通行止めにつながる部分の手当てです。3週間の不便と引き換えに何を買っているのかという説明は資料にも書かれています。ただ、その3週間のあいだ、いつ通っても混んでいる区間が2つあることは、出発前に知っておいたほうが予定を立てやすいはずです。
生活・仕事にどう効くか
- 夕方の帰り道(大阪方面):栗東IC付近は16時から18時ごろ、蒲生スマートIC付近は18時から20時ごろがピーク。どちらも予測は5km以上10km未満で、平日だけ。1〜2時間ずらせば当たらない。
- 朝の東京方面:草津JCT付近は8時から12時ごろがピークで、予測は5km未満。土日の予測は出ていない。
- 彦根・湖東を通る移動:彦根IC付近(上り)と湖東三山スマートIC付近(下り)は8月22日から9月11日までほぼ毎日で、土日にも渋滞予測が出ている。湖東三山スマートIC付近は平日のピークが朝8時ごろから夜8時ごろまで続く。
- 関西〜中部の長距離(下り):一宮ICから草津JCTまで、工事区間を通ると約160分、迂回すると約90分という比較例が資料に載っている。ただし2つの数字は前提条件が違う。
結局どうすればよいか
- 自分が通るのが6地点のどれに当たるかを先に確認する。栗東IC・蒲生スマートIC・草津JCT・一宮木曽川IC付近ならピークは3〜5時間なので、出発を1〜2時間ずらせば当たらない
- 彦根IC付近(上り)と湖東三山スマートIC付近(下り)を通る予定なら、時間をずらす前提を捨てて、新名神・伊勢湾岸道・名二環などへの迂回か、日程そのものの変更を検討する
- 土日に走るなら、渋滞予測が出ているのはこの2地点だけ。しかもピークの時間帯が平日とずれる(彦根IC付近の上りは日曜だけ夕方から夜がピーク)
- 迂回する場合は料金調整の対象になるかを確認する。ETC限定の調整と全車対象の調整があり、IC閉鎖で遠回りした分は対象外
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公式出典
- NEXCO中日本・NEXCO西日本「E1 名神(吹田IC〜一宮JCT)などで集中工事を実施します」(2026年6月19日発表)
- 同 参考資料「工事概要と渋滞予測・迂回ルートのご案内」(渋滞予測カレンダー・所要時間・料金調整)(2026年6月19日発表)
- 名神集中工事 専用WEBサイト(2026年8月17日発表)
更新履歴
- 2026年8月17日 初版を公開。発表資料の渋滞予測カレンダー(全6地点)を読み取って一覧にした
※本記事は2026年8月17日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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