🗨️「アーカスジャパンが倒産したと聞きましたが、何があったんですか?」
大阪市淀川区のCRM(顧客管理システム)・ITコンサルティング会社アーカス・ジャパンが、2026年9月18日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。東京商工リサーチによると、負債は約2億4,591万円です。売上高は2年で約6億4,474万円から約2億7,781万円へ、約57%減っていました。
[経済] この記事の要点
2026年10月7日 発表
- アーカス・ジャパンのCRMや導入支援を使っていた企業
- 未払いの代金や前払い金がある取引先
- 給与・退職金が未払いの元従業員
何が起きたか
CRMは、顧客の連絡先ややり取りの履歴を1か所にまとめて管理するシステムです。その導入を手伝い、自社製品も売っていた会社が止まった、というのが今回の話です。MBS(毎日放送)のニュースが10月7日に東京商工リサーチの調査として伝え、倒産情報サイトのジェイシーネットも同じ日に報じました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社 | アーカス・ジャパン株式会社(大阪市淀川区) |
| 設立 | 2020年7月 |
| 事業 | CRM導入支援、ITコンサルティング、自社CRM製品の提供 |
| 事業停止 | 2026年9月18日まで |
| 負債総額 | 約2億4,591万円 |
| 今の段階 | 破産申請の準備(報道時点で、裁判所の開始決定は伝えられていません) |
代表者名や債権者の数は、報道では伝えられていません。事業を関連会社へ譲渡する話があるとの情報もありますが、譲渡先や契約の成立は確認できていません。
売上2年で57%減、原因は3つ
売上高は、2024年3月期の約6億4,474万円から、2026年3月期は約2億7,781万円まで落ちました。2年で約3億6,700万円、率にして約57%の減少です。負債の2億4,591万円は、いまの年商の約89%にあたります。
東京商工リサーチは、悪化の流れを次の3つにまとめています。
- 本業の外で手を広げた飲食事業などが頓挫した
- 2025年3月期に、本業のコンサルティング事業が赤字に転落した
- 東京支店の従業員が集団で退職し、顧客の流出が進んだ
その結果、2026年3月期は1億円を超える大幅な赤字を出して債務超過になり、資金繰りが苦しくなりました。代表者の自宅を担保にした資金調達も試みましたが、届かなかったと報じられています。
手を広げた先については、ジェイシーネットが次のように整理しています。
- 2023年4月:大阪・心斎橋に飲食店「膳」を開業
- 2023年11月:映像制作の子会社ノイギアを設立
- 2024年:食品ブランド「日本きくらげ」の商標を取得
本業の売上が落ち始めた時期と重なっていますが、どの事業がいくらの赤字を出したのかという内訳は、公表されていません。
公式キャラのXは9月25日まで更新
同社には、公式キャラクター「しらむ〜」のXアカウントがあります。事業停止とされる9月18日の朝にも、いつもどおりの「IT豆知識」が投稿されていました。
おはしらむ~🧸
— 【公式】しらむ〜 (@Dyna_CiRaMue) 2026年9月18日
💡しらむ〜のIT豆知識
😇スマホの意外な落とし穴
👉 充電しながらの長時間使用
👉 バッテリーに負荷をかけない使い方
👇今すぐやること
・充電中は重いアプリを避ける
・熱くなったら一度休ませる
しらむ〜から一言👇
「熱はスマホの天敵」#ITリテラシー #スマホ #バッテリー…
1週間後の9月25日にも、同じ形式の投稿が出ています。確認できた範囲では、これが最新でした。
おはしらむ~🧸
— 【公式】しらむ〜 (@Dyna_CiRaMue) 2026年9月25日
💡しらむ〜のIT豆知識
😇クラウドの注意点
👉 入れっぱなしで放置する人
👉 定期的に整理する人
👇今すぐやること
・不要ファイル削除
・フォルダ整理
しらむ〜から一言👇
「クラウドも片付けが必要」#ITリテラシー #クラウド #データ管理 #しらむ〜#企業公式相互フォロー… pic.twitter.com/dOAnsmNBfj
同社の公式サイトも、10月7日の時点で閲覧できました。お知らせ欄の最新は9月19日付の非営利団体向けCRM活用ガイドで、事業停止やお詫びの告知は出ていません。SNSや公式サイトが動いていても、事業が動いているとは限りません。取引している会社は、更新が続いていることを安心材料にせず、契約先に直接確かめる必要があります。
利用企業と取引先がやること
ここからは、報道された事実ではなく、会社が破産するときの一般的な手順です。アーカス・ジャパンの契約内容は公表されていないため、自社の契約書で確かめてください。
CRMを使っているのですが、データはどうなりますか?
破産すると、サーバーやサポートがいつまで動くかは保証されません。データは先に、自社の手元へ書き出しておくのが先決です。
- データを書き出す:顧客・取引先・商談履歴・添付ファイルを、ファイルとして自社で保管する。システムが止まってからでは取り出せないことがあります
- 契約の主体を確認する:ライセンスやクラウドの契約が、アーカス・ジャパン経由か、メーカーとの直接契約かを契約書で見る。直接契約なら、導入支援の会社が止まっても、システム自体は別に動きます
- 前払いや未払いを洗い出す:保守料の前払い、納品前の入金、請求していない作業代金がないか確認する
お金の面では、裁判所が破産の開始を決めると、破産管財人が選ばれ、知れている債権者に通知が届きます。債権を届け出る期間は、開始決定の日から2週間以上4か月以内の範囲で裁判所が決めます(裁判所の案内)。通知が来るまでに、請求書や契約書、入金記録をそろえておくと届け出が早く進みます。
元従業員で給料や退職金が未払いの人には、国が未払賃金の8割を立て替える制度があります。会社が破産手続の開始を決められてから2年以内に請求する必要があり、窓口は労働基準監督署です(厚生労働省)。
私は、ITの会社が止まったときの被害の大きさは、契約書の文言よりも、自分のデータを自分で書き出せる状態にしてあるかで決まると見ています。顧客データは会社の資産ですが、置き場所は他社のサーバーです。導入支援の会社が1社止まっただけで業務が滞らないよう、書き出しは月に1回など、決まった頻度で行っておくと被害を小さくできます。
生活・仕事にどう効くか
- CRMを使っていた企業:契約によっては、システムやサポートがいつまで動くか分かりません。顧客データは先に自社で書き出しておく必要があります。
- 取引先:破産の開始が決まると、破産管財人から債権者に通知が届き、債権を届け出る期間は開始決定から2週間以上4か月以内で裁判所が決めます。
- 元従業員:給与や退職金が未払いの場合は、国が未払賃金の8割を立て替える制度があります。
結局どうすればよいか
- CRMの顧客・商談・添付ファイルを、自社でファイルとして書き出す
- 契約書で、ライセンスの契約先と保守料の前払いの有無を確認する
- 破産管財人からの通知に備えて、請求書・契約書・入金記録をそろえる
公式出典
- MBSニュース「【倒産】売上高6億円超から急激悪化で赤字・債務超過へ ITコンサルティング会社が破産申請へ…【東京商工リサーチ】」(Yahoo!ニュース)(2026年10月7日発表)
- JC-NET「【大阪】アーカス・ジャパンが破産申請準備 CRMで売上6億円超から急減…」(2026年10月7日発表)
- 【公式】しらむ〜(@Dyna_CiRaMue)2026年9月18日の投稿(2026年9月18日発表)
- 【公式】しらむ〜(@Dyna_CiRaMue)2026年9月25日の投稿(2026年9月25日発表)
- アーカス・ジャパン株式会社 公式サイト(2026年10月7日発表)
- 裁判所「破産の手続・債権届をされる方へ」(2026年10月7日発表)
- 厚生労働省「未払賃金の立替払制度に関するQ&A」(2026年10月7日発表)
更新履歴
- 2026年10月7日 初版を公開
※本記事は2026年10月7日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント