対象は杉並区と中野区の両方
洪水予報の配信データには、浸水が想定される地区として市区町村名が入っています。松見橋・白山前橋の2観測所とも、杉並区と中野区の2つが並んでいます。観測所自体は杉並区にありますが、川はそのあと中野区へ流れていくためです。
雨のほうは、発表時点で流域平均が1時間20ミリ、次の1時間の見込みが10ミリでした。本文は「多いところで1時間に16ミリの雨が降っています。この雨は当分この状態が続くでしょう」と書いています。
杉並区は9年のうち4年、浸水の被害が出ている
ここからは今回の雨ではなく、この地域の実績の話です。国土交通省の水害統計調査から、2015年から2023年までの建物の浸水被害を出しました。
| 区 | 被害が出た年 | 床上浸水(9年の累計) | 床下浸水(9年の累計) |
|---|---|---|---|
| 杉並区 | 9年のうち4年 | 44棟 | 32棟 |
| 中野区 | 9年のうち5年 | 10棟 | 4棟 |
杉並区の44棟のうち36棟は2018年の1年に集中しています。中野区は棟数こそ少ないものの、被害が出た年は9年のうち5年で杉並区より多く、少しずつ毎年のように出ている形です。
集計条件を書いておきます。国土交通省「水害統計調査」の市区町村別水害被害(表-3)を2015年から2023年まで集計しました。棟数は建物の被災棟数です。2024年以降は確報が未公表のため含みません。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
いま家にいる人が決めること
警報が続いているあいだにできることは多くありません。優先順位をつけるなら、上から順です。
まず、気象庁の「警戒レベル4相当」と、区が出す避難指示は別のものだということ。レベル4相当は雨と川のデータから計算した危険度で、避難指示を出すかどうかは区長が決めます。自分の地区に避難指示が出ているかは、杉並区・中野区の防災情報で直接見てください。
次に、半地下や地下にあるもの。車・洗濯機・冷蔵庫・書類は、水が来てからでは動かせません。道路がまだ乾いているうちにしか上へ上げられません。
最後に、いま被害が出ているかどうかについて。21日6時の時点で、けが人や住宅の浸水の発表は確認できていません。氾濫が実際に発生したという情報も出ていません。分かっているのは「氾濫危険警報が続いている」ところまでです。
生活・仕事にどう効くか
- 今夜からの行動:気象庁の本文は「建物の二階に避難する」と書いている。外へ出る避難ではなく、屋内の上階へ移る行動が目安になる。
- 地下・半地下:本文には「地下施設は水が流れ込むおそれ」と名指しで書かれている。地下駐車場に車を置いている人は、道路が冠水する前に動かすかどうかを先に決める。
- 住まい探し:杉並区は水害統計の収録9年のうち4年で建物の浸水被害が出ている。善福寺川・神田川の流域は、物件を見る前にハザードマップで川からの距離と地盤の高さを確認しておく。
結局どうすればよいか
- 杉並区・中野区の防災情報で、自分の地区に避難指示が出ているかを直接確認する
- 外が危ないと感じたら、外へ出ずに建物の二階以上へ移る
- 半地下・地下の部屋や駐車場にあるもの(車・家電・書類)を先に上へ上げる
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
- 不動産相場検索 — 市区町村ごとの土地・戸建て・マンション相場を見る
公式出典
- 気象庁・東京都 指定河川洪水予報「善福寺川レベル4氾濫危険警報」(VXKO76)(2026-09-20 21:50発表発表)
- 気象庁 東京都気象警報・注意報(VPWW53)(2026-09-21 05:55発表発表)
- 気象庁 指定河川洪水予報(2026-09-21確認発表)
- 国土交通省「水害統計調査」市区町村別水害被害(表-3)(e-Stat)(2015〜2023年収録分発表)
- アイキャッチ写真 Pexels(2026-09-21取得発表)
更新履歴
- 2026年9月21日 初版を公開
※本記事は2026年9月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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