国道は6か所、自治体の道は3割
国土交通省は同じ9月4日に、この予防的な事前通行規制を全国6か所の国道に導入しました。北海道釧路市の国道44号、山形県酒田市の国道7号、同県鶴岡市の国道112号、新潟市の国道7号、鳥取県米子市の国道9号、高知県須崎市の国道56号です。いずれも過去に冠水した実績のある場所が選ばれています。
| 都道府県 | 市 | 路線 |
|---|---|---|
| 北海道 | 釧路市 | 国道44号 |
| 山形県 | 酒田市 | 国道7号 |
| 山形県 | 鶴岡市 | 国道112号 |
| 新潟県 | 新潟市 | 国道7号 |
| 鳥取県 | 米子市 | 国道9号 |
| 高知県 | 須崎市 | 国道56号 |
問題はその外側です。9月13日付で報じられた調査によると、全国157の主要自治体のうち、冠水のおそれがある箇所を持つのは148自治体。そのうち予防的な通行規制を実施しているか、実施に向けて準備・検討を始めているのは3割でした。
うちの近所のアンダーパスは、どっちなんでしょう
まず道路の名前を見てください。国道なら国か県、県道なら県、市道なら市が管理者です。標識やマンホールのふたに書いてあることもあります
時間雨量40ミリがどれくらいか
基準になっている40ミリは、気象庁の表現では「激しい雨」で、バケツをひっくり返したように降る領域です。道路が川のようになり、傘はまったく役に立ちません。
つまり、この規制が動くのは「運転していて、さすがにこれはまずいな」と体感できる雨のときです。逆に言えば、そこまで降っていない段階で冠水することもあります。規制がかかっていないから安全、とは読めません。
アンダーパスは底に向かって深くなる構造なので、手前から見た水深と、いちばん低い場所の水深が違います。入口が5センチに見えても、真ん中が50センチということが起こります。入ってしまってからの判断は遅いので、水がたまっているのが見えた時点で引き返すのが確実です。
生活・仕事にどう効くか
- 止める判断が「水位」から「雨量」に前倒しされた:時間雨量40ミリに達した場合は、予測の段階でも通行止めにする。水がたまるのを待たない。
- 設備が動かない前提で組んである:発表文は排水設備の正常な機能だけに頼らないと明記し、停電や異常時も安全側に倒すフェールセーフを掲げている。
- 国道は進んだが、市道・県道は3割:冠水のおそれがある箇所を持つ148自治体のうち、予防的な規制をしているか準備中なのは3割にとどまる。
結局どうすればよいか
- 通勤路にアンダーパスがあるなら、その道路の管理者(国道・県道・市道)を先に調べておく
- 大雨の日は、時間雨量40ミリが一つの目安になる。40ミリは「バケツをひっくり返したような雨」の領域
- 冠水した道に入ってしまったら引き返す。水深が浅く見えても、アンダーパスは底に向かって深くなる
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公式出典
- 国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部「国道44号 釧路市 旭アンダーパスで予防的な事前通行規制を導入」(2026年9月4日発表)
- 国土交通省「道路の冠水対策」(2026年9月4日発表)
更新履歴
- 2026年9月13日 初版を公開。規制区間・規制条件・導入の理由は釧路開発建設部の発表文による。148自治体の内訳は2026年9月13日付の報道による調査結果。
※本記事は2026年9月13日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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