🗨️「アンダーパスは、水がたまってから通行止めになるの?」
一部の国道では変わりました。国道44号の釧路市旭アンダーパスは、2026年9月4日から「時間雨量40ミリに達した場合(予測を含む)」でも閉めます。水位計が反応する前に、雨の量だけで先に止める形です。同じやり方が全国6か所の国道に入りました。ただし自治体が管理する道は別で、9月13日の報道では、冠水のおそれがある箇所を持つ148自治体のうち、この予防的な規制をしているか準備中なのは3割にとどまっています。
[交通] この記事の要点
2026年9月13日 発表
- 釧路市の国道44号を大雨の日に走る人
- アンダーパスを毎日の通勤路にしている人
- 自分の市のアンダーパスが誰の管理なのか知らない人
止める条件は3つ、どれか1つでいい
釧路開発建設部が9月4日に出した発表文には、通行止めにする条件が番号つきで並んでいます。3つのうちどれか1つに当てはまれば止める、という書き方です。
| 条件 | 中身 |
|---|---|
| ① | 「レベル4大雨危険警報」が発令された場合 |
| ② | 時間雨量が40ミリに達した場合(予測を含む) |
| ③ | 道路管理者または警察が冠水の可能性があると判断した場合 |
効いているのは②のかっこ書きです。「予測を含む」と書いてあるので、まだ降っていない段階でも閉められます。水位計が水を感知してから動くやり方だと、その時点でもう車が入っています。
規制区間は旭アンダーパスの前後で、釧路市旭町の旭町19交差点から、釧路市新釧路町の新釧路町6交差点まで。アンダーパスそのものではなく、手前の交差点から止める設計です。
冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの
JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。
水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。
119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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「排水ポンプが動く前提」をやめた
発表文の理由の部分に、これまでの考え方を変える一文があります。
排水設備等の正常な機能のみに依存せず、「多重防御」により安全を確保するとともに、停電や設備の異常等が発生した場合にも安全側に移行できるフェールセーフの考え方を取り入れる(釧路開発建設部の発表文より)
アンダーパスには排水ポンプが入っています。ところが大雨のときは、そのポンプの能力を超える水が流れ込むことがあり、さらに停電するとポンプ自体が止まります。いちばん水が出るときに、いちばん壊れやすいという構図です。
そこで、ポンプが正常に動くことを前提にした運用をやめ、雨の量という別の指標でも止める。これが「多重防御」の中身です。きっかけは2026年8月の千葉豪雨で、アンダーパスの冠水により人的被害が出たことだと発表文に書かれています。
看板だけでなく、遮断機も検討に入った
もう一つ、発表文には設備の話があります。通行止め看板・バリケード・カラーコーンなどの資機材を備蓄したうえで、自動作動または遠隔操作が可能な遮断機による車両進入防止設備も検討する、という内容です。
踏切のような遮断機を想像すると分かりやすいと思います。現在の多くのアンダーパスは、人が現地に行ってバリケードを置く方式です。夜中に豪雨が来たとき、その到着までの時間がそのまま空白になります。遠隔操作ができれば、その空白が消えます。
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