高槻市の大字原を所在地に含む土砂災害警戒区域は、大阪府の一覧で61区域あります。市の指定緊急避難場所の一覧で、土砂災害の「原地区」の欄に○が付くのは、松が丘1丁目の第九中学校の1か所だけです。
手元の市のハザードマップ(冊子)にも時差があります。冊子が示す区域は令和8年3月時点のものです。大阪府の一覧には、その後の2026年6月18日付けの告示が載っています。
まず、下の一覧の2か所から確認してください。地図画像と公式マップで、自宅と通る道を照合します。
この記事の結論
- ✓ 市内の警戒区域は468、特別警戒区域は418(大阪府の一覧)。所在地に含む区域が最も多い大字は田能の73、次いで原の61
- ✓ 土砂災害の避難場所は地域ごとに指定され、樫田地域3、川久保地区2、萩谷周辺地域2、原地区1、JR以北住宅地域15か所。樫田地域の3か所はすべて大字田能にある
- ✓ 2026年6月18日付けで、梶原二丁目の「法花堂」は特別警戒区域が解除された。警戒区域は残っている
先に確認したい具体的な場所
町名・施設名は位置を探す手掛かりです。地区全体が同じ危険度という意味ではありません。掲載地図は想定区域で、現在の冠水・崩落・通行止めの発生一覧ではありません。
地図の色(土石流・がけ崩れ・地すべりの区域)
青い丸は位置の目印です。危険な地点を示す印ではありません。
1. 大字原の山際

2. 成合の斜面・谷筋

崖の上・崖の下・谷の出口が危ない理由

上段は斜面が崩れるがけ崩れ、下段は沢を流れ下る土石流です。崖の下だけでなく崖の上の家も確認します。紹介した場所の災害の種類は、上の一覧と公式マップの凡例で確認してください。
読者
家の周りが平らなら、土砂の心配はないですか?
「家の周りが平らなら安全」とは限りません。谷の出口や沢の下流なら土石流の範囲を確認します。家の背後の斜面と避難経路も合わせて見てください。
区域は468、令和8年6月に変更
大阪府の「大阪府内の土砂災害防止法の指定状況」(2026年9月14日更新)で、高槻市の行は警戒区域468箇所、特別警戒区域418箇所、最新の告示日は令和8年6月18日です。市の地域防災計画の資料編(令和8年4月)は、令和7年12月現在の数を次のように載せています。
| 現象 | 警戒区域 | 特別警戒区域 |
|---|---|---|
| 急傾斜地の崩壊 | 364 | 358 |
| 土石流 | 102 | 61 |
| 地すべり | 2 | 0 |
| 合計 | 468 | 419 |
資料編の特別警戒区域は419で、府の一覧の418とは1つ違います。この1つは、6月18日付けの解除と一致します。
市の冊子は、2つの区域を次のように説明しています。警戒区域は、急傾斜地の崩壊等が発生した場合に、住民等の生命または身体に危害が生じるおそれがあると認められる区域です。特別警戒区域は、同じ場合に、建築物に損壊が生じ、住民等の生命または身体に著しい危害が生じるおそれがあると認められる区域です。
6月18日に動いたのは、梶原二丁目の急傾斜地の崩壊の区域です。府の一覧では、「法花堂」の特別警戒区域の欄に解除の表記と令和8年6月18日の告示(第826号)が載っています。警戒区域の欄には同じ日付の告示(第823号)があり、警戒区域は残っています。同じ梶原二丁目の「梶原(4)」にも同じ日付の告示番号が付いていますが、変更の中身は一覧から読み取れません。
市の冊子の作成条件は「令和8年3月現在の指定区域」で、土砂災害の区域は洪水・内水のマップ面に重ねて載っています。市は冊子の全戸配布を令和8年6月ごろと案内していました。梶原二丁目の方は、冊子と府の一覧の両方で確かめてください。
読者
避難所は、近い順に選べばいいですか?
土砂災害の避難場所は、地域ごとに指定されています。原地区の欄に○が付くのは、松が丘1丁目の第九中学校の1か所だけです。
区域が多いのは田能と原
土砂災害の避難情報は、北部山間地域の4つの区分と、JR以北住宅地域の計5つの区分で出されます。北部山間地域の大字ごとに、府の一覧で所在地に含まれる区域の数を数えると、次のとおりです。
| 大字 | 区域数 | 急傾斜 | 土石流 | 地すべり | 避難情報の区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| 田能 | 73 | 59 | 14 | 0 | 樫田地域 |
| 原 | 61 | 47 | 12 | 2 | 原地区 |
| 萩谷 | 41 | 26 | 15 | 0 | 萩谷周辺地域 |
| 二料 | 40 | 22 | 18 | 0 | 樫田地域 |
| 杉生 | 30 | 25 | 5 | 0 | 樫田地域 |
| 出灰 | 29 | 24 | 5 | 0 | 樫田地域 |
| 川久保 | 28 | 18 | 10 | 0 | 川久保地区 |
| 中畑 | 22 | 18 | 4 | 0 | 樫田地域 |
数は区域の件数で、危険度の順位ではありません。1件ごとに斜面や谷の範囲が違い、大字全体が区域というわけでもありません。複数の大字や町にまたがる区域は、それぞれに数えています。
「土砂災害の区域は、山あいの集落にだけある」と考える人もいますが、市街地側にも区域は載っています。梶原二丁目、天神町二丁目などの町名が、府の一覧に並びます。
成合は、北部山間地域の4つの区分に入りません。所在地に成合を含む区域は20(急傾斜16、土石流4)で、避難情報の区分は「JR以北住宅地域」です。この区分に載る成合の町名は、大字成合と成合北・西・東・南の町です。成合中の町は、冊子の町丁目表で水害(檜尾川)の欄だけに○があり、土砂災害の欄には○がありません。
原地区の避難先は1か所
市の冊子は、土砂災害の避難について「必ず一覧表から避難場所を確認しましょう」と書いています。避難場所は災害の種類ごとに指定され、市のページにも「災害の種類によって、それぞれ開設する施設が異なります」とあります。
土砂災害の欄に○が付く指定緊急避難場所を、避難情報の区分ごとに数えると、次のとおりです(資料編・令和8年4月)。
| 区分 | 土砂災害の避難場所 | 所在地 |
|---|---|---|
| 樫田地域(3か所) | 樫田小学校、樫田支所、樫田幼稚園 | 大字田能(3か所とも) |
| 川久保地区(2か所) | 磐手小学校、磐手公民館 | 安満西の町、安満北の町 |
| 萩谷周辺地域(2か所) | 南平台小学校、阿武野コミュニティセンター | 南平台5丁目 |
| 原地区(1か所) | 第九中学校 | 松が丘1丁目 |
JR以北住宅地域の避難場所は15か所です。樫田地域は5つの大字にまたがりますが、土砂災害の避難場所は3か所とも田能にあります。原地区の第九中学校は、大字原の外にあります。大字原808-3の原公民館は、一覧で地震・淀川・芥川の欄に○が付き、土砂災害の欄には○がありません。
「避難所は近い順に選べばいい」と考えるなら、土砂災害ではこの一覧で確かめ直す必要があります。私は、大字原では第九中学校までの道順を明るいうちに決めておくべきだと見ています。区域が61あるのに、原地区の欄に○が付く避難場所が1つしかないからです。
市のページには「災害の状況により順次開設しますが、一部開設しない場合もあります」とも書かれています。冊子は、土砂災害は立退き避難が基本としています。逃げ遅れたときは、がけの反対側の2階以上か、がけから離れた部屋に移る、という順です。
\住所を入れるだけ・1分で確認できます/
避難情報が出る地域と名称
市の「避難情報の発令区域」のページ(2026年4月1日更新)は、土砂災害の区分を2つに分けています。北部山間地域は、樫田地域(5地区)、川久保地区(1地区)、萩谷周辺地域(4地区)、原地区(1地区)です。JR以北住宅地域は66地区です。「災害状況により特定の地域に発令する場合もあります」という一文も付いています。
冊子の町丁目表では、樫田地域に大字田能・二料・杉生・出灰・中畑が、原地区に大字原が入っています。自分の町名がどの区分かは、冊子の26〜28ページで見られます。
気象庁は2026年5月29日から、防災気象情報の名称を変えました。気象庁の資料(令和7年12月)では、警戒レベル4相当は、土砂災害警戒情報から「レベル4土砂災害危険警報」に変わります。レベル3土砂災害警報は、まもなくレベル4土砂災害危険警報を発表する可能性が高い状況で出されます。市の資料編の報告様式には、旧名称の「土砂災害警戒情報」がまだ残っています。
市の冊子には、警報等が発表されていなくても、地形や地質の条件により土砂災害が発生するおそれがある、という注意書きもあります。
自宅で確かめる3つの手順
- 市のウェブ地図「わが街高槻ガイド」で住所を探し、表示切替で土砂災害警戒区域と特別警戒区域にチェックを入れる。敷地が一部でも区域にかかれば対象になる(公式ページを開く)
- 大阪府の土砂災害の防災情報で、同じ住所を見比べる。府の指定状況のページに、高槻市の指定箇所の一覧(PDF)もある(公式ページを開く)
- 市の指定緊急避難場所の一覧で、自分の避難情報の区分の欄に○が付く施設を見る(公式ページを開く)
府の地図の入口は、府のページに載っている 公式ページを開く です。ハザードマップの問い合わせ先は、高槻市の下水河川企画課(072-674-7432)、避難情報の問い合わせ先は危機管理室(072-674-7314)です。
雨が強まる前に確認すること
- 住所の着色・指定線と、危険箇所を通らない避難経路を確認。
- 避難先が洪水・土砂災害に対応しているか、当日開設されているかを確認。
- 自治体の避難情報、気象庁の危険度、道路管理者の通行規制を確認。
現在の危険度は気象庁キキクルで確認できます。市の避難情報が出ている場合はその内容に従い、川・沢・斜面を見に近づかないでください。
\避難先を決める前に、自宅の想定を/
自宅の住所で、公的データを確認
洪水・土砂災害などのリスクを確認できます。指定範囲は県の公式マップと照合してください。
同じ地域の冠水・土砂災害
出典・資料の時点
- 場所の根拠・高槻市の公式地図
- 高槻市公式ハザードマップ
- 高槻市 アンダーパスの事前通行規制
- ハザードマップポータルサイト(国土交通省・国土地理院)
- 大阪府 土砂災害の指定区域
- 気象庁 浸水キキクルの解説
- 大阪府「高槻市 指定箇所(PDF)」(令和8年6月18日付けの告示までを反映)
- 高槻市「ハザードマップ学習面 ステップ1・ステップ2」(2026年版)
- 高槻市「ハザードマップ学習面 ステップ1・ステップ2」(2026年版)(2)
- 高槻市「指定緊急避難場所・指定一般避難所」(2026年9月25日更新)
- 高槻市「指定緊急避難場所及び指定一般避難所一覧(令和8年4月)」
- 高槻市「避難情報の発令区域」(2026年4月1日更新)
- 高槻市「参考資料 参7 土砂災害警戒区域の確認方法」
- 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年〜)」
- 気象庁「防災気象情報の改善について」(令和7年12月)
資料確認:地図と場所の一覧は2026年9月28日、本文の追加部分は2026年10月11日(公開日時は各市・府・気象庁のページの更新日による)。地図画像は国の公開データを重ねたもので、危険区域の線を描き足していません。市・府の資料の図は転載していません。区域の線は、必ず市のウェブ版か県・府の地図で見てください。町丁目全体が危険という意味ではありません。アイキャッチは雨の日の街並みのイメージ(Unsplash)で、当地の被害写真ではありません。
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