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坂井市 河川氾濫/九頭竜川と竹田川の浸水想定

坂井市で川の氾濫による浸水が深く、長く想定されているのは、九頭竜川の河口に近い三国町の平地です。町・字の代表点で見ると、三国町油屋など10が深さ3〜5メートルで2階まで浸水し、0.5メートル以上の浸水が1〜2週間続く想定です。

2026年8月30日には、市内の田島川・磯部川・兵庫川などで水があふれたと県の資料に載りました。9月18日時点で、市内の住家の床上浸水は116棟、床下浸水は692棟です。

先に結論

  •  代表点で深さ3m以上は23。うち13は三国町、残りは春江町と丸岡町
  •  1948年7月、九頭竜川右岸の堤防が三国町池見〜川崎間で約1,500m決壊した(国の資料)
  •  竹田川の六日観測所は、避難判断4.20mから氾濫危険4.40mまで0.20m
目次

坂井市で川の氾濫・洪水が危ない場所

坂井市の洪水浸水想定区域(想定最大規模)の深さを色で示した地図
濃い色ほど深い想定です。隣の市町村も写っています

市内361の町・字のうち、代表点が浸水の範囲に入るのは273です。深さ3メートル以上(2階まで浸水)は23で、5メートル以上はありません。

3〜5メートルの23のうち13は三国町です。九頭竜川の東の油屋、西の横越、三国神社駅の東の三国東一丁目などが入ります。残る10は、春江町の田端など6つと、丸岡町の4つです。

坂井市の町・字を想定される浸水の深さ別に数えたグラフ
市内361の町・字の代表点で数えました
町・字 近くの川(目安) 想定の深さ(代表点) 0.5m以上が続く時間
三国町 油屋・石丸・玉江・西今市・西野中・野中・藤沢・楽円 九頭竜川・兵庫川・竹田川 3〜5m 1〜2週間
三国町 下野・横越 九頭竜川 3〜5m 1〜2週間
三国町 池見・沖野々 九頭竜川 3〜5m 3日〜1週間
三国町三国東一丁目 竹田川・九頭竜川 3〜5m 3日〜1週間
春江町 金剛寺・高江・田端・松木 磯部川・九頭竜川 3〜5m 1〜3日
丸岡町 里竹田・千田・堀水 竹田川 3〜5m 1〜3日
春江町 定重・正蓮花 磯部川 3〜5m 12時間〜1日
丸岡町羽崎 九頭竜川 3〜5m 12時間〜1日
坂井町 今井・蛸 兵庫川 0.5〜3m 1〜2週間
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深さと時間は、国土交通省「位置参照情報」の町・字の代表点(およその中心)1点で、重ねるハザードマップの洪水浸水想定区域(想定最大規模)を読んだ値です。国と県が川ごとに作った想定を重ねた最大値なので、どの川の想定かは分けられません。「近くの川」は地図上の位置から添えた目安です。代表点が範囲の外でも、町・字の中の低い所は範囲に入っていることがあります(ハザードマップで色がない場所の意味)。

三国町油屋(想定3〜5m・1〜2週間)

点は字のおよその中心で、九頭竜川の東に広がる田の中にあります。

三国町油屋をGoogleマップで開く ›

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坂井市を流れる主な川と水位の基準

市のハザードマップ(令和3年3月作成)は、九頭竜川・竹田川・兵庫川・磯部川など市内の川の「堤防が決壊した場合の浸水予測結果」にもとづいています。九頭竜川は国、竹田川などは福井県の想定です。

国と気象庁が洪水予報を出すのは九頭竜川で、基準観測所は福井市の中角です。竹田川も、北陸自動車道から九頭竜川合流点までを県と気象庁が予報します(基準はあわら市の六日)。

兵庫川は、今井橋から竹田川合流点までを県が水位で知らせる水位周知河川です。

市のハザードマップは、増水した本流にせき止められて支流の水位が急に上がる「バックウォーター現象」に注意を呼びかけています。

市の計画も、春江町では九頭竜川の水位が高くなると磯部川の排水が十分できず、流域の一部で床下浸水などが「再々発生している」と書いています。

観測所(川) 氾濫注意水位 避難判断水位 氾濫危険水位
中角(九頭竜川) 7.50m 8.50m 9.10m
六日(竹田川) 4.00m 4.20m 4.40m
下兵庫(兵庫川) 3.10m 4.10m 4.30m
長屋(田島川) 3.20m 4.20m
安沢橋(磯部川) 3.70m 4.50m

竹田川の六日は、避難判断水位から氾濫危険水位まで20センチしかありません。田島川の長屋と磯部川の安沢橋は、避難判断水位が決まっていない観測所です。基準の数字は令和8年度の県の水防計画によります。

0.5m以上の浸水が続く時間

坂井市の浸水継続時間(想定最大規模)を色で示した地図
深さ0.5メートル以上の浸水が続く時間です

0.5メートル以上の浸水が1〜2週間続くのは代表点で12、うち10は三国町の字です。「浅い想定なら水はすぐ引く」とは言い切れません。深さ0.5〜3メートルの坂井町蛸も、1〜2週間の想定です。

代表点が家屋倒壊等氾濫想定区域に入る町・字は、氾濫流(堤防が壊れて流れ込む水の勢い)で0、河岸侵食(川岸が削られる)で6です。河岸侵食の6のうち4は、九頭竜川の河口に近い三国町です。市のハザードマップは河岸侵食を「強い水の流れで河岸が削り取られ、家屋が地盤ごと倒壊」と説明しています。

坂井市の過去の洪水

坂井市の過去の主な洪水の年表
市・県・国の資料から作成

1948年は、福井地震で坂井平野の堤防が傷んだところへの大雨でした。国の資料では、竹田川の決壊と田島川の氾濫が重なり、坂井郡内で4,244ヘクタールが冠水しています。

その後、磯部川排水機場の設置や1983年の田島川逆流防止施設の完成、ダムの完成などで、市の計画は被害が「極めて少なくなっている」と書きます。

一方で、2004年の福井豪雨では市内の竹田川が漏水しました。

逃げるタイミングと、水位を見る場所

川の水位の段階と市の避難情報の対応を示した図
基準の水位は観測所ごとに決まっています

九頭竜川は中角、竹田川は六日、兵庫川は下兵庫の水位が目安です。市の計画は、竹田川の「氾濫警戒情報」を高齢者等避難、「氾濫危険情報」を避難指示の判断の参考にするとしています。

2026年8月30日は、田島川の長屋観測所の最高水位が4.70メートル(8月30日4時、氾濫危険水位4.20m)と県の資料に載りました。

同じ資料では、市の避難指示または高齢者等避難の対象は、鳴鹿・高椋東部・長畝の3,518世帯です(8月30日17時時点)。

市のハザードマップは、深さ3メートルを超える区域では「2階へ避難しても危険です」とし、家屋倒壊等氾濫想定区域とあわせて「早期の立退き避難が必要な区域」にしています。

市のハザードマップには、警戒レベル3は「高齢者等以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり危険を感じたら自主的に避難するタイミング」とあります。川沿いの家や1階で寝ている人は、この段階で動きます。

地下の部屋や半地下の車庫は、水が入ると短い時間で出られなくなります。国土交通省は「閉じている扉の向こうに水がある程度溜まると、外開き扉も内開き扉も開けることができなくなる」としています。

避難先にも条件があります。市の指定緊急避難場所の一覧では、霞ヶ城ふれあい広場と春江防災公園は洪水の欄が「-」で、洪水の避難場所に入っていません。

浸水が長く続く区域で自宅にとどまる場合について、市は「備蓄している水や食料がなくなる」「断水により洗濯や風呂、トイレが使えなくなる」などの注意点を挙げています。

川ごとの水位は川の防災情報(国土交通省)で10分ごとに見られます。気象庁は「レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報が発表された場合には、自分の今いる場所の近くの河川の危険性が高まっていないかを洪水キキクルで確認」するよう呼びかけています(洪水キキクル)。

外水氾濫と内水氾濫

外水氾濫(河川氾濫)と内水氾濫の違いを並べた図
川の水が堤防を越える・壊すのが外水、雨を流しきれずに低い所にたまるのが内水です

この記事の洪水浸水想定区域は、川からあふれる外水氾濫の地図で、内水氾濫は含みません。

自宅の洪水リスクを調べる

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市のハザードマップは「色が塗られていなくても、周りと比べて低い土地や崖のそばなどにお住まいの方は、市からの避難情報を参考に、必要に応じて避難してください」と書いています。色がないことは、浸からない証明ではありません。

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この記事のまとめ

坂井市の洪水で深く長い浸水が想定されるのは、九頭竜川の河口に近い三国町の平地です。深さ3〜5メートルで、0.5メートル以上の浸水が1〜2週間続く字が並びます。

自宅の番地で深さと続く時間を確かめてください。早期の立退き避難が必要な区域なら、洪水の欄が「○」の避難場所と、家を出る段階を家族で決めておいてください。

出典(すべて2026年9月23日に確認)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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