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SUUMOなどの「徒歩○分」はどう計算する?80m=1分だけではない表示ルール

不動産広告の徒歩分数を地図で確認する不動産担当者

不動産ポータルの「駅徒歩5分」という表示は、担当者が実際に5分で歩けたという意味ではありません。広告では、道路距離を基準に一定の方法で算出します。

基本は道路距離80mにつき1分、1分未満の端数は1分に切り上げです。ただし、直線距離を使う、起点を都合よく選ぶ、複数棟なのに最も近い建物だけを測る、といった方法では正しい表示になりません。

この記事では、不動産公正取引協議会連合会の表示規約施行規則をもとに、ポータル入稿で徒歩分数を登録するときの確認手順を解説します。

徒歩所要時間を道路距離80mにつき1分で計算する基本ルール
目次

徒歩所要時間は道路距離80mにつき1分で計算する

表示規約施行規則では、徒歩による所要時間を道路距離80mにつき1分として算出し、1分未満の端数が生じたときは1分として算出すると定めています。

  • 400m ÷ 80m = 5分
  • 401m ÷ 80m = 5.0125分 → 表示は6分
  • 79m ÷ 80m = 0.9875分 → 表示は1分

「端数は四捨五入」でも「30秒未満は切り捨て」でもありません。1分未満の端数を切り上げます。

直線距離ではなく道路距離を使う

地図上で建物と駅を直線で結んだ距離ではなく、実際に通行できる道路に沿った距離を使います。線路、川、フェンス、通行できない私有地などを横切る直線距離は、徒歩表示の計算根拠にできません。

地図サービスを使う場合も、表示された「徒歩○分」をそのまま転記するのではなく、経路と道路距離を確認して80m基準で計算します。

起点と着点を明確にする

各種施設までの道路距離や所要時間を表示するときは、起点と着点を明示して算出することが基本です。分譲物件や複数棟の物件では、対象となる住戸・棟・区画によって距離が変わります。

2022年施行の改正では、販売戸数・区画数が2以上の分譲物件について、最も近い住戸等に加えて、最も遠い住戸等からの所要時間も表示する考え方が示されています。単棟・単戸の入稿と同じ感覚で処理しないよう注意します。

物件から駅までの徒歩分数を測定して登録する5ステップ

ポータルへ徒歩分数を登録する5ステップ

1.対象物件と対象住戸を特定する

物件名だけでなく、棟、住戸、区画を確認します。大型マンションや複数棟の場合は、どの出入口を基準にするかを先に整理します。

2.通行可能な経路を確認する

地図上で道路がつながっていても、時間帯による閉鎖、居住者専用通路、工事中の通行止めなどがある場合があります。広告に使う経路として妥当か確認します。

3.道路距離を測る

距離測定機能などでメートル数を確認します。測定日、使用した地図、起点・着点を社内記録に残すと、後日の再確認が容易です。

4.80mで割って端数を切り上げる

計算結果に1分未満の端数があれば切り上げます。社内シートに計算式を持たせる場合も、切り上げ設定を確認します。

5.公開ページを確認する

入力欄に正しい数字を入れても、連動先や表示形式によって見え方が変わることがあります。実際の公開ページで交通表示を確認します。

徒歩表示で起こりやすい間違い

不動産広告の徒歩所要時間で起こりやすい3つの間違い
  • 直線距離を道路距離として使用する
  • 401mを5分と表示する
  • 物件敷地から最寄り駅までの都合のよい地点だけを選ぶ
  • 複数棟・複数区画なのに距離の幅を確認しない
  • バスや電車の所要時間と徒歩時間を混在させる

よくある質問

信号待ちや坂道の時間は加算しますか?

徒歩表示は実測時間ではなく道路距離80mにつき1分で算出します。個人の歩行速度や信号待ちを個別に足す方式ではありません。

地図アプリが「徒歩7分」と表示したら7分でよいですか?

そのまま転記せず、道路距離と経路を確認して規則の方法で算出します。

駅のどの位置まで測ればよいですか?

駅その他の施設までの表示は、対象物件と施設の起点・着点を明確にする必要があります。個別の駅構造や物件形態で迷う場合は、所属する地区の不動産公正取引協議会や媒体担当者へ確認してください。

まとめ

徒歩分数の入稿は単純な割り算に見えますが、正しい道路距離、起点・着点、端数処理の3点がそろって初めて適切な表示になります。

中古マンション入稿全体の確認項目は、不動産ポータル入稿の必要項目一覧もご覧ください。

参考資料

※2026年7月23日時点の公開情報をもとに作成しています。個別事案は所属する公取協や各ポータルの最新マニュアルをご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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