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能代 冠水 どこが危ないの?

秋田県能代市で、国の「道路冠水想定箇所」に載っているのは、秋田自動車道の下をくぐる市道小野沢線の1か所だけです。市の集計では、2025年の大雨で床上浸水した家が31棟。そのうち14棟が松長布、7棟が柳町でした。

雨の記録も塗り替わりました。能代のアメダスで1時間に降った雨の多さは、上位3つがすべて2025年です。1位は9月17日の90.5ミリ、2位は8月5日の65.0ミリ、3位は9月2日の59.5ミリ。1976年からの記録が、2025年の8月と9月だけで入れ替わっています。

この記事でわかること

  • ✓ 松長布は悪土川の流域。2025年9月2日からの大雨で悪土川があふれ、翌3日0時〜15時は国道7号の豊祥岱〜松長布も冠水で閉まりました
  • ✓ 9月17日は米代川への水門を閉めておらず、県の報告で川の氾濫もないのに、柳町で6棟が床上浸水しました
  • ✓ 市の内水ハザードマップは平成24年作成で、悪土川と比井野川の2流域だけ。想定は24時間191.5ミリです
目次

大雨の日に、能代で「いま通れない道」と川の水位を見るページ

「能代 冠水 情報」「能代市 道路 冠水 情報」と調べている人は、まず次の公式ページを開いてください。

市の防災情報メールは、避難情報のほかに「悪土川の早川水門の状況」も配信しています。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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国の一覧に載るのは、秋田道の下の1か所だけ

国土交通省 東北地方整備局の「道路冠水想定箇所」は、秋田県で72か所。大仙市33・秋田市17が多く、能代市は1か所です。

その1か所は、市道小野沢線が秋田自動車道の下をくぐる所です。説明表に書かれていることは、地図のあとのカードAにまとめました。

能代市の道路冠水想定箇所と、浸水・冠水の記録がある場所の地図
Aが国の一覧の1か所。1〜6は市の集計・県と国の報告・報道に出てくる場所

地図の記号と同じ順です

A 市道小野沢線(国の一覧にある能代市の1か所)

秋田自動車道の下をくぐる区間 管理番号 秋田県-02-402

住所:能代市河戸川字小野沢(番地の記載なし)。JR奥羽本線の西、約600メートル

管理: 能代市役所 / 警察: 能代警察署

※ 説明表の備考欄は空欄です。住所が字までなので、標高は載せていません

A をGoogleマップで開く

1 松長布(悪土川の流域)

2025年9月2日に床上浸水14棟(市の集計)。同じ日に悪土川があふれた

町の代表点の標高3.1メートル

※ 市は悪土川の被災箇所の周りで家を建てる人に、地盤の嵩上げの検討を呼びかけています

1 をGoogleマップで開く

2 柳町

2025年9月17日に床上浸水6棟、9月2日に1棟(市の集計)

町の代表点の標高5.6メートル

※ 9月17日は早川水門を閉めておらず、県の報告でも川の氾濫はありません

2 をGoogleマップで開く

3 落合字下大野

2026年8月27日に床上浸水(秋田魁新報)。2025年9月17日にも床上1棟(市の集計)

字の代表点の標高16.7メートル

※ 秋田魁新報は「すり鉢状の土地」と伝えています

3 をGoogleマップで開く

4 国道7号(豊祥岱〜松長布の1.8キロ)

2025年9月3日0時〜15時、冠水で通行止め(県の報告)

ピンは区間の途中。両端の町の代表点は豊祥岱14.3メートル・松長布3.1メートル

管理: 国(能代河川国道事務所)

※ 国の資料では「悪土川水位上昇による路面冠水」

4 をGoogleマップで開く

5 県道金光寺能代線(藤山)

2025年9月3日5時10分〜18時30分、0.3キロが冠水で通行止め(県の報告)

ピンは藤山の代表点に最も近い県道の上。藤山の代表点の標高9.5メートル

管理: 秋田県

5 をGoogleマップで開く

6 東栄団地

「悪土川水災害対策プロジェクト」で、市が「道路冠水の解消」を挙げている団地

ピンは東栄団地自治会館の位置

6 をGoogleマップで開く

Googleマップのリンクは、Aは国の説明表の位置図を道路地図のOpenStreetMap(オープンストリートマップ)に照らして合わせた位置、4と6は同じ道路地図の国道7号と東栄団地自治会館の位置、1〜3と5は国土地理院の住所検索で出る代表点(5は代表点に最も近い県道の上)で開きます。標高は町・字の代表点1か所の値で、道路や家の床の高さではありません。

2025年に冠水で閉まった国道と県道

路線 区間 冠水で閉まった時間
国道7号 豊祥岱〜松長布(1.8キロ) 9月3日0時〜15時
国道7号 小繋〜北秋田市大堤(12.6キロ) 9月2日9時30分〜12時10分
県道金光寺能代線 藤山(0.3キロ) 9月3日5時10分〜18時30分
県道西目屋二ツ井線 二ツ井町荷上場(0.2キロ) 8月21日6時20分〜12時/9月2日9時〜11時/9月2日16時30分〜9月3日14時55分

二ツ井町荷上場の県道は、2025年だけで3回閉まっています。表の4路線は、どれも国の一覧には入っていません。

2025年に床上浸水した町(市の集計)

能代市は、2025年8月20日・9月2日・9月17日の3回の大雨の被害を町名つきでまとめています。床上浸水は31棟、床下浸水は199棟。いちばん大きかったのは9月2日で、床上18棟・床下110棟でした。

2025年に能代市で床上浸水した家の数(町別)
二ツ井の3棟を含む31棟。9月17日の分は市の資料で「継続」時点の数
町 床上浸水(2025年) 町の代表点の標高 地図
松長布 14棟(9月2日) 3.1m 地図で開く
柳町 7棟(9月2日1・9月17日6) 5.6m 地図で開く
二ツ井 小掛下悪戸 2棟(9月2日) — —
二ツ井 沢田 1棟(9月2日) — —
清助町 1棟(8月20日) 5.2m 地図で開く
須田字屋敷添 1棟(8月20日) 3.6m 地図で開く
落合字下大野 1棟(9月17日) 16.7m 地図で開く
緑町 1棟(9月17日) 5.4m 地図で開く
昇平岱 1棟(9月17日) 11.6m 地図で開く
芝童森 1棟(9月17日) 11.2m 地図で開く
松美町 1棟(9月17日) 8.1m 地図で開く
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町名は市の資料(2026年2月16日)の床上被害の一覧のとおりです。9月17日の分は、市の資料で「最終」ではなく「継続」と書かれた時点の数です。須田字屋敷添は、国土地理院の住所検索では「須田屋布添」と表記が違います。二ツ井の2か所は位置を確かめられなかったため、地図と標高を載せていません。

9月17日の床上浸水11棟は、柳町・落合字下大野・緑町・昇平岱・芝童森・松美町の6つの町に散っています。6つの町の代表点の標高は、5.4〜16.7メートルと幅があります。

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松長布:悪土川の水門を閉めると、水の行き場がなくなる

松長布は悪土川(あくどがわ)の流域です。悪土川が米代川へ出る所には、早川水門があります。

市の内水ハザードマップ(悪土川流域)によると、米代川の水位が悪土川より高くなると、逆流を防ぐために水門を閉めます。すると悪土川の水は出口を失うため、排水ポンプ(毎秒1立方メートル×5台)で米代川へくみ出します。ただし米代川の水位が6.11メートル(計画高水位)を超えてさらに上がりそうなときは、ポンプを止める、と市は書いています。米代川の堤防が切れるおそれが高まるためです。

2025年は、8月21日0時20分〜16時25分と、9月2日16時〜9月3日8時30分に水門を閉めました。9月2日は悪土川があふれ、国の資料では浸水した面積が63ヘクタール。翌3日0時〜15時には、国道7号も「悪土川水位上昇による路面冠水」で止まりました。松長布の床上浸水14棟は、この日の数です。

同じハザードマップの「過去の内水被害」の表で、家の被害の戸数が書かれているのは、平成19年9月の床下3戸と、平成21年7月の床上1戸・床下22戸です。一方、2023年7月の大雨では、市全体で床上115棟・床下197棟が浸水しました。県は、このとき悪土川の沿川で甚大な浸水被害が出たとしています。

国・県・市は2024年3月25日に「悪土川水災害対策プロジェクト」を作りました。市の項目には、東栄団地と市道材木町東能代線の道路冠水の解消が入っています。

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読者

悪土川の近くで家を建てるなら、何を見ればいいですか?

おかあさん

市の都市整備課が、悪土川流域の被災箇所の周りで宅地の造成や建築確認申請を考えている人に、地盤の嵩上げを検討するよう呼びかけています。平成19年9月と平成21年7月に浸水した範囲を、洪水ハザードマップに重ねた資料も出しています。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



柳町:川があふれていない朝に、1時間90.5ミリ

2025年9月17日の朝、能代のアメダスは3時50分から4時50分までの1時間に90.5ミリを観測しました。県の報告によると、気象台は4時47分に記録的短時間大雨情報を出し、「4時40分 能代市付近で約100ミリ」と伝えています。

能代のアメダスで1時間の雨が多かった日(上位5つ)
上位5つのうち4つが2025年。1位は9月17日の90.5ミリ

この日、市は早川水門を閉めていません。県の報告でも「河川の氾濫無し」です。それでも市の集計で床上浸水11棟、床下浸水62棟が出て、床上のうち6棟が柳町でした。

8月5日の1時間65.0ミリのときも、気象台の資料は県のまとめとして、能代市で「内水氾濫により、住家の床下浸水が発生」と書いています。川があふれなくても、1時間に60ミリを超える雨で、家の床下や床上まで水が来ています。

落合字下大野:2026年8月27日は1時間40.5ミリ

2026年8月27日の大雨で、県の第1報(8月28日15時)では能代市の家の浸水は床上2棟・床下10棟でした。能代のアメダスの1時間の最大は、15時から16時の40.5ミリ。2025年9月17日の半分に届かない雨です。

秋田魁新報は、被害が集中したのは落合字下大野で、すり鉢状の土地になっていると伝えています。取材に答えた住民は、自宅が床上20センチほど浸水し、前の年の9月にも床上浸水したと話しています。市の集計でも、2025年9月17日に落合字下大野で床上浸水が1棟ありました。

落合字下大野の代表点の標高は16.7メートルで、松長布の3.1メートルより13メートル以上高い数字です。代表点の高さだけでは、床の上まで水が来るかどうかは分かりません。

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読者

1時間40ミリくらいなら、そんなに珍しくないですよね?

おかあさん

能代のアメダスでは、1976年からの記録で10位が42ミリです。40.5ミリは上位10日には入りませんが、10位との差は1.5ミリです。

住む前・借りる前に見る地図と、市の備え

能代市内水ハザードマップは平成24年3月の作成で、悪土川流域と比井野川流域の2流域分(それぞれ地図面と学習面)です。想定しているのは100年に1度の雨=24時間191.5ミリ。2025年9月2日の能代のアメダスは24時間181.5ミリで、想定の95%まで降りました。

地図はこの記事では写しません。市のページで、家と通勤の道に色が付いていないかを見てください。米代川などの洪水は、能代市防災ハザードマップとWeb(ウェブ)版で確かめられます。悪土川のプロジェクトでは、市が新しく雨水浸水想定区域図を作ることが対策の1つに挙がっています。

土のうステーションは能代地区に9か所、二ツ井地区に6か所あり、使う数に制限はありません。能代地区の9か所のうち4か所は中川原の道路わきです。

\借りる・買う前に、住所で確かめる/

住所で洪水と土砂の公的データを見てみる ▶

洪水の浸水想定と土砂災害警戒区域に、その住所が入っているかを並べて出します

秋田県のほかの市はどうなっているか

公式出典

この記事の数値は公表資料を集計したものです(2026年9月23日取得)。避難や通行の判断は、必ず能代市と秋田県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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