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川西市の冠水|どこが危ない?具体的な場所と地図

川西市の冠水|どこが危ない?具体的な場所と地図の記事アイキャッチ。雨の日の街並みのイメージで、当該地域の被害写真ではありません。

川西市の紙の防災マップ(PDF版を含む)には、2026年3月27日に新しく指定された一庫大路次川(一庫ダム下流)の浸水想定区域が載っていません。市が「反映されていません」と明記しています。猪名川の堤防が壊れたとき、市は床上浸水を約11,500戸、避難者を約25,000人と見込んでいます。

まず、下の一覧の2か所から確認してください。地図画像と公式マップで、自宅と通る道を照合します。

川西市の土砂災害も確認する

この記事の結論

  • ✓ 猪名川沿いで洪水の起こりやすい地区は、南部10町丁目・中部16町丁目。小戸2・3丁目、絹延町、出在家町は南部
  • ✓ 市の基準では、小戸の水位が3.4mに達する見込みで高齢者等避難、4.0mに達する見込みで避難指示
  • ✓ 一庫大路次川の新しい想定は紙の防災マップになく、道路の冠水を描く内水の図は洪水の図とは別の1枚

先に確認したい具体的な場所

1. 小戸2・3丁目の猪名川沿い

確認する危険:洪水(猪名川)

猪名川の国の直轄区間です。国の重要水防箇所に、小戸の右岸647m(越水・溢水)と小戸の中橋が挙がっています。市は、小戸水位観測所の水位が3.4mに達する見込みで高齢者等避難を出します。

2. 絹延町・出在家町

確認する危険:洪水(猪名川)

市の地域防災計画が、洪水で浸水が起こりやすい南部地区として挙げている町です。出在家町内には出在家健幸公園(避難地)があります。

町名・施設名は位置を探す手掛かりです。地区全体が同じ危険度という意味ではありません。掲載地図は想定区域で、現在の冠水・崩落・通行止めの発生一覧ではありません。

地図の色(想定される浸水の深さ)

0.3m未満0.3〜0.5m0.5〜1m1〜3m3〜5m5〜10m10〜20m20m以上

青い丸は位置の目印です。危険な地点を示す印ではありません。

1. 小戸2・3丁目の猪名川沿い

小戸2丁目・小戸3丁目の猪名川沿い周辺の洪水浸水想定区域を重ねた地図
国土地理院の地図に、ハザードマップポータルサイトの洪水浸水想定区域(想定最大規模)を重ねて作成(2026年9月28日に利用)。青い丸は町丁目の目印(小戸2丁目)で、特定の危険地点を示すものではありません。ハザードマップポータルサイト

この場所を公式マップで確認

2. 絹延町・出在家町

絹延町・出在家町の猪名川沿い周辺の洪水浸水想定区域を重ねた地図
国土地理院の地図に、ハザードマップポータルサイトの洪水浸水想定区域(想定最大規模)を重ねて作成(2026年9月28日に利用)。青い丸は町丁目の目印(絹延町)で、特定の危険地点を示すものではありません。ハザードマップポータルサイト

この場所を公式マップで確認

川沿いの低地・くぼんだ道路が危ない理由

川沿いの低い住宅地への浸水と、くぼんだ道路や地下入口に雨水が流れ込む位置関係を示した模式イラスト
AI生成の一般的な模式イラスト。現地の被害写真や指定区域図ではありません。実際の範囲は公式マップで確認してください。

上段は川から水が広がる低地、下段は雨水が集まるくぼんだ道と地下入口です。水をかぶった道では深さや側溝を見分けにくくなるため、車でも徒歩でも入らないでください。

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読者

地図で白い道なら、通れますか?

おかあさん

「地図で白い道なら安全」とは限りません。河川の洪水図には道路の排水を含まない場合があります。実際の通行規制と気象情報を確認してください。

目次

猪名川沿いの浸水危険地区

市の地域防災計画(令和7年発行)の資料編には、洪水で浸水が起こりやすい地区が「浸水危険地区」として載っています。

  • 南部(10町丁目): 出在家町、絹延町、南花屋敷1・4丁目、栄根2丁目、小戸2・3丁目、加茂6丁目、下加茂1・2丁目
  • 中部(16町丁目): 多田桜木1・2丁目、鼓が滝1丁目、東多田1丁目、矢問東町、矢問1〜3丁目、新田1・2丁目、西多田1丁目、多田院1・2丁目、多田院西1・2丁目、石道

小戸・絹延町・出在家町が、猪名川の下流側にあたる南部地区です。

猪名川は、滝山字上ノ宮9番地先より下流が国土交通省の直轄区間です。国の「重要水防箇所」には、川西市内の次の3か所が挙がっています。

場所 種別 重要度
加茂(久代北台井堰) 工作物 A(水防上最も重要な区間)
小戸(右岸647m) 越水(溢水) B(水防上重要な区間)
小戸(中橋) 工作物 B(水防上重要な区間)

県が管理する一庫大路次川にも、堤防の高さを理由にした重要水防箇所が2区間(重要度B)あります。

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読者

猪名川は河川改修が進んだから、もう大きな水害は起きませんよね?

おかあさん

市の計画は、河川改修が進められているものの、ハード的対策では抗しきれない集中豪雨や大雨も考えられる、と書いています。1967年7月の豪雨では、市内で床上浸水が1,017戸でした。

1967年7月に床上浸水1,017戸

「猪名川は河川改修が進んだから、もう大きな水害は起きない」。そう思いたくなりますが、市の計画は逆のことを書いています。河川改修が進められているものの、ハード的対策では抗しきれない集中豪雨や大雨も考えられる、という趣旨です。

計画の「過去に発生した主な災害」の表は、昭和35年(1960年)から平成30年(2018年)まで並んでいます。

  • 昭和42年(1967年)7月8〜9日の豪雨では、最明寺川が決壊し、市内で床上浸水1,017戸、床下浸水4,045戸。災害救助法が適用された
  • 表のなかで床上浸水が1,000戸を超えたのは、この豪雨だけ
  • 次に多い昭和35年の台風(365戸)の約2.8倍
  • 平成26年(2014年)8月の台風11号では、市内で冠水が4箇所、通行止めが13箇所

では、これから猪名川が決壊した場合はどうか。市は、想定最大規模降雨(9時間で380mm)の浸水想定区域図を参考に、堤防の決壊や溢水による床上浸水を約11,500戸、避難者を約25,000人と予想しています。1967年の床上浸水の約11倍です。

実績と想定では前提が違うので、単純には比べられません。それでも、市の計画自身が「災害を経験した住民も時間の経過とともに、記憶や災害についての認識が希薄になっていく傾向にあることも被害を大きくするおそれがある」と書いています。

小戸の水位と避難情報の基準

猪名川の直轄区間で、市が避難情報を出すときの物差しは、小戸水位観測所の水位です。

段階 小戸の水位
水防団待機水位 1.00m
氾濫注意水位 2.50m
避難判断水位 3.40m
氾濫危険水位 4.00m

市の発令基準は、次のとおりです。

  • 高齢者等避難: 小戸の水位が避難判断水位3.4mに達する見込みがある場合
  • 避難指示: 小戸の水位が氾濫危険水位4.0mに達する見込みがある場合
  • どちらも、気象情報、降雨情報、一庫ダム管理所の流域平均雨量予測から水位の上昇が予想される場合に出すことがある
  • 緊急安全確保: 河川の決壊などを把握した場合

基準は「達した」ではなく「達する見込みがある」です。水位が3.4mになったのを自分の目で見てから動くのでは、市の想定より遅れます。氾濫注意水位2.5mから避難判断水位3.4mまでは、0.9mしかありません。

上流の県管理区間は物差しが別です。多田院水位観測所の避難判断水位は6.1m、氾濫危険水位は7.2m。同じ猪名川でも、下流は小戸、上流は多田院と、見る観測所が違います。

気象庁は2026年5月29日から、防災気象情報の名前を変えました。市の計画(令和7年発行)は旧名称で書かれています。水位の数字は計画に載っているものなので、最新の運用は市の「避難情報」のページで確かめてください(公式ページを開く)。

\住所を入れるだけ・1分で確認できます/

自宅の住所のリスクを調べてみる ›

紙の防災マップにない2つの図

一庫大路次川の新しい想定(2026年3月27日)

国土交通省近畿地方整備局から、一庫大路次川(一庫ダム下流)の洪水浸水想定区域、予想される水深、浸水の継続時間について、市に通知がありました。市は、今後、防災マップの見直しを予定しています。紙面版(PDF含む)には反映されていません。詳細は、国土交通省猪名川河川事務所のページか市のページで確認する、と市は案内しています(2026年5月11日更新)。

内水ハザードマップ

川西市の紙の防災マップは、洪水・土砂災害の1種類と、内水の1種類の、2種類に分かれています。内水は、下水道が雨を排水しきれずに地表にあふれる浸水です。

  • 想定は、1時間降水量147mm(概ね1000年に1度以下の確率)
  • 色が付いていない場所でも、浸水が起きることがある
  • 川の越水や逆流、側溝の詰まりによる浸水は反映しきれないため、過去の浸水実績と色の位置が合わないことがある
  • 紙面は市内全域の1枚で、配布は川西市役所4階の危機管理課窓口。市のページからPDFでも見られる
  • 市は、洪水・土砂災害の防災マップと必ず合わせて見るよう求めている

私は、洪水の図で色が付いている人も付いていない人も、この内水の図を別に見ておく価値があると考えます。川が溢れなくても、下水が雨を流しきれなければ道路は冠水するからです。

避難所の注記は、地図とは別の一覧に載っています。市の「避難所及び避難場所一覧」(令和7年7月10日更新)では、浸水想定区域内の施設に注記が付きます。市の施設では、9施設が「洪水時は上階に避難してください」、多田東会館が「洪水時は避難所を開設しません」です。

同じアステ川西でも、6階のアステ市民プラザに注記はなく、1階のアステ川西ぴぃぷぅ広場は「洪水時は避難所を開設しません」とされています。

自宅で確かめる3つの手順

  1. 川西市防災マップ(ウェブ版)で住所を検索し、洪水・土砂災害・内水の3つを切り替えて見る(公式ページを開く)
  2. 国土交通省猪名川河川事務所のページで、一庫大路次川の浸水想定区域を確認する(公式ページを開く)
  3. 市の避難所一覧で、自宅に近い施設の注記(上階避難・開設しない)を見る(公式ページを開く)

問い合わせ先は、川西市の総務部危機管理課(072-740-1145)です。

雨が強まる前に確認すること

  • 住所の着色・指定線と、危険箇所を通らない避難経路を確認。
  • 避難先が洪水・土砂災害に対応しているか、当日開設されているかを確認。
  • 自治体の避難情報、気象庁の危険度、道路管理者の通行規制を確認。

現在の危険度は気象庁キキクルで確認できます。市の避難情報が出ている場合はその内容に従い、川・沢・斜面を見に近づかないでください。

\避難先を決める前に、自宅の想定を/

住所でハザードを見てみる ›

自宅の住所で、公的データを確認

洪水・土砂災害などのリスクを確認できます。指定範囲は県の公式マップと照合してください。

同じ地域の冠水・土砂災害

川西市の土砂災害の確認箇所 / 全国の道路冠水マップ一覧

出典・資料の時点

資料確認:地図と場所の一覧は2026年9月28日、本文の追加部分は2026年10月11日(公開日時は各市・府・気象庁のページの更新日による)。地図画像は国の公開データを重ねたもので、危険区域の線を描き足していません。市・府の資料の図は転載していません。区域の線は、必ず市のウェブ版か県・府の地図で見てください。町丁目全体が危険という意味ではありません。アイキャッチは雨の日の街並みのイメージ(Unsplash)で、当地の被害写真ではありません。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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