国立天文台は11月2日、水沢観測所長の本間希樹教授が秋の紫綬褒章を受章すると発表しました。銀河系の距離計測やブラックホールの影の撮影に関わる、電波観測の研究が評価されています。
水沢の本間教授が受章
本間希樹(ほんま・まれき)教授は、国立天文台の水沢VLBI(ブイエルビーアイ)観測所長です。国立天文台は11月2日、令和8年秋の紫綬褒章の受章決定を発表しました。発表の中心はこれまでの研究への評価で、今回新しい天体を発見したという知らせではありません。
| 確認する項目 | 国立天文台の発表 |
|---|---|
| 受章者 | 本間希樹教授 |
| 役職 | 水沢VLBI観測所長 |
| 褒章 | 令和8年秋の紫綬褒章 |
| 研究分野 | 電波干渉計を用いた観測天文学 |
| 主な研究 | 銀河系の距離計測、ブラックホールの影の撮影 |
天文学のニュースでは、研究成果が発表された日と、その功績が表彰される日が別になることがあります。今回の11月2日の発表も、ブラックホールの撮影成功を新しく伝えたものと混ぜずに読むと、何に対して贈られた褒章かが分かります。

画像の出典
国立天文台 本間希樹教授の紫綬褒章。本間教授と水沢VERA20mアンテナ。クレジット国立天文台。銀河系の距離を測る研究
公式の説明では、水沢観測所を中心とするVERA(ベラ)プロジェクトで、建設期から性能の評価などを担いました。世界初の2ビーム同時受信システムによる、銀河系ほどの広い範囲の距離計測に貢献したとされています。
銀河系中心から太陽系までの距離や、銀河系が回転する速さなど、基本構造を決める研究を主導しました。夜空を撮った一枚の写真だけで距離がすぐ分かるわけではなく、離れた電波望遠鏡を組み合わせる技術と測定の積み重ねに関わる功績です。
ブラックホールの影を撮影
本間教授は、ブラックホールの影を撮影したイベント・ホライズン・テレスコープで日本代表を務めました。略称はEHT(イーエイチティー)です。国立天文台は、日本が提案した画像解析の手法が、初期成果を得た三つの手法の一つとして採用されたと説明しています。
この発表だけから、撮影のすべてを一人で行ったという表現にはできません。複数の国や研究機関による共同研究の中での役割が説明されています。受章に際したコメントでも、本間教授は共同研究者やスタッフに感謝し、今後も研究を続ける意向を示しています。
写真と発表の確認先
掲載写真は国立天文台の公式画像で、本間教授と水沢の20メートル電波望遠鏡を紹介するものです。受章式の実施風景や、今回撮影した新しいブラックホールの画像として載せているわけではありません。画像の出典は写真の下の折りたたみで確認できます。
難しい用語で困ったときは、何を調べるための観測かから読むと分かりやすくなります。銀河系の中の位置を測ることと、遠いブラックホールの姿を確かめることが、今回紹介された研究の入口です。受章をきっかけに研究を知りたい人は、国立天文台の原文で、距離計測と画像解析それぞれの説明を読むと役割をつかみやすくなります。
出典・確認先
更新履歴
- 2026年11月4日 出典と条件を確認して公開
※本記事は2026年11月4日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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