生成AIパスポートの合格率は、公表された9回で75.76〜81.21%です。
🗨️「生成AIパスポートって難しいんですか。受けて意味はありますか」
合格率は、主催団体が結果を公表している9回すべてで75〜81%に収まっています。落とすための試験ではありません。ただし2027年2月の試験から出題範囲が組み替わり、AIエージェントや「社内で勝手に使われるAI」の管理まで問われます。差がつくのは資格名ではなく、そこを仕事で使えるかどうかです。
合格率は9回とも8割前後

「難しい資格なのでは」と構える人が多いのですが、数字を見るかぎり、生成AIパスポートは落とすための試験ではありません。主催の生成AI活用普及協会が回ごとに公表している結果では、合格率は一番低い回で75.76%、一番高い回で81.21%です。
試験は60分で60問、4つの選択肢から選ぶ形(一部は複数選択)です。会場には行かず、自宅などからオンラインで受けます。2026年からは2月・4月・6月・8月・10月の年5回になり、各月の1日から末日までの好きな時間に受けられます。
| 試験の回 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024年6月 | 2,985人 | 2,351人 | 78.76% |
| 2024年10月 | 3,733人 | 2,828人 | 75.76% |
| 2025年2月 | 6,590人 | 5,104人 | 77.45% |
| 2025年6月 | 10,759人 | 8,300人 | 77.14% |
| 2025年10月 | 26,230人 | 20,529人 | 78.27% |
| 2026年2月 | 28,415人 | 22,401人 | 78.84% |
| 2026年4月 | 9,436人 | 7,487人 | 79.35% |
| 2026年6月 | 21,752人 | 17,380人 | 79.90% |
| 2026年8月 | 32,877人 | 26,699人 | 81.21% |
生成AI活用普及協会の各回の結果発表から作成。初回(2023年10月)と2024年2月の回は、回ごとの内訳を確認できなかったため載せていません。
受験者は2024年6月の2,985人から、2026年8月には32,877人へ。2年余りで約11倍です。2026年は10月の回を残して、年間の受験者が9万人を超えました。
何点取れば合格かは、公式の試験概要には書かれていません。「7割で合格」という話はネットでよく見かけますが、主催団体が出した数字ではない点は知っておいてください。
AIを自分の側に置くなら、最初の1冊
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ITパスポート・G検定と比べる
難易度を比べるとき、よく並べられるのがITパスポートとG検定です。それぞれの主催団体が出している最新の数字を並べると、こうなります。
| 試験 | 直近の合格率 | 試験の形 | 受験料(一般) |
|---|---|---|---|
| 生成AIパスポート | 81.21%(2026年8月) | 60分・60問 | 11,000円 |
| G検定 | 76.97%(2026年第5回) | オンライン100分・約145問 | 13,200円 |
| ITパスポート | 48.6%(2025年度の合計) | 試験会場のパソコンで受ける | 主催の受験案内で確認 |
ITパスポートは国家試験で、情報処理推進機構(IPA)の統計では2025年度に271,352人が受けて132,012人が合格しました。2人に1人が落ちる計算です。G検定は日本ディープラーニング協会(JDLA)の民間試験で、問題数が倍以上あります。生成AIパスポートは、この3つの中では一番短く、一番受かりやすい試験です。

2027年2月から中身が変わる

受かりやすいからといって、出題が簡単なまま止まっているわけではありません。公式サイトには、2026年10月試験までのシラバス(出題範囲)と、2027年2月試験から使う新しいシラバスの2つが並んでいます。章の組み立ては、ほぼ全部入れ替わりました。
| 章 | 2026年10月試験まで | 2027年2月試験から |
|---|---|---|
| 1章 | AI(人工知能) | AIの基礎と歴史 |
| 2章 | 生成AI | 生成AI |
| 3章 | 現在の生成AIの動向 | AIエージェント |
| 4章 | 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則 | 生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス |
| 5章 | テキスト生成AIのプロンプト制作と実例 | 生成AIの実践と活用事例 |
目立つのは3章と4章です。3章は、指示を受けて自分で作業を進めるAIエージェントを独立した章にし、外部のツールやデータとつなぐ仕組みや、AIをだまして指示を書き換える攻撃まで扱います。4章には、会社が認めていないAIを社員が勝手に使う「シャドーAI」、AIの出力を検証すること、あえてAIを使わない判断、人による確認と承認、社内ガイドラインの整備と運用が入りました。
新しいシラバスの改訂理由には、AIへの過度な依存やシャドーAIによる情報漏えいなど、従来と違うリスクが表に出てきたと書かれています。これは、いま会社の現場で実際に起きている話です。
受かる試験で差がつく所
累計の有資格者は2026年8月の時点で118,022人です。8割が受かる試験の合格証は、持っている人が増えるほど、それだけでは目立たなくなります。
私は、この資格の使いどころは履歴書の1行より、職場のAIのルールづくりにあると考えています。新しいシラバスの4章が並べている「検証する」「使わない判断をする」「人が確認して承認する」「社内のルールを作って見直す」は、そのまま会社でAIを入れるときの手順書の目次になります。AIを入れたのに仕事が減らない会社の多くは、ここが抜けています。その理由はAIを入れたのに仕事が減らないのはなぜ?で10社の事例から見ています。
いま受けるなら、2026年10月試験(10月31日まで)は今のシラバス、その次の2027年2月試験からは新しいシラバスです。どちらで受けるかを先に決めてから、テキストとサンプル問題を選んでください。
よくある質問
Q. 生成AIパスポートの合格率は?
A. 2026年8月試験は81.21%でした。主催団体が回ごとに結果を出している2024年6月以降の9回は、すべて75〜81%の範囲です。
Q. 合格ラインは何点ですか。
A. 公式の試験概要には合格基準が書かれていません。「7割」という数字は主催団体の発表ではありません。
Q. ITパスポートとどちらが難しいですか。
A. 合格率だけで比べると、ITパスポートは2025年度で48.6%、生成AIパスポートは8割前後です。出題範囲も違い、ITパスポートは経営やネットワークまで広く問う国家試験です。
Q. 受験料はいくらですか。
A. 一般11,000円、学生5,500円(税込)です。会社でまとめて受ける団体受験には割引があります。
Q. この記事の内容はいつ時点のものですか。
A. 2026年10月6日に確認した、生成AI活用普及協会・情報処理推進機構・日本ディープラーニング協会の公表資料にもとづきます。
生活・仕事にどう効くか
- 受ける人:合格率は毎回8割前後。2026年10月試験までは今のシラバス、2027年2月からは新しいシラバスで勉強する範囲が変わります。
- 会社:受験者は2年余りで約11倍。持っているだけの人が増えるので、社内のAIルールづくりや確認の手順に生かせるかを見ます。
結局どうすればよいか
- 受ける回のシラバスを公式サイトで確かめる(2026年10月試験までと2027年2月以降で別のPDF)
- サンプル問題(公式PDF)で出題の形に慣れる
- 合格後は、自分の職場のAIの使い方のルールと照らし合わせて読み直す
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 生成AI活用普及協会「生成AIパスポート、各回の受験者数が過去最多の32,877名を記録。2026年8月試験の結果を発表」(2026年9月18日発表)
- 生成AI活用普及協会「生成AIパスポート 試験概要」(2026年10月6日発表)
- 生成AI活用普及協会「生成AIパスポート試験 シラバス(2027年2月試験より適用)」(2026年10月6日発表)
- 生成AI活用普及協会「2025年10月試験の開催結果を発表」(2025年11月13日発表)
- 生成AI活用普及協会「2025年6月試験の開催結果を発表」(2025年7月17日発表)
- 生成AI活用普及協会「2025年2月 生成AIパスポート試験の開催結果を発表」(2025年3月18日発表)
- 生成AI活用普及協会「2024年 第3回 生成AIパスポート試験の開催結果を発表」(2024年11月18日発表)
- 生成AI活用普及協会「2024年 第2回 生成AIパスポート試験の開催結果を発表」(2024年7月19日発表)
- クラウド Watch「GUGAの生成AIパスポート試験、2026年6月試験で累計受験者数が11万名を突破」(2026年7月22日発表)
- 財経新聞(GUGAプレスリリース転載)「2026年2月試験の開催結果を発表」(2026年3月16日発表)
- 情報処理推進機構「ITパスポート試験 統計資料 令和8年3月度」(2026年4月21日発表)
- 日本ディープラーニング協会「2026年 第5回 G検定 開催結果を発表」(2026年9月24日発表)
更新履歴
- 2026年10月11日 初版を公開
※本記事は2026年10月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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