🗨️「台風が上陸した回数は、県ごとにどれくらい違うのでしょうか。うちの県は多いほうですか」
気象庁の集計(1951年から2026年の台風第8号まで)で、上陸が最も多いのは鹿児島県の45回です。2位は高知県と和歌山県の26回、4位は静岡県の22回。関東で上位10位に入るのは千葉県の10回だけです。沖縄県は「上陸」の定義の外にあるため表にいませんが、台風の接近は年7.7個で全国で最も多くなっています。
[災害] この記事の要点
2026年10月3日 発表
- 自分の県や引っ越し先に、台風がどれくらい上陸しているか知りたい人
- 「上陸したことがない県なら台風の備えは軽くていい」と考えている人
- 家を建てる・買う場所の風の強さを比べたい人
上陸数の多い県ランキング
気象庁は、台風が上陸した回数を都道府県ごとに数えて、多い順に10位まで公表しています。集計の期間は1951年から2026年の台風第8号までです。
| 順位 | 都道府県 | 上陸数 |
|---|---|---|
| 1 | 鹿児島県 | 45回 |
| 2 | 高知県 | 26回 |
| 2 | 和歌山県 | 26回 |
| 4 | 静岡県 | 22回 |
| 5 | 長崎県 | 18回 |
| 6 | 宮崎県 | 14回 |
| 7 | 愛知県 | 12回 |
| 8 | 千葉県 | 10回 |
| 9 | 熊本県 | 8回 |
| 10 | 北海道 | 7回 |
| 10 | 徳島県 | 7回 |
1位の鹿児島県は、2位の高知県・和歌山県の倍近くあります。九州・四国・紀伊半島・東海と、太平洋に張り出した県が上に並びます。関東から入っているのは千葉県だけで、東北の県は1つもありません。
11位より下の県ごとの回数は、気象庁のページには載っていません。この記事でも推測で数を足していません。

停電が長引いたときに手元に要るもの
暴風域の中では、電力会社は巡視にすら出られません。復旧を待つ側が数日ぶんの電気と情報を自分で持つ、という前提で選んでいます。
停電下で扇風機とスマホを動かせるかどうかが、夏の避難生活の体感を大きく変えます。大型より、避難所や車まで持ち運べる重さのほうが実際に使えます。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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沖縄が表にいない理由
「沖縄は台風が多いのに、上陸数のランキングに出てこないのはおかしい」と感じた人もいるはずです。これは集計の間違いではありません。
気象庁の「上陸」は、台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合だけを指します。沖縄本島や奄美、伊豆諸島などの島は、この4つに入っていません。小さい島や半島を横切って、すぐ海へ出た場合も「通過」として上陸に数えません。
台風がどれだけ近くまで来たかは、「接近」という別の数字で見ます。台風の中心が、その地方の気象台などから300km以内に入った回数です。1991年から2020年の平均(平年値)では、沖縄地方への接近が年7.7個で、全国でいちばん多くなっています。
上陸数が0回の県でも、台風が来ないわけではありません。茨城県は1951年から一度も上陸がありませんでしたが、2026年8月11日20時ごろ、台風第15号が茨城県南部に上陸しました。上の表は第8号までの集計なので、この1回はまだ入っていません。
上陸が多い月と年
気象庁の上陸数の一覧(1951年から2025年までの確定値)を、月ごとに足すと次のようになります。
| 月 | 上陸した台風(75年の合計) |
|---|---|
| 4月 | 1個 |
| 5月 | 2個 |
| 6月 | 11個 |
| 7月 | 37個 |
| 8月 | 79個 |
| 9月 | 69個 |
| 10月 | 18個 |
| 11月 | 1個 |
| 合計 | 218個 |
8月と9月の2か月で148個、全体の68%です。10月も18個あり、2004年には10月だけで2個が上陸しています。
上陸がいちばん多かった年は、その2004年の10個です。2番目は2016年・1993年・1990年の6個なので、10個の年は飛び抜けています。反対に、2020年・2008年・2000年・1986年・1984年は1個も上陸していません。75年の平均は年2.9個、平年値は3.0個です。
2026年は、9月29日現在の速報値で3個(6月に2個、8月に1個)です。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
地方ごとの接近数
上陸数は上位10位までしか分かりませんが、接近数は気象庁が地方ごとに平年値を出していて、全国を並べて比べられます。
| 地方 | 接近数(年・平年値) |
|---|---|
| 沖縄地方 | 7.7個 |
| 伊豆諸島・小笠原諸島 | 5.4個 |
| 奄美地方 | 4.3個 |
| 九州南部 | 3.9個 |
| 九州北部地方(山口県を含む) | 3.8個 |
| 東海地方 | 3.5個 |
| 近畿地方 | 3.4個 |
| 四国地方 | 3.3個 |
| 関東甲信地方 | 3.3個 |
| 中国地方 | 3.0個 |
| 北陸地方 | 2.8個 |
| 東北地方 | 2.7個 |
| 北海道地方 | 1.9個 |
上陸数の表には出てこない近畿・中国・北陸・東北でも、毎年3個前後が300km以内まで来ています。いちばん少ない北海道でも、平年で年1.9個です。
私は、家の備えを決めるときに、県の上陸数を当てにしないほうがいいと考えています。上陸は「中心が海岸線に触れたかどうか」の数で、風は中心から離れた場所でも強く吹きます。気象庁の分類では、風速15m/s以上の範囲の半径が500km以上ある台風を「大型」と呼びます。中心が隣の県に上陸しても、自分の県がまるごと強い風の中に入ることがあります。
見ておくなら、接近の回数と、自分の家の窓と屋根のほうです。窓の守り方は台風のとき窓に養生テープは効くの?に、壊れたあとの火災保険の手順は台風で屋根が飛んだら、直す前に撮るにまとめています。
よくある質問
Q. 台風の上陸がいちばん多い都道府県はどこですか。
A. 鹿児島県の45回です(1951年から2026年の台風第8号までの気象庁の集計)。2位は高知県と和歌山県の26回です。
Q. 沖縄県の上陸数は何回ですか。
A. 気象庁の定義では沖縄県の島は「上陸」の対象外なので、回数を数えていません。そのかわり接近数は、沖縄地方が年7.7個(平年値)で全国最多です。
Q. 台風が上陸しやすい月はいつですか。
A. 8月(75年で79個)と9月(69個)です。10月も18個あります。
Q. 台風で停電したら、どれくらいで戻りますか。
A. 過去の台風での復旧日数を台風で停電したら復旧まで何日かかる?にまとめています。
Q. 大雨特別警報が出たことのある県も知りたいです。
A. 2019年7月以降の20回を県別に数えた表を大雨特別警報 過去/最多は長崎・福岡・鹿児島に載せています。
生活・仕事にどう効くか
- 回数を見るとき:上位は鹿児島・高知・和歌山・静岡と、太平洋に面した県。上陸は「中心が海岸線に触れた回数」なので、0回でも台風が来ないわけではない。
- 季節を見るとき:1951年からの上陸218個のうち、8月が79個、9月が69個。10月も18個あり、秋の終わりまで気を抜けない。
- 家を選ぶとき:県の上陸数より、接近数と、その住所の浸水・土砂のリスクのほうが暮らしに効く。住所ごとにハザードマップで見る。
結局どうすればよいか
- 上の表で自分の県の上陸数を見る。表に無い県は、地方ごとの接近数で比べる
- 雨戸やシャッターの無い窓が何枚あるかを数えておく
- 住所が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っているかを、ハザードマップで確かめる
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 気象庁 台風の順位(上陸数)(2026年10月3日発表)
- 気象庁 台風の上陸数(2025年までの確定値と2026年の速報値)(2026年10月3日発表)
- 気象庁 台風の平年値(2026年10月3日発表)
- NHK 台風15号 茨城県に上陸(2026年8月11日)(2026年10月3日発表)
更新履歴
- 2026年10月3日 初版を公開
※本記事は2026年10月3日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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