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マイソク 作り方/CanvaのAIで抜ける部分

Canva(キャンバ)のAIに頼めば、マイソク(物件の販売図面)の見た目は数分で整います。ただし、会社の帯に入る免許番号や取引態様、物件の価格と面積は、AIが知らない情報です。入れ忘れたまま配れば、テンプレートの見本の数字や空欄がそのまま業者間を回ります。

この記事は、マイソクを自分で作るときにCanvaのAIへ任せてよい部分と、人が埋めないと資料として成立しない部分を分けて書きます。

先に結論

  • CanvaのAIに任せられるのは配置・配色・見出しの下書きまで。帯・表示事項・数字は自分で入れる
  • 間取り図はAIに描かせず、手元の図面をそのまま貼る。写真の残置物や電線をAIで消すのも避ける
  • Canvaの不動産チラシ341件のうち、マイソクとして作られた見本はごく一部。見学会チラシを流用すると帯の欄が無い
目次

CanvaのAIで作れるのは見た目まで

「CanvaのAIなら、物件の情報を渡せばマイソクが完成する」と考える人は多いはずです。完成するのは、整ったレイアウトのほうです。

Canvaの公式ページは、Canva AI(キャンバ エーアイ)の2.0版を「会話するだけで」ブランドに沿ったデザインを生成できる機能として紹介しています(2026年10月3日確認)。配色や書体をそろえ、写真の枠を並べ、見出しの文案を出すところまでは得意です。AI機能は月ごとの利用枠を消費する仕組みなので、何度も作り直すと無料の範囲では足りなくなることもあります。

テンプレートの中身も確かめました。2026年10月3日にCanvaの「不動産チラシテンプレート」を開くと341件あり、先頭に並んだ50件のうち名前に「マイソク」と付くのは4件でした。17件は見学会・オープンハウス・内覧会・相談会の集客チラシです。集客チラシには、会社の帯や物件概要の表を置く欄が最初から無いものが混ざります。

テンプレートを選ぶときは「A4横」「物件概要の表がある」「下端に帯の欄がある」の3つで絞ると、後から欄を足す手間が減ります。

マイソクに必ず要る帯と表示事項

マイソクの下端にある帯(社名・免許番号・連絡先)が無いと、業者間で配っても問い合わせ先が分かりません。帯は飾りではなく、資料として通用するかどうかの分かれ目です。

一般の人の目に触れる形で配る・貼る・ネットに載せるなら、不動産の表示に関する公正競争規約の「必要な表示事項」もかかります。規約集の別表5(新築住宅・中古住宅など)に並ぶのは、次のような項目です。

  • 広告主の商号、事務所の所在地、電話番号
  • 宅建業法による免許証番号、所属団体名と公正取引協議会の加盟事業者である旨
  • 取引態様(売主・代理・媒介の別)
  • 物件の所在地、交通、土地面積と私道負担面積、建物面積
  • 建築年月、引渡し可能年月、価格、取引条件の有効期限

CanvaのAIは、あなたの会社の免許番号も、この物件の私道負担も知りません。聞かれない限り欄を作らないので、表示事項が抜けたまま「完成」に見えるのがいちばん危ない形です。項目ごとの抜けやすさは「うちのサイトは自由」は間違い 物件ページで抜ける表示事項で詳しく書いています。

数字と間取り図はAIに作らせない

価格・面積・管理費・徒歩分数は、AIに書かせず資料から写します。AIに販売図面のPDFを読ませて転記させる方法もありますが、私が検証したスキャンPDFでは、読めない文字を推測で埋め、管理費が実際の1.7倍の金額になりました(詳細はPDFのAI読み取りで住所が創作される原因)。

見本の数字も油断できません。こちらでマイソクのテンプレートを10種作ったとき、収益物件用の見本に入れた利回りが、年収と価格から計算した値と合っておらず、テンプレートそのものを直しました。見本の数字は、差し替えるまで架空の数字です。表面利回りなら「満室想定の年収÷価格」で1回割り算するだけで、桁違いは見つかります。

間取り図は、手元の図面をそのまま貼ります。画像生成AIに「3LDKの間取り図を」と頼むと、それらしい図は出ますが、実物の部屋の配置とも畳数とも関係がありません。2026年10月3日にココナラで「マイソク」と検索すると3,892件あり、1ページ目でタイトルが読めた60件のうち30件は間取り図の作成・トレースの出品でした。マイソクを作る人がつまずくのは、デザインより図面のほうだと分かります。

写真のAI加工はどこまでか

Canvaには写真の一部を消したり背景を作ったりするAI機能があります。物件写真で使ってよいのは、明るさ・傾き・トリミング・曇り空の色味を整える程度までです。

実務では「写っている残置物を全部消してほしい」という依頼が実際に来ます。残置物や電線を消して空室に見せる加工は、実際の物件と違う印象を与える表示になりかねません。掲載の責任は広告主にあり、作った側も無関係ではいられません。

私は、マイソク作りでAIに任せてよいのはレイアウトの下書きまでだと考えています。帯・表示事項・数字・図面・写真の加工範囲は、どれも間違えたときに責任を問われるのが人の側だからです。AIで早くなるのは見た目の30分で、中身の確認はAIを使っても短くなりません。

外注するなら相場と頼み方

ココナラの「マイソク」検索の1ページ目で、題名にマイソク・販売図面・チラシなどを含む出品は14件(間取り図の出品を除く)、価格の中央値は10,000円、幅は3,000円〜25,000円でした(2026年10月3日時点)。

頼むときは、次の4つを先にそろえると往復が1回で済みます。

  1. 物件の概要:販売図面・レインズの出力・メモなど形式は問わない。数字だけでもテキストで添える
  2. 写真:10枚程度まで。選定は作り手に任せ、必ず入れたい写真だけ伝える
  3. 間取り図:そのまま載る前提で、いちばん鮮明なもの
  4. 会社の帯:既存のマイソク・名刺・ロゴの画像

こちらでも、10種のテンプレートから選ぶマイソク作成を1枚5,000円で受けています。PDFに加えてCanvaで編集できるデータでお渡しするので、価格の変更はご自身で直せます。読めない手書きの数字は推測で入れず、確認してから入れます。

\価格の変更はCanvaで自分で直せる形で納品/

マイソク作成の内容を見てみる(1枚5,000円〜) ▶
テンプレート10種の見本を先に見る

会社の帯の作成(+3,000円)と周辺環境の調査(+2,000円)はオプションです。

ココナラ・Canvaの件数と料金は2026年10月3日に確認した時点の値です。出品・テンプレート・料金は変わるため、最新の内容は各ページで確認してください。

出典・集計条件

  • Canva「不動産チラシテンプレート」ページ(2026年10月3日時点。341件中、先頭に表示された50件の名前を分類)
  • Canva「Canva AI 2.0」紹介ページ・料金プランページ(2026年10月3日確認)
  • 不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約」規約集 別表5
  • ココナラの検索結果(2026年10月3日時点。「マイソク」の総件数と1ページ目の表示価格)
  • 自社のマイソクテンプレート10種の作成記録(2026年7月)、AI読み取り検証(2026年8月2日)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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