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石垣市 冠水 どこが危ないの?

石垣市は、大雨のときに道路が冠水しやすい場所を13か所、市のサイトの「道路冠水マップ」で公開しています(2022年6月更新)。2026年9月3日の大雨でも、石垣島では冠水で車2台が水没しました(琉球新報)。国の沖縄総合事務局の「道路冠水注意箇所」(県内17か所)に石垣市の場所は1つもない(9月24日に当サイトが数えた数)ので、雨の日に車で通る道は、この市の地図で確かめます。

13か所のうち、2019年から2026年まで毎年、市議会で答弁が出ている(当サイトが会議録を検索した範囲)のが、真栄里(まえざと)の市道真栄里南大浜線です。海側に水を流す先を確保できなかったため、道路を波の形にして低い所に水を集め、地面にしみ込ませる造りになっています(市の答弁)。

この記事でわかること

  •  2026年9月3日も、市道南大浜線は場所によって深さ50センチほど冠水し、交通規制が敷かれました(琉球新報)
  •  南大浜線の本格的な排水管の着工予定は、2019年の答弁の2023年度から、2026年3月の答弁では2027年度に移っています
  •  市の公式LINEの「防災・防犯情報」で、道路冠水の知らせを受け取れます
目次

雨の日に「石垣市の冠水情報」を見る先

石垣島の国道390号と県道は、沖縄県の八重山土木事務所(0980-82-2217)の管理です。県道の不具合は、県のサイトの「八重山地域の県道通報フォーム」で受け付けています。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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石垣市の「道路冠水マップ」13か所

市の地図は「大雨時に道路冠水しやすい箇所」として、市街地に9か所、宮良(みやら)・白保(しらほ)に2か所、大里と伊原間(いばるま)に1か所ずつを挙げています。1か所ごとに位置図があり、11か所には冠水したときの写真もついています。

石垣市の道路冠水マップの①から⑨の位置を示した地図
①〜⑨。位置は市の図から当サイトが読み取った目安です
石垣市の道路冠水マップの⑩から⑬の位置を示した地図
⑩〜⑬。位置は市の図から当サイトが読み取った目安です

番号は市の地図と同じです

① 旧八重山病院付近

市街地。旧八重山病院の東側の道

① をGoogleマップで開く

② 石垣市健康福祉センター東側

市街地。中央運動公園の北側(市の答弁の「運動公園北シード線」の近く)

② をGoogleマップで開く

③ 西松屋・CoCo(ココ)壱番屋付近

国道390号

③ をGoogleマップで開く

④ 南大浜線(那覇鋼材付近)

市道真栄里南大浜線

④ をGoogleマップで開く

⑤ 南大浜線(沖縄電力前)

市道真栄里南大浜線。市の図の題は「沖縄電力球場入口」

⑤ をGoogleマップで開く

⑥ 国道390号 大浜公民館付近

大浜(おおはま)

⑥ をGoogleマップで開く

⑦ 国道390号 ファミリーマート石垣磯辺店付近

大浜の北の分かれ道(市の図より)

⑦ をGoogleマップで開く

⑧ 県道79号線 創価学会八重山文化会前

県道79号線石垣港・伊原間線(市の図の表記)

⑧ をGoogleマップで開く

⑨ フサキリゾートホテル前

フサキリゾートホテルの東側の道(市の図より)

⑨ をGoogleマップで開く

⑩ 国道390号 宮良 知念商会前

宮良の集落の東の端

⑩ をGoogleマップで開く

⑪ 国道390号 白保の給油所の北

白保の集落の北。市の図では白保のレンタカー店の付近

⑪ をGoogleマップで開く

⑫ 国道390号・県道209号大浜富野線 T字路付近

大里

⑫ をGoogleマップで開く

⑬ 国道390号・県道79号・県道206号の交差点付近

伊原間。市のページの名前は「伊原間農園付近」

⑬ をGoogleマップで開く

Googleマップのボタンは、市の位置図から当サイトが読み取った目安の地点で開きます(100メートルほどずれることがあります)。

位置図で見ると、13か所のうち7か所は国道390号の上です(当サイトが数えた数)。

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市のウェブ版ハザードマップにも「冠水に関するマップ」があります。利用条件で複製・転記が禁じられているので、市のサイトで直接開いてください。

真栄里の南大浜線は、なぜ冠水するのか

市道真栄里南大浜線は、国道390号の南側を通る長さ約1.9キロの市道です。④那覇鋼材付近と⑤沖縄電力前がこの道にあります。2023年6月の議会で、市は造りを次のように説明しました。

  • 海側に大型のリゾート施設や発電施設の広い敷地があり、雨水を流す先が確保できなかった
  • そこで道路を「凹凸のある波形」にし、低い所に集めた水を浸透ますから地面にしみ込ませる
  • 周りで宅地や大型店ができ、畑や原野が持っていた、水をためてしみ込ませる力の大部分が失われた

市は、2009年に地下15メートルまでの浸透井戸を8か所に17本、2021年度に雨水をためてしみ込ませる槽を8か所に入れてきました。冠水が出ていたのは「レンタルビデオ店横の食堂前、ホームセンターの交差点、鋼材店前、電気事業者前、電力事業者駐車場入口」の5か所で、このうち2か所は「おおむね解消」、残る3か所は頻度が減ったという答弁です(2023年6月)。

読者

しみ込ませる場所を、もっと増やせないんですか?

おかあさん

市は、冠水する低い所に浸透ますや井戸がもう集まっていて、水道管も多く、置く場所の確保が「非常に難しい」と答えています。沿道の家や店には、敷地の雨水を道路へ流さないよう排水口の点検をお願いしています。

2026年3月の議会では、大型量販店の前の冠水は、国道390号より北の土地からの雨水が道路の処理能力を超えて流れ込むのが原因だ、と市は答えました。市は2025年8月、県八重山土木事務所と冠水軽減に向けた覚書を結んでいます。

\住所だけ・1分で公的データを確認できます/

住所を入れて災害リスクを調べてみる ▶

土砂災害警戒区域・洪水の浸水想定・地盤の揺れやすさを公的データでまとめて出します(道路の冠水は出ません。石垣市の川の洪水の区域は、9月24日の時点でまだ入っていません)

排水管の工事はいつ? 着工の予定は2023年度から2027年度へ

根本の対策は、旧空港跡地から国道390号・市道を通って多田浜海岸へ水を流す「東1号雨水幹線」(約1,200メートル)です。市議会の答弁に出てくる着工と完成の予定を、時期ごとに並べました(当サイトが会議録から拾ったもの)。完成の予定も、令和12年2月から令和16年度、令和17年度(慶田山線の区画整理区域の手前まで)へと動いています。

答弁の時期 着工の予定 完成の予定
2019年6月〜2021年9月 令和5年度(2023年度)
2022年6月 令和5年度(建設部長)/令和6年度(下水道課長)
2023年6月 令和7年度(2025年度)
2023年9月・12月 令和7年度 令和12年2月(工事はおおむね5年)。12月の答弁では、メイクマン前の交差点は「順調に進捗した場合」令和9年度(2027年度)に完成
2024年12月 令和7年度 令和16年度(2034年度)
2025年3月 令和8年度(2026年度) 令和16年度
2026年3月 令和9年度(2027年度) 慶田山線の区画整理区域の手前まで令和17年度

市の下水道課のページ(2023年12月4日更新)は「令和9年着手予定」と書いていて、同じ月の答弁(令和7年度)と合いません。違いの理由を書いた資料は見つかりませんでした。

2026年3月の答弁では、2025・2026年度に磁気探査で不発弾が埋まっていないかを確かめ、そのあと多田浜海岸のいちばん下流から工事を始める予定です。工事は海側から進め、管が入った所から冠水が解消する見込み、と下水道課のページは書いています。

メイクマン交差点から東へ約200メートルの「東2号」は、東1号の工事が終わってから着手する予定です(2024年12月・2025年3月の答弁)。議員の説明で沖縄電力の球場のあたりとされる「東3号」は、2025年3月の時点で下水道の補助事業の計画区域に入っておらず、認可されていない、と市は答えています。それまでの間は、沈砂池の清掃など応急の対策を検討するとしています。

実際に冠水した日と、その日の雨

市議会の会議録と報道に残る冠水の日を、石垣島地方気象台の1時間の雨と並べます(市全体の記録をまとめた市の資料は見つかりませんでした)。

石垣島の1時間の雨の最大を、冠水の記録がある日で比べたグラフ
観測所1か所の値で、冠水した場所で降った量ではありません

2020年6月8日は1時間122.5ミリで、市長は翌日の議会で「50年に一度と言われるような大雨」と述べました。同じ6月の議会で市は、「今回の豪雨」で市道真栄里大浜線(答弁の表記のまま)の車4台が水没し、空港へ向かう国道でも冠水が起きたと答えています(5月12日と6月8日のどちらかは答弁に書かれていません)。6月8日は、動けなくなった車から助け出された2人が避難所に来ています。

真栄里で観光バスが立ち往生した2023年6月14日(琉球新報)の雨は1時間51.5ミリ、2026年9月3日は48.5ミリでした。石垣島地方気象台で1時間50ミリ前後の日にも、真栄里では冠水が起きています。2026年9月4日の琉球新報によると、3日は真栄里の交差点の歩道で側溝から水があふれ、南大浜線は場所によって深さ50センチほど冠水して交通規制が敷かれました。グラフの2020年5月12日(1896年からの観測史上1位)と2025年3月13日は、のちの議会で議員が「島内の至る箇所で冠水や浸水」「至るところの道路で冠水」と振り返った日です。

2024年12月の議会で市は、災害救助法が適用されるような豪雨災害は起きていないとしたうえで、大雨警報のときにフサキリゾート前や運動公園北のシード線、真栄里南大浜線で道路の冠水が、ほかに床上・床下浸水が数件報告されていると答えました。

国の一覧は0か所、県の洪水の区域は2026年3月に指定

県は2026年3月31日、宮良川・底原川・石垣新川(あらかわ)川・名蔵(なぐら)川・ブネラ川の3水系5河川について、洪水浸水想定区域を指定しました。想定しうる最大規模の雨が前提で、高潮や内水による浸水は反映していない、と県は書いています。石垣新川川は、①②のすぐそばを流れる川です(当サイトが地図で確認)。

市のウェブ版ハザードマップで選べるのは土砂・津波・高潮・冠水の4つで、川の洪水の地図は見当たりませんでした(9月24日、当サイトの確認)。高潮の浸水想定区域は、2026年8月27日に石垣市を含めて指定されています(想定しうる最大規模の高潮が前提)。区域で何が決まるかは高潮浸水想定区域の記事に書きました。

読者

洪水の地図で家に色がなければ、大丈夫ですか?

おかあさん

県は、区域の図に載っていない所でも浸水することがあると書いています。県の図と、雨の日の家の前の道の両方を見てください。

\住所で土砂と津波の区域を確かめる/

住所で土砂と津波の公的データを見てみる ▶

国土地理院のデータで、土砂災害警戒区域と津波の浸水想定に入っているかを出します。宮良川・名蔵川など、県が2026年3月に指定した洪水の区域は、9月24日の時点でこのデータにまだ入っていません(道路の冠水・高潮も出ません)

ほかの市はどうなっているか

公式出典

この記事の数値は公表資料と会議録を集計したものです(2026年9月24日取得)。避難や通行の判断は、必ず石垣市と沖縄県の最新の発表を確認してください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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