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浸水 何階/3mで2階の床まで、5mで水没

🗨️「ハザードマップの浸水深が3mや5mだと、建物の何階まで水が来るのでしょうか」

国土地理院の説明では、0.5mが1階の床の高さ、3mが2階の床下、5mが一般的な家屋の2階が水没する深さです。ただしこれは2階建ての一般的な家を物差しにした区切りで、自分の家の床の高さで答えは変わります。江戸川区のように、階数が足りていても浸水が長く続くならとどまれない、としている区もあります。

[災害] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月23日 発表

影響を受ける人
  • ハザードマップで自分の住所に3mや5mの色がついていて、家の何階まで浸かるのか知りたい人
  • 低い土地で部屋を探していて、何階以上を選べば水害のときに困らないのかを考えている人
  • マンションの高い階に住んでいて、大雨のときに家にとどまってよいのか迷っている人
目次

0.5m・3m・5mは、家の高さで決めた区切りです

ハザードマップの浸水深の色は、全国でだいたい同じ場所で切り替わります。国土交通省の水害ハザードマップ作成の手引きにそって作られているからです。その区切りが何を意味しているのかを、国土地理院の浸水ナビがはっきり書いています。

浸水深等の閾値は、一般的な家屋の2階が水没する5m、2階床下に相当する3m、1階床高に相当する0.5mに加え、これを上回る浸水深・津波基準水位を表現するため、10m、20mを用いています。

国土地理院 浸水ナビ よくあるご質問 回答7

つまり色の境目は、1階の床、2階の床、2階の屋根という家の高さに合わせて引かれています。10mと20mは、それより深い場所を分けるための区切りで、家の階とは結びついていません。

浸水深一般的な2階建ての家で2階へ上がって待てるか
0.5m未満1階の床より下床下浸水の範囲
0.5m〜3m1階の床より上、2階の床より下2階は残る
3m〜5m2階の床より上2階も浸かる
5m以上2階が水没家の中に逃げ場がない

古いハザードマップでは区切りが違うことがあります。国土交通省の川の防災情報に残っている表は0.5m・1.0m・2.0m・5.0mで切っていて、2.0〜5.0mを「2階の軒下まで浸水する」と説明しています。自分の市のマップに3mの境目が出てこないときは、こちらの区切りで作られていると考えてください。

地図で調べたあと、家に置いておくもの

色がついていても、白でも、家に置くものは変わりません。自治体の備蓄は数日分が前提なので、最初の3日をしのぐ分は各家庭で持っておくものとされています。

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「3m=2階の床」は、国が土地の線引きにも使っています

3mという数字は、ハザードマップの色分けだけのものではありません。2022年4月から市街化調整区域の開発許可が厳しくなったとき、国の開発許可制度運用指針は、外すべき浸水の深さを「一般的な家屋の2階の床面に浸水するおそれがある水深3.0mを目安とすること」と書きました。

2階の床まで水が来るかどうかが、そこに家を建てさせてよいかの境目として扱われている、ということです。同じ国の文書が、家が流される区域のほうを物差しにしなかった経緯は家屋倒壊等氾濫想定区域/建築制限はありませんにまとめました。

「0.5m=床上」は、床の高さが45cm前後の家の話です

0.5mで床上浸水になるのは、1階の床が地面から50cmくらいの高さにあるからです。その根拠に近いのが建築基準法施行令の第22条で、最下階の居室の床が木造なら、床の高さは「直下の地面からその床の上面まで四十五センチメートル以上」と決まっています。

ただし同じ条文に、床下をコンクリートやたたきで覆う場合は適用しない、というただし書があります。べた基礎の家やマンションの1階は、この45cmに縛られていません。敷地を盛り土している家なら、道路から見た床はもっと高くなります。

だから同じ0.5mの色でも、床上まで来る家と来ない家があります。自分の家で判定するなら、想定浸水深から1階の床の高さを引くだけです。その計算の仕方と、マンションの1階で何が止まるかはマンションの1階は浸水したら住めない?で詳しく書きました。

2階建てと3階建ての住宅が並ぶ東京の住宅地
同じ浸水深でも、床の高さと階の数で家の中に残る場所は変わる(Photo: Pexels)

マンションなら何階か、は自分の建物で数え直します

5mや10mの色がついた場所で「何階なら大丈夫か」を知りたい人は多いと思います。ただ、国の区切りは2階建ての家を物差しにしていて、マンションの階の高さで換算した公式の表はありません。建物ごとに1階の床の高さも、1つの階の高さも違うからです。

数え方は1つです。図面や管理会社で、住んでいる階の床が地面から何mの高さにあるかを確かめ、それが想定浸水深より上にあるかを見ます。浸水ナビの区切りでいえば一般的な家の2階の床がおよそ3mなので、ざっくり当たりをつけることはできますが、最後は自分の建物の数字で決めてください。

江戸川区は「階が足りていても、とどまれない」と書いています

ここまでは高さの話でした。ところが低い土地では、高さが足りていても家にいられないことがあります。江戸川区の水害ハザードマップ概要版は「滞在可能かは浸水想定ごとに異なります」としたうえで、とどまれない場合を3つ並べています。

  • 浸水深よりも階数が低い
  • 流速が速く、木造家屋が倒壊するおそれがある区域
  • 浸水継続時間が長い

1つ目が、この記事で数えてきた高さの話です。3つ目がそれとは別の条件で、区は大規模な水害では「1~2週間以上浸水が続く(長いところでは2週間以上)」としています。水の上に部屋が残っていても、電気も水道もトイレも止まったまま、外へ出られない日が続きます。区の方針が「区民全員が原則広域避難」になっているのはそのためです。

荒川が氾濫した場合に江東5区でどのくらいの深さと長さになる想定かは、荒川 氾濫/江東5区で浸水が2週間以上続く想定に地図つきで載せています。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。

私はこう読みました

「浸水 何階」と調べる人がほしいのは、たぶん「何階なら大丈夫か」という1つの数字だと思います。国の区切りはその問いにかなり素直に答えていて、3mで2階の床、5mで2階の屋根です。この2つを覚えておくだけで、ハザードマップの色がずっと読みやすくなります。

ただ、その数字で分かるのは「部屋が水の上に残るか」までです。どのくらいの日数そこに閉じこめられるかは、階数では決まりません。高い階を選ぶことと、水が来る前に家を出る準備をしておくことは、どちらか一方で足りるものではないと考えています。

よくある質問

Q. 浸水深と、実際に家の中で水が来る高さは同じですか。
A. 浸水深は地面からの水の深さです。家の中の水位は、そこから1階の床の高さを引いたものになります。床が地面から50cm上にある家で浸水深1mなら、床からは約50cmです。

Q. ハザードマップで色がついていない場所は浸からないのですか。
A. 色がないのは、その地図の想定の中で浸水しないという意味です。小さな川や下水があふれる内水は別の地図になっていることが多く、道路が冠水する場所は江戸川区 冠水 どこが危ないの?のように別に調べる必要があります。

Q. 床上浸水と床下浸水の境目は何cmですか。
A. 水が1階の床の上まで来たかどうかで分かれます。何cmという決まった数字ではなく、家の床の高さしだいです。修理費の違いは床上浸水と床下浸水の違いで整理しています。

生活・仕事にどう効くか

  • 戸建てに住んでいる:3mで2階の床まで、5mで2階が水没する。2階へ上がって待つ垂直避難が成り立つのは、おおむね3m未満の場所までと考えておく。
  • マンションを選ぶ:区切りは2階建ての家を物差しにしているので、何階まで浸かるかは自分の建物の各階の床の高さで数え直す必要がある。
  • 浸水が長く続く地域:階数が足りていても、水が1週間以上引かなければ電気・水道・トイレが止まったまま暮らすことになる。江戸川区は区民全員が原則広域避難としている。

結局どうすればよいか

  • ハザードマップポータルサイトか浸水ナビで、自分の住所の想定浸水深と浸水継続時間を両方見る
  • 自分の家の1階の床が地面から何cm上にあるかを、図面か管理会社で確かめる。マンションなら各階の床の高さも聞く
  • 浸水継続時間が長い地域なら、階数に関係なく家を出る前提で避難先を決めておく

\気になる住所を1つ入れるだけ/

災害リスクを住所で調べてみる ›

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月23日 初版を公開

※本記事は2026年9月23日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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