🗨️「緊急安全確保が出たら、家の中のどこへ移ればいいの?」
洪水なら想定浸水深より上、土砂災害なら上階の崖と反対側です。ただし、家屋倒壊等氾濫想定区域や平屋など自宅内に安全な場所がない場合は、移動経路が安全なときに限り、近隣の高く頑丈な建物へ移ります。
[災害] この記事の要点
2026年9月21日 発表
- 警戒レベル5の対象地域で、自宅内の移動先を迷っている人
- 洪水・浸水想定区域の戸建てや集合住宅に住む人
- 崖・斜面の近くや平屋に住む人
緊急安全確保で家の中のどこへ移るか
自宅内の移動先を決める順番は、外の危険、建物の高さ、川と崖からの位置です。「とにかく2階」ではなく、ハザードマップの浸水深と斜面の向きを建物に重ねます。家の位置と構造によっては、上階へ移っても安全を確保できません。
内閣府の2026年3月改定ガイドラインは、高所、近くの頑丈な建物、屋外に面する窓や扉から離れた場所を挙げています。外の移動が危険な段階なので、今いる場所から短く移動して危険を減らす考え方です。

住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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建物別:移る場所の目安
| 住まい・場所 | 確認すること | 緊急時の移動先 |
|---|---|---|
| 2階建て戸建て | 想定浸水深、家屋倒壊等氾濫想定区域 | 浸水しない上階。倒壊想定区域なら屋内だけで安全とは限らない |
| 3階以上の集合住宅 | 自室の階と想定浸水深 | 安全な高層階にとどまるか、建物内でより上へ |
| 平屋 | 自宅内に浸水しない高さがあるか | 経路が安全な場合だけ、近隣の高く頑丈な建物へ |
| 地下・半地下 | 地上へ出る階段が浸水していないか | 浸水前に地上階から上へ。水が流入後は無理に扉を開けない |
| 崖・斜面の近く | 斜面が家のどちら側にあるか | 上階の崖と反対側、窓や外壁から離れた部屋 |
この表は一般的な目安です。ハザードマップの想定浸水深、家屋倒壊等氾濫想定区域、土砂災害警戒区域と、建物の実際の階数・構造を重ねて判断してください。
レベル5が出たら取る行動
最初に確認するのは、避難所の場所ではなく、避難所までの道が安全かどうかです。道路が冠水している、強風で歩けない、崖沿いを通らなければならない場合は、遠くの避難所へ向かうことで危険が増します。
- すでに安全な建物にいるなら、その場にとどまる
- 洪水・浸水の危険があるなら、浸水しない上階へ移る
- 土砂災害の危険があるなら、上階かつ崖・斜面と反対側の部屋へ移る
- 自宅に安全な場所がなく、短い経路を安全に移動できるなら、近隣の高く頑丈な建物へ移る
冠水した道路には、外れたマンホールや側溝が隠れていることがあります。川や用水路の様子を見に行く行動も避けてください。消防庁は、立退き避難は浸水が始まる前に行うのが基本だと説明しています。
洪水と土砂災害で安全な場所は違う
洪水では「上へ」が基本ですが、2階に上がれば必ず安全とは限りません。ハザードマップの想定浸水深が建物の上階を超える場所、川沿いの家屋倒壊等氾濫想定区域、長時間の浸水が想定される区域では、屋内安全確保ができない場合があります。
土砂災害では、斜面から離れる方向が重要です。同じ家の中でも、崖側の1階より、上階の崖と反対側の部屋へ移るほうが危険を減らせます。窓や外壁から離れ、できるだけ建物の内側へ寄ります。

レベル5を待たず、レベル4までに外へ
| 警戒レベル | 避難情報 | 取る行動 |
|---|---|---|
| 3 | 高齢者等避難 | 高齢者など避難に時間がかかる人は移動を始める |
| 4 | 避難指示 | 危険な場所にいる人は全員避難する |
| 5 | 緊急安全確保 | 外への避難が危険なら、その場で直ちに安全を確保する |
レベル3は高齢者等避難です。高齢者、障害のある人、乳幼児がいる家庭など、避難に時間がかかる人はこの段階で移動を始めます。ほかの人も準備や自主避難を進めます。
レベル4は避難指示です。危険な場所にいる人は全員、立退き避難を終える段階です。レベル5はその先で、安全に外へ避難できない可能性が高い状態です。緊急安全確保は必ず発令されるとは限らないため、レベル5を待ってはいけません。

この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
佐倉市では21日2時に全域へ発令
今回の台風25号では、佐倉市が2026年9月21日1時19分の土砂災害危険警報を受け、午前2時に市内全域へ警戒レベル5「緊急安全確保」を発令しました。市内全域という発令でも、実際の危険は斜面、低地、川沿いなど場所によって異なります。
対象地域にいる人は、市の発令文だけでなく、気象庁のキキクルで土砂・浸水・洪水を切り替え、自宅周辺の色を確認してください。キキクルは雨量だけでなく、地中にたまった水や地表面にたまる水、川へ集まる水を指数化し、危険度を地図で示します。
この佐倉市の発令状況は2026年9月21日6時20分確認です。解除や対象区域の変更は市の公式ページで確認してください。
平時に決めておくこと
緊急安全確保が出てから家族で相談を始めると、外の状況が急に悪くなったときに間に合いません。ハザードマップで自宅の浸水深、家屋倒壊等氾濫想定区域、土砂災害警戒区域を確認し、洪水時と土砂災害時で別々の退避場所を決めておきます。
戸建てなら、上階のどの部屋へ行くか。集合住宅なら、自室にとどまれるか。平屋や危険区域なら、近隣のどの建物へ短く移動するか。レベル3の段階で移動する人と、レベル4で立退く人も決めてください。
自治体ハザード情報への入口をまとめて表示します
生活・仕事にどう効くか
- 2階建て・集合住宅:洪水では想定浸水深より上へ。家屋倒壊等氾濫想定区域では上階だけで安全とは限りません。
- 崖・斜面の近く:土砂災害では、上階かつ崖と反対側で、窓や外壁から離れた部屋へ移ります。
- 平屋・地下:自宅内に安全な高さがないため、短い経路を安全に移動できる場合に限り、近隣の高く頑丈な建物へ移ります。
結局どうすればよいか
- ハザードマップで想定浸水深と家屋倒壊等氾濫想定区域を確認する
- 土砂災害では崖と反対側の部屋を家族で決める
- 平屋や地下では近隣の高く頑丈な建物までの短い経路を決める
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 内閣府 避難情報に関するガイドライン(令和8年3月改定)(2026-03発表)
- 気象庁 キキクル(2026-09-21確認発表)
- 総務省消防庁 防災気象情報・避難情報等に基づく避難行動(2026-09-21確認発表)
- 佐倉市 台風25号の接近に伴う緊急安全確保(2026年9月21日発表)
更新履歴
- 2026年9月21日 内閣府の現行ガイドラインを基に、洪水・土砂災害・建物別の退避場所を整理して初版を公開
※本記事は2026年9月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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