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所沢市 冠水 どこが危ないの?

所沢市で、大雨のときに水がたまるおそれがある道は7か所です。そのうち6か所が、鉄道の下をくぐる道でした。

しかも3つの路線に、2か所ずつきれいに分かれています。西武新宿線が2、JR武蔵野線が2、西武池袋線が2。残る1か所は国道463号の下です。

この記事でわかること

  •  7か所のうち6か所が鉄道の下。3つの路線に2か所ずつです
  •  4か所の名前に「跨道橋(こどうきょう)」。全国23か所のうち4か所が所沢市です
  •  7か所とも標高50メートル以上。武蔵野台地の上にある市です
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箇所の数・種別・路線名・地先名は国土交通省 関東地方整備局「道路冠水注意箇所」埼玉県245か所から数えました。語の数え方は全47都道府県の一覧の地先名を自分でパースしたものです。ハザードマップの区分は所沢市 危機管理室「宅地建物取引業者の方へ」、内水の地図は上下水道局 下水道整備課の公表ページです。標高は国土地理院の住所検索APIと標高APIで引いています。
目次

3つの路線に、2か所ずつあります

所沢市の7か所が何の下をくぐるかを数えた図
3つの路線に2か所ずつ。残る1か所は国道463号の下です

並べるとこうなります。西武新宿線が西新井町(国道463号)と弥生町(市道3-490)。JR武蔵野線が大字下安松(県道練馬所沢線)と東所沢1丁目(市道2-993)。西武池袋線が上新井(市道4-1162)と若狭1丁目(市道4-1323)。

残る1か所は市道2-4号線の「国道463号アンダー」。道路の下をくぐるのはこの1か所だけで、あとはすべて線路の下です。

道の持ち主でいうと市道5、県道1、国道(県が管理)1。所沢は西武線とJRが市内を何本も横切る市なので、くぐる道が自然と多くなります。

緑に囲まれた線路が、道路の橋の下へ吸い込まれていく
緑に囲まれた線路が、道路の橋の下へ吸い込まれていく(写真: Pexels)

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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「跨道橋」は全国23か所しかありません

くぐる道の呼び名が全国でどれだけ使われているかを数えた図
「跨道橋」は全国23回。うち4回が所沢市です

所沢の4か所には、あまり見かけない言葉が使われています。「武蔵野線跨道橋下」「西武新宿線跨道橋下」「西武池袋線跨道橋下」。

跨道橋(こどうきょう)は、鉄道が道路をまたぐ橋のことです。47都道府県の一覧に並ぶ4,413か所の地先名を全部数えると、この語が出てくるのは全国で23か所だけ。埼玉県は5か所で、そのうち4か所が所沢市です(残る1つは深谷市)。

「アンダー」が1,104回、「地下道」が639回、「アンダーパス」が631回という数と比べると、どれだけ珍しい書き方かが分かります。同じものを指していても、書く人が違えば言葉が変わる。国の一覧はその言葉づかいをそのまま残しています。

7か所とも標高50メートル以上です

住所を国土地理院の標高データに通すと、いちばん低いのが東所沢一丁目の53.8メートル、いちばん高いのが若狭一丁目の95.5メートルでした。差は41.7メートル。

7か所とも標高50メートルを超えています。所沢は武蔵野台地の上にあり、海から遠い市です。海に近いほど危ないと思いがちですが、くぐる道の底が低いことと、土地全体が低いことは別の話です。

掘り下げた箱の中に、まわりから水が集まってくる。標高90メートルの台地でも、そこだけは低いところになります。

\住所を入れると、その場所の水のリスクがまとめて出ます/

所沢市の住所で調べてみる ›

洪水・内水・土砂を1画面で

市は宅建業者向けに表を出しています

5つの市の内水の地図が水防法に基づくかを並べた図
5市とも内水は水防法に基づきません。洪水のほうは基づきます

所沢市には「宅地建物取引業者の方へ〜水害リスク情報の重要事項説明への追加についてのよくある質問〜」というページがあります。不動産の取引のときに説明が必要になったので、問い合わせが増えて作ったものだと市が書いています。

最初の質問が「所沢市のハザードマップには、どんなものがありますか」。答えは4行の表です。洪水は平成13年作成・令和4年更新で河川課。雨水出水(内水)は平成26年作成・令和元年更新で下水道整備課。土砂は平成28年で危機管理室。そして高潮は「作成なし」

洪水については「水防法に基づいたマップであるため、説明してください」とはっきり書いてあります。いっぽう水害履歴と内水(浸水)ハザードマップは、市のページに「水防法に基づいて作成されたものではありません」と明記されています。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



内水の地図は、実際に起きた場所の記録です

高架の下を走り抜ける列車と、その足もとの線路
高架の下を走り抜ける列車と、その足もとの線路(写真: Pexels)

所沢市の内水(浸水)ハザードマップは、計算で予測した図ではありません。市の説明はこうです。「平成28年度から令和6年度までの水害履歴の情報を基に、浸水被害箇所をマップ化したものです。浸水被害箇所を予測したものではありませんので、表示した箇所以外においても浸水が起こる可能性があります」。

もとになる水害履歴は、平成28年度以降の罹災証明書などから作られています。すべて地番の表記で、令和7年度からは個人情報保護のため10番地ごとにまとめて公表されるようになりました。

ひとつ注意があります。市の地理情報システムで見られる内水ハザードマップは、いま公開が止まっています。再公開は令和8年度以降の予定で、それまではPDF版で確認する形です。PDFは全体図のほかに、富岡・三ヶ島・新所沢・並木・山口・小手指・所沢・松井・吾妻・柳瀬の地区別が用意されています。

水に入ってしまった車から出るまで

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です

7か所とも、何かの下をくぐる道です。手前から見ると水面は平らに見えて、いちばん深い底は見えません。進んだ先が急に深いのが怖いところです。

JAF(ジェイエーエフ)のテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほとんど同じでした。止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。割れるのは横の窓です。フロントガラスは合わせガラスなので、脱出用ハンマーでも割れません。

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車が動かなくなったら110番と119番へ。水深がひざ下でも、流れがあれば大人は歩けません。50センチより深いときは、無理に移動せず高いところで待ってください。

\何センチでドアが開かなくなるのか/

JAFの実験の中身を読む ›

窓を割れたのは脱出用ハンマーだけでした

ほかの市はどうなっているか

同じ手順で、ほかの市も1つずつ調べています。同じ資料でも、出てくる答えは場所ごとに変わります。

この記事のまとめ

所沢市で道路が冠水しやすい場所は7か所です。6か所が鉄道の下で、西武新宿線・JR武蔵野線・西武池袋線に2か所ずつ。残る1か所は国道463号の下です。市道5・県道1・国道1。4か所の名前に使われている「跨道橋」は、全国4,413か所の一覧で23回しか出てこない言葉で、そのうち4回が所沢市です。

標高は東所沢一丁目の53.8メートルから若狭一丁目の95.5メートルまでで、7か所とも50メートルを超えます。市は宅建業者向けのよくある質問で4種別の表を公表していて、高潮は「作成なし」。内水(浸水)ハザードマップは平成28年度から令和6年度の水害履歴をもとにした記録で、予測ではありません。地理情報システム版はいま公開が止まっていて、再公開は令和8年度以降の予定です。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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