🗨️「台風25号、山梨はどこがいちばん降るの?」
甲府地方気象台が20日6時49分に出した解説情報では、21日6時からの24時間で東部・富士五湖が150ミリ、中北・峡東・峡南が120ミリです。県庁のある甲府側より、東部と富士五湖のほうが多く見積もられています。しかもその東部・富士五湖にある富士河口湖町と大月市は、6月の地震以降、土砂災害の警報を通常より低い雨量で出す運用が続いています。
[災害] この記事の要点
2026年9月20日 発表
- 富士五湖・東部(大月市・富士吉田市・富士河口湖町など)で20日夜から21日を過ごす人
- 21日に中央道や富士山方面へ車で入る予定の人
- 斜面の下や川ぞいに住んでいる人
県内で数字が割れている
山梨県の予報区は「中・西部」と「東部・富士五湖」の2つに分かれ、さらに中北・峡東・峡南・東部・富士五湖の5地域で数字が出ます。今回の解説情報では、この5地域が2つのグループにきれいに割れました。
| 地域 | 20日6時〜21日6時 | 21日6時〜22日6時 |
|---|---|---|
| 中北地域(甲府・韮崎など) | 60ミリ | 120ミリ |
| 峡東地域(山梨市・甲州市など) | 60ミリ | 120ミリ |
| 峡南地域(身延町・南部町など) | 60ミリ | 120ミリ |
| 東部(大月市・上野原市など) | 80ミリ | 150ミリ |
| 富士五湖(富士吉田市・富士河口湖町など) | 80ミリ | 150ミリ |
差は30ミリです。台風が県の南東側を通る形になると、東部・富士五湖のほうが台風本体に近くなります。甲府の数字だけを見て「120ミリか」と判断すると、東部では3割ちかく少なく見積もったことになります。
台風シーズンが始まる前に、家へ置いておくもの
風で割れるのは窓、家に入ってくるのは水です。この2つは、進路が決まってから買いに走っても店の棚から消えています。
窓が割れるのを防ぐ道具ではありません。割れたあとの破片を膜で押さえるものです。飛散率を約1%まで落とせるのは防災安全合わせガラスですが、そちらは発注から施工まで日数がかかって台風の前には間に合いません。今日のうちに手を動かせるのはこちらです。貼るのは室内側です。
土のうは砂を詰める前提の道具ですが、住宅街ではその砂が手に入りません。水で膨らむ型なら平たいまま棚にしまえて、玄関の段差にも、下水が逆流してくる風呂・トイレの排水口の上にも置けます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
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21日の1時間40ミリは何が起きる強さか
1時間降水量の予想は、20日が30ミリ、21日が40ミリ。こちらは5地域とも同じ数字です。
| 1時間の雨量 | 気象庁の言い方 | 起きること |
|---|---|---|
| 20〜30ミリ | 強い雨 | ワイパーを速くしても見づらい |
| 30〜50ミリ | 激しい雨 | 道路が川のようになる・山崩れが起きやすい |
| 50〜80ミリ | 非常に激しい雨 | 傘はまったく役に立たない |
21日の40ミリは「激しい雨」の中でも上のほうです。解説情報は雷を伴うとしており、落雷と竜巻などの激しい突風にも注意を呼びかけています。
富士河口湖町と大月市だけ、警報の出方が違う
今回の解説情報には、雨や風の予想とは別に「お知らせ」の欄があります。ここが他の県の情報には無い部分です。
令和8年6月26日に発生した山梨県東部・富士五湖の地震で、揺れの大きかった富士河口湖町と大月市については、土砂災害に関する警報等の発表基準について通常より引き下げた暫定基準で運用しています。(甲府地方気象台「山梨県気象解説情報(台風第25号)」2026年9月20日6時49分発表)
地震で山の斜面がゆるむと、同じ雨でも崩れやすくなります。そのため気象台は、揺れが大きかった市町村について、警報を出す雨量のラインを一時的に下げて運用します。これが暫定基準です。
読む側にとって大事なのは、この2つの市町では「思ったより早く警報が出る」ことが正常だという点です。周囲がまだ降り始めたばかりに見えても、警報が出たらその時点で基準に達しています。「まだ平気そうだから」と判断を先延ばしにする理由になりません。
しかも今回、その富士河口湖町と大月市が入る東部・富士五湖は、県内でいちばん雨量が多く見積もられている側です。基準が下がっているところに、多いほうの雨が来る形になります。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
風は21日午後から
| いつ | 何に注意か |
|---|---|
| 20日夜のはじめ頃〜21日夜遅く | 土砂災害・低い土地の浸水・河川の増水(注意・警戒) |
| 21日午後 | 強風 |
| 20日夜〜21日夜遅く | 落雷・竜巻などの激しい突風 |
山梨県の解説情報には、風速の予想数値そのものは入っていません。海に面していないので波の予想もありません。注意の中身が雨と土砂・河川に寄っているぶん、片づけより先に水の逃げ道を見ておくほうが効きます。
20日のうちにやること
20日の日中は、まだ雨の本番ではありません。夜のはじめ頃から注意の時間帯に入るので、明るいうちに屋根まわりと排水を見ておくのが現実的です。雨どいの落ち葉、駐車場のグレーチング、庭の排水口。どれも降り始めてからでは足元が見えません。
21日の予定を動かすかどうかは、20日17時頃に出る次の解説情報が目安になります。いまの段階は「警報級の大雨となる可能性があります」で、まだ言い切りではありません。この言い方が「見込みです」に変わるかどうかが、判断の分かれ目です。
生活・仕事にどう効くか
- 雨の量:21日6時から22日6時までの24時間降水量は、東部・富士五湖が150ミリ、中北・峡東・峡南が120ミリ。その手前の20日6時〜21日6時も東部・富士五湖が80ミリ、中西部が60ミリで、2つの24時間を通して東部側が多い。
- 雨の強さ:1時間降水量は20日が30ミリ、21日が40ミリ。5地域とも同じ数字で、21日は「激しい雨」の上限に近づく。
- 警報の出方:富士河口湖町と大月市は、令和8年6月26日の山梨県東部・富士五湖の地震を受けて、土砂災害に関する警報等の発表基準を通常より引き下げた暫定基準で運用中。同じ雨量でも、ほかの市町村より早く警報が出る。
結局どうすればよいか
- 20日の明るいうちに雨どい・側溝・ベランダの飛ぶものを片づける(夜のはじめ頃から注意の時間帯に入る)
- 富士河口湖町・大月市では、警報が早く出ても「まだそんなに降っていないのに」と思わず、暫定基準の運用中だと理解して動く
- 21日の予定は、20日17時頃に出る次の解説情報を見てから決める
公式出典
- 気象庁 山梨県気象解説情報(台風第25号)甲府地方気象台 2026年9月20日6時49分発表(2026年9月20日発表)
- 気象庁 台風情報(2026年9月20日発表)
更新履歴
- 2026年9月20日 初版を公開
※本記事は2026年9月20日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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