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宇都宮 LRT 事故/軌道は道路の一部です

🗨️「LRTが走っているところは線路ですよね。人や車は入ってはいけないんですか」

道路の上を走る区間は「軌道敷(きどうしき)」といって、法律上は道路の一部です。車は原則として入れませんが、左折・右折・横断・転回のために横切るときと、危険を避けるためやむを得ないときは例外です。さらに、道路の左側から軌道敷を除いた幅が足りないときなど3つの場合は、通行そのものが認められます。歩行者の立ち入りを一律に禁じる規定は道路交通法にはありません。

[事件・事故] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月15日 発表

影響を受ける人
  • 路面電車が道路を走る街に住んでいる人
  • 軌道のある道で車を運転する人
  • LRTの新設が計画されている地域の人
目次

「線路」ではなく「軌道敷」と呼ぶ理由

JRや私鉄の線路は、原則として立入禁止の鉄道用地です。ところが路面電車やLRT(次世代型路面電車)が道路の上を走る区間は、法律の扱いが変わります。ここは道路の一部で、道路交通法では「軌道敷(きどうしき)」と呼びます。

だから、柵で仕切られていない場所があります。線路だと思って見ていると、なぜ人が入れる状態になっているのかが分かりません。道路の上に電車が走っている、という順番で考えるほうが実態に近いのです。

車は原則として入れない。ただし例外が5つある

道路交通法第21条は、こう定めています。

車両(トロリーバスを除く。)は、左折し、右折し、横断し、若しくは転回するため軌道敷を横切る場合又は危険防止のためやむを得ない場合を除き、軌道敷内を通行してはならない。(道路交通法第21条第1項)

「横切る」ための例外が4つ、危険防止が1つ。ここまでが第1項です。そして第2項で、通行そのものが認められる場合が3つ足されます。

軌道敷内を通行できる場合(第21条第2項)
道路の左側部分から軌道敷を除いた部分の幅が、その車の通行に十分でないとき
道路の損壊・道路工事などの障害で、左側部分を通行できないとき
道路標識等により、軌道敷内を通行できるとされている自動車が通行するとき

いずれの場合も、条文は続けて「車両は、路面電車の通行を妨げてはならない」と書いています。入ってよい状況でも、優先されるのは電車のほうです。

後ろから来たら、外へ出るか距離を保つ

同じ第21条の第3項は、軌道敷内を走っているときの決まりです。

軌道敷内を通行する車両は、後方から路面電車が接近してきたときは、当該路面電車の正常な運行に支障を及ぼさないように、すみやかに軌道敷外に出るか、又は当該路面電車から必要な距離を保つようにしなければならない。(道路交通法第21条第3項)

罰則は第121条第1項第8号に置かれています。「並んで走っていれば大丈夫」ではなく、出るか、離れるかのどちらかを選ぶ形です。

歩行者については条文で禁じられていない

ここは誤解が多いところです。道路交通法第21条が名指ししているのは「車両」で、歩行者の軌道敷内立ち入りを一律に禁じる規定は置かれていません。道路の一部である以上、横断すること自体は想定されています。

ただし、禁じられていないことと安全であることは別です。路面電車やLRTは、自動車と違ってハンドルで避けられません。止まるまでの距離も、車より長くなります。横断歩道や停留場の出入口以外の場所で軌道に入るのは、避けるべき行動という位置づけになります。

15日の宇都宮で起きたこと

9月15日午後2時半ごろ、宇都宮市の峰停留場と陽東3丁目停留場の間で、ライトラインの車両と歩行者が衝突しました。50〜60代の男性が搬送されています。全線で運転を見合わせ、午後3時50分ごろに再開しました。

原因は警察が調べている段階です。この記事では、当局が発表していない原因や経緯には触れません。ここで確かめておきたいのは、道路の上を電車が走る街では「線路の常識」がそのままは通らない、という一点です。

これから増える形の道

芳賀・宇都宮ライトレールは、宇都宮駅東口から芳賀町の工業団地までを結ぶ路線です。同じ形の交通は他の都市でも検討されていて、道路の上に軌道がある街は、これから増える側にあります

住まいを探すときに「LRTの停留場が近い」は利便性として語られますが、同時に家の前の道が軌道敷になるということでもあります。車の出入りで軌道を横切る回数が増える、という生活上の変化がセットで付いてきます。

生活・仕事にどう効くか

  • 運転:軌道敷内は原則として通行できない。ただし道路の左側が狭い場合など、法律が認めている例外が3つある。
  • 歩行:道路の上を走る区間は、鉄道の線路のように柵で完全に仕切られていない場所がある。踏切のように「遮断機が下りる」前提では歩けない。

結局どうすればよいか

  • 軌道のある道では、後ろから車両が近づいたら速やかに軌道敷の外へ出る
  • 軌道敷を横切るのは、左折・右折・横断・転回のときだけにする
  • 道路標識で軌道敷内の通行が認められているかを、走る前に見る

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月15日 初版を公開。

※本記事は2026年9月15日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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