🗨️「直進していてぶつけられたのに、なぜ自分にも過失がつくの?」
交差点で右折車と直進車がぶつかった事故(右直事故)の基本の過失割合は、直進車20・右折車80です。どちらも青信号で入ってきた場合の数字で、直進していた側にも20の過失が残ります。ただしこれは出発点で、右折の合図が出ていなかった、直近で急に曲がってきた、といった事情があると直進車の側は下がります。
[交通] この記事の要点
2026年9月14日 発表
- 交差点で相手の右折車とぶつかった人
- バイクで直進していて事故に遭った人
- 保険会社の提示した過失割合に納得できない人
基本は20対80
示談交渉で使われているのは、裁判例を積み上げて作られた『別冊判例タイムズ38号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準(全訂5版)』という本です。保険会社が出してくる数字も、弁護士が示す数字も、まずここから始まります。
| 状況 | 直進車 | 右折車 |
|---|---|---|
| 信号のある交差点・両方とも青で進入 | 20 | 80 |
直進車・右折車ともに青信号で交差点に進入した場合、基本の過失割合は直進車20:右折車80
公益財団法人 日弁連交通事故相談センター(別冊判例タイムズ38号による)
まっすぐ走っていただけなのに、どうして20もつくんですか
直進車が優先なのはそのとおりで、だから右折側が80という重い数字になっています。それでも20が残るのは、交差点に入るときには前をよく見る義務が直進側にもあるからです。避けられた可能性が少しでも残る、というのがこの20の中身です
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
20は動かせる
日弁連交通事故相談センターは、この基本の割合を動かす要素として次の2つを挙げています。どちらも直進車の過失を下げる方向に働きます。
| 修正要素 | 中身 | 直進車の過失 |
|---|---|---|
| 右折の合図なし | 右折車がウインカーを出していなかった | −10 |
| 直近右折 | 直進車のすぐ目の前で急に曲がってきた | −10 |
この2つが両方とも認められれば、20から10と10が引かれてゼロになります。「直進なのに過失がつくのは変だ」という感覚は、この修正要素の側で受け止められる仕組みになっています。
だから、証拠は「合図」と「距離」に集まる
修正要素が合図の有無と、曲がってきたタイミングの2つである以上、あとから効いてくる記録もその2つに絞られます。
| 記録 | 何が写っていると効くか |
|---|---|
| ドライブレコーダー | 相手のウインカーが点いていたか。ぶつかる何秒前に動き出したか |
| 交差点の防犯カメラ | 同上。店舗や自治体に保存期間の問い合わせが要る |
| 目撃者 | どちらの信号が青だったか。合図が出ていたか |
| 実況見分調書 | 停止位置・衝突位置。警察が作る |
防犯カメラの映像は上書きされます。数日で消える設定の機器もあるので、必要になりそうなら早い段階で所有者に相談することになります。
バイクが相手だと数字が変わる
四輪どうしの表と、四輪とバイクの表は別に作られています。バイクは車体が小さく、相手から見て距離や速度をつかみにくいという事情があるためで、『別冊判例タイムズ39号』のほうにバイクと車の組み合わせが載っています。
バイクのほうが有利になるということですか
同じ状況なら、四輪どうしのときより直進バイク側の過失が軽く見られる形になっています。ただし速度超過やすり抜けがあれば、そこでまた戻ります。有利・不利が最初から決まっているのではなく、条件ごとに表が違うということです
数字が多いのは追突と出会い頭
内閣府の交通安全白書(令和7年版)によると、令和6年中の交通事故は追突と出会い頭衝突を合わせて全体の約5割。一方で死亡事故に絞ると、正面衝突等・歩行者横断中・出会い頭衝突の3つで約7割を占めます。
件数で多い型と、亡くなる人が多い型はずれています。追突は件数が多くても、正面から強くぶつかる型のほうが結果が重くなるためです。右直事故は、交差点で正面に近い角度からぶつかる型にあたります。
右折する側が、いちばん見落とすもの
80という重い数字を背負うのは右折側です。右折待ちの車列の陰から出てくる二輪車と、対向の直進車の速度——この2つは、右折待ちの位置からはどちらも見えにくくなります。
対向車が途切れた瞬間に動き出したくなるのが右折待ちですが、途切れて見えたのは、大きな車の陰にバイクが入っていただけということがあります。「見えないから来ていない」ではなく「見えないから確かめる」に寄せられるかどうかが、この80の手前にあります。
生活・仕事にどう効くか
- 直進していてぶつけられた人:基本の過失割合は直進20・右折80。まっすぐ走っていても20が残るが、修正要素で下がりうる。
- 証拠が残っている人:右折の合図がなかった、直近で急に曲がってきた、が認められればそれぞれマイナス10。両方なら直進車の過失はゼロになりうる。
- バイクで直進していた人:四輪どうしとは別の表(別冊判例タイムズ39号)が使われる。速度超過やすり抜けがあればそこで戻る。
結局どうすればよいか
- ドライブレコーダーの映像を上書きされる前に取り出す。相手のウインカーと、曲がり始めたタイミングが写っているかを見る
- 交差点の防犯カメラは数日で消える設定のこともある。必要なら早い段階で所有者に相談する
- 提示された過失割合に納得できないときは、日弁連交通事故相談センターなどの無料相談を使う
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
公式出典
- 公益財団法人 日弁連交通事故相談センター「交差点での右直事故の過失割合(過失相殺)に納得がいかない」(2026-09発表)
- 内閣府「令和7年交通安全白書」第1部 第1章 第1節 第2 令和6年中の道路交通事故の状況(2026-09発表)
更新履歴
- 2026年9月14日 初版を公開。
※本記事は2026年9月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント