🗨️「台風18号が発生したと聞きました。うちは今日、何かしておいたほうがいいですか?」
進路はまだ決まっていないので、慌てて買い物に走る段階ではありません。今日できるのは、ベランダと庭の飛ぶものを片づけることと、自宅のハザードマップを開いておくことの2つで足ります。
[災害] この記事の要点
2026年8月19日12時、トラック諸島近海で台風18号「ソウデル」が発生した。気象庁が同日21時45分に発表した情報によると、21時の実況は中心気圧996hPa、中心付近の最大風速20m/s、最大瞬間風速30m/sで、北西へ毎時15kmで進んでいる。予報では21日21時に「強い」勢力、22日21時には中心気圧950hPa・最大風速45m/sで「非常に強い」勢力になる見込み。24日21時には「日本の南」へ達する予想だが、この時点の予報円の半径は400kmあり、中心がどこを通るかは確定していない。
2026年8月19日 発表
- 8月下旬に沖縄・小笠原・西日本へ帰省や旅行の予定がある人
- ベランダや庭に物を置いている集合住宅・戸建ての住人
- 雨戸やシャッターのない部屋で暮らしている人
- 浸水想定区域や土砂災害警戒区域に家がある人
- 地下駐車場や低い土地に車を停めている人
この記事でわかること
- 台風18号「ソウデル」は2026年8月19日12時にトラック諸島近海で発生した
- 22日21時から24日にかけて最大風速45m/sの「非常に強い」勢力になる予想
- 24日21時の予報円は半径400kmあり、日本への影響が出るかはまだ確定していない
- 停電するとマンションは水道が無事でも建物内で断水する(大阪市水道局)
台風18号「ソウデル」が発生しました
2026年8月19日12時、トラック諸島近海で台風18号が発生しました。アジア名は「ソウデル」です。気象庁が同じ日の21時45分に発表した情報と、15時時点で伝えられていた数字を並べます。
| 項目 | 8月19日15時 | 8月19日21時 |
|---|---|---|
| 中心気圧 | 1000hPa | 996hPa |
| 最大風速 | 20m/s | 20m/s |
| 最大瞬間風速 | 30m/s | 30m/s |
| 中心位置 | トラック諸島近海 | 北緯8.9度・東経153.2度 |
| 進む向きと速さ | 北西へゆっくり | 北西へ毎時15km |
6時間で中心気圧が4hPa下がりました。気圧が低いほど台風は強いので、発達はもう始まっています。強風域は中心から南に330km、北に280kmまでです。ウェザーニュースによれば台風18号は8月に入って5個目で、2026年は1月から8月まで毎月発生しています。1951年以降でこうなったのは1965年・2015年・2026年の3回だけです。
停電でスマホを生かすための電源
設定で節約しても、数日の停電では足りません。充電の出どころを2系統以上にするのが現実的です。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
停電下で扇風機とスマホを動かせるかどうかが、夏の避難生活の体感を大きく変えます。大型より、避難所や車まで持ち運べる重さのほうが実際に使えます。
手回しは常用の充電手段にはなりません。電源が尽きたあとに情報を得る最後の一手として、そしてスマホの電池を情報収集で使い切らないための道具として持ちます。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
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「ソウデル」は140個の使い回しで、意味は「護衛兵」です
耳慣れない名前のせいで身構えてしまいますが、台風の名前は毎回新しく付けているわけではありません。気象庁はあらかじめ用意された140個のアジア名を順番に使い、一巡すると先頭の「ダムレイ」に戻ります。ソウデルはミクロネシアが提案した名前で、意味は「伝説上の首長の護衛兵」です。
大きな災害をもたらした台風の名前は、台風委員会の加盟国・地域からの要請を受けて以後使わないよう変更されることがあります。ソウデルは2020年の台風17号でも使われ、そのまま残っている名前です。ただしこれは前回引退しなかったというだけで、今回も影響が小さいという意味ではありません。
22日から24日は「非常に強い」勢力の予想です
| 日時 | 中心気圧 | 最大風速 | 強さ |
|---|---|---|---|
| 8月20日21時 | 990hPa | 25m/s | — |
| 8月21日21時 | 970hPa | 35m/s | 強い |
| 8月22日21時 | 950hPa | 45m/s | 非常に強い |
| 8月23日21時 | 940hPa | 45m/s | 非常に強い |
| 8月24日21時 | 950hPa | 45m/s | 非常に強い |
予想される位置は、21日がマリアナ諸島、23日が小笠原近海、24日が「日本の南」です。報道で見かける「23日ごろ」は23日21時の940hPaを指しています。気圧がいちばん低いのはこの時点で、日本に近づくころには少し戻る予想です。
「非常に強い勢力になる」と聞くと最上位のように感じますが、そうではありません。気象庁の階級は最大風速33m/s以上44m/s未満が「強い」、44m/s以上54m/s未満が「非常に強い」、54m/s以上が「猛烈な」です。予報の45m/sは「非常に強い」に入ったばかりの数字で、上にもう一段あります。
それでも45m/sは時速162kmです。気象庁の「風の強さと吹き方」では平均風速40m/s以上はおおよそ時速140km以上にあたり、住家やブロック塀で倒壊するものが出る区分に入ります。なお瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、大気の状態が不安定なときは3倍以上になることもあります。
日本への影響は? 5日先の予報円は半径400kmあります
ここがいちばん誤解されやすいところです。「台風18号が日本に来る」と決まったわけではありません。気象庁の予報円は「中心がこの円のどこかに入る」という範囲で、先の時刻ほど大きくなります。
| 予報の時刻 | 予報円の半径 | 暴風域の予想半径 |
|---|---|---|
| 24時間後(20日21時) | 95km | — |
| 48時間後(21日21時) | 155km | 250km |
| 72時間後(22日21時) | 220km | 370km |
| 96時間後(23日21時) | 280km | 440km |
| 120時間後(24日21時) | 400km | 550km |
24日21時の予報円は半径400km、直径では800kmです。神戸から東京までがおよそ400kmなので、中心の居場所はまだ「神戸か東京か」くらいの幅でしか決まっていないことになります。沖縄近海へ進んだあと西へ進む予測と北上する予測に分かれており、北上する時期によっては日本国内に影響が出る可能性があります。一方で暴風域の予想半径は250kmから550kmへ倍以上に広がります。中心が離れていても風は届くということです。
停電したマンションは、水道が無事でも水が止まります
「うちはマンションだから台風は平気」と考えている人ほど、ここを見ておく価値があります。大阪市水道局は停電時の断水についてこう説明しています。
水道管自体は断水していなくても、高層階まで水を送るためのポンプが停電により停止した場合、建物内で断水が起こります。
受水槽方式のマンションでは「停電時でも高置水槽内に水がある間は断水しませんが、高置水槽内の水がなくなると断水になります」。直結増圧方式でも、配水管が健全であれば2、3階程度までは出る場合がある、というのが同局の説明です。戸建ては停電しても水が出ますが、マンションは停電した時点で残量のカウントダウンが始まります。
知恵袋には「台風対策でお風呂に水を貯めようと思います。お湯ではなく水でいいんですか…」という質問が実際に上がっています。風呂に水を張る対策は戸建てとマンションで意味が違い、マンションでは停電した瞬間から、いま蛇口から出ている水が最後の在庫になるという話になります。
今のうちに確認しておきたいこと
進路が決まっていない今の段階でやることは、買い足しではありません。お金をかけずに今日終わることだけで足ります。
| 場所・もの | 今日やること | 理由 |
|---|---|---|
| ベランダ・庭 | 植木鉢・物干し竿・サンダル・ゴミ箱を室内へ | 20m/sで屋根葺材が飛ぶ。飛んだ物が他人の家を壊すと当事者になる |
| 雨戸・シャッター | 開け閉めできるか一度動かす | 当日に動かないと分かっても、もう直せない |
| 停電への備え | 懐中電灯とランタンの電池を確かめる | 暗いなかで電池を探すことになる |
| モバイルバッテリー | 満充電にしてケーブルを1本まとめる | 停電すると充電も情報収集も止まる |
| 飲料水 | 家にある本数を数えるだけ | 足りない本数が分かってから買えばよい |
| ハザードマップ | 自宅の住所で浸水と土砂の想定を見る | 避難するかどうかは雨量ではなく土地の条件で決まる |
| 家の周りの排水 | 側溝と排水口の落ち葉を取る | 詰まった側溝は、雨が降ってからでは触れない |
| 車 | 地下や川沿いの駐車場かを確認する | 水に浸かった車は動かせず、修理も高額になりやすい |
ベランダについては「台風の時ベランダの物ってどこまで取り込みますか?物干し竿や大きな植木鉢、ゴミ箱…いつも悩むのですが…」という質問が知恵袋にあります。分譲マンションでは管理規約も関わります。国土交通省の説明では、バルコニー・玄関扉・窓枠・窓ガラス・専用庭などは共用部分のうち特定の区分所有者だけが排他的に使える「専用使用権」の対象で、対象部分はマンションごとに異なります。窓に何かを貼る、隔て板の前に物を置くといった判断は、まず自分の管理規約を見てからにしてください。
まだ慌てる段階ではありません
台風が発生したと聞くと、それだけで不安になります。ただ確定しているのは「発生した」「発達する予想」の2つだけで、どこへ進むかは決まっていません。危険なのは、今から心配し続けて肝心の日に疲れていることのほうです。
やることは、今日のうちに飛ぶものを片づけて、自宅のハザードマップを一度開いておくこと。あとは1日1回、気象庁の台風情報を見れば足ります。予報は毎日更新されるので、今日の数字は明日には別の数字になっています。この記事の数値はすべて2026年8月19日21時45分発表の情報にもとづいています。
生活・仕事にどう効くか
- 住まい:最大風速45m/sの予想は、気象庁の「風の強さと吹き方」ではおおよその時速140km以上にあたる区分に入る。屋根葺材の飛散や、固定されていないプレハブ小屋の移動・転倒が起こりうる強さ。
- 移動:進路が定まるのは早くても数日先。予定を今から取りやめる必要はないが、8月下旬の航空券やフェリーは変更条件を先に確認しておくと動きやすい。
- お金:火災保険の風災補償は、契約によって免責金額や損害額の下限が設けられていることがある。台風が来てから探すより、証券の該当箇所を今のうちに開いておくほうが早い。
結局どうすればよいか
- ベランダ・庭の飛ぶものを今日のうちに室内へ入れる(植木鉢・物干し竿・サンダル・ゴミ箱)
- 自宅の住所でハザードマップを開き、浸水と土砂の想定を見ておく
- モバイルバッテリーを満充電にして、充電ケーブルを1本まとめておく
- 気象庁の台風情報を1日1回だけ見る(1時間おきに見ても進路は変わらない)
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 「台風のたまご」が2つ発生 ダブル台風になる?日本への影響を最新情報で確認
- 台風で屋根が飛んだら、直す前に撮る|火災保険の請求期限は3年、証券が無くても契約先は調べられます
- 在宅避難の備えは「トイレ→水→電気」の順|4人家族で必要な量を計算しました
自分の場合を調べる(無料ツール)
- 災害リスク診断 — 住所から浸水・土砂・地盤のリスクを確認する
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
- 学区検索 — 町名から通学する小学校・中学校を調べる
公式出典
- 気象庁 台風情報(台風第18号 2026年8月19日21時45分発表)(2026年8月19日発表)
- 気象庁「台風の大きさと強さ」(強さの階級の数値基準)(2026年8月19日発表)
- 気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」(ソウデルの提案国と意味)(2026年8月19日発表)
- 気象庁「風の強さと吹き方」(平均風速ごとの被害の目安)(2026年8月19日発表)
- 大阪市水道局「停電によるビル・マンション等の断水に備えましょう」(2026年8月19日発表)
- 国土交通省 マンション管理・再生ポータルサイト「専用使用権とは何ですか。」(2026年8月19日発表)
- ウェザーニュース「台風18号(ソウデル) 発達しながら北西進 来週は影響に注意」(2026年8月19日発表)
更新履歴
- 2026年8月19日 初版を公開(2026年8月19日21時45分発表の情報にもとづく)
※本記事は2026年8月19日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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