🗨️「雨はもうやんだのに、千葉の高速道路はどうしてまだ通れないの?」
残っている2路線は、雨の量で止めているのではなく、のり面が崩れて止まっているからです。国土交通省の集計では、切土崩落は千葉東金道路で6区間、圏央道で6区間の合計12区間にのぼります。
[交通] この記事の要点
国土交通省は2026年8月14日17時現在の「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について(第3報)」で、高速道路の被災による通行止めをE82千葉東金道路(千葉東JCT〜東金JCT)6区間、C4圏央道(松尾横芝IC〜茂原長南IC)6区間の計2路線12区間と公表した。いずれも切土崩落で、同じ資料で高速道路の「雨量基準超過等による通行止め」はゼロとされている。日本道路交通情報センターの8月15日8時35分現在の規制情報でも、この2路線は土砂崩れによる通行止めが続いている。
2026年8月15日 発表
- 東金・九十九里・茂原から車で東京方面へ帰る人
- 成田・横芝方面から木更津・アクアラインへ抜ける予定の人
- お盆の帰省で千葉県内を通る鉄道・高速バスを使う人
- 千葉県内で荷物の発送・受け取りを予定している人
この記事でわかること
- 8月15日8時35分時点で通れないのは、千葉東金道路の千葉東JCT〜東金JCT(上下線)と、圏央道の茂原長南IC〜松尾横芝IC(内回り・外回り)
- 止まっている理由は雨量ではなく切土崩落。国交省の集計で合計12区間
- 圏央道で8月14日9時30分に解除見込みが出たのは木更津JCT側の区間で、今も止まっている区間とは別
8月15日の朝、千葉で通れないのは2路線だけになった
「雨はやんだのに、まだ通れない」。8月15日の朝に千葉県内を走ろうとした人が最初にぶつかるのが、この状態です。日本道路交通情報センターが出している8月15日8時35分現在の規制情報では、千葉県内の高速道路で残っている通行止めは2路線でした。E82千葉東金道路は千葉東JCT〜東金JCTが上下線とも、C4圏央道は茂原長南IC〜松尾横芝ICが内回り・外回りとも通行止めで、理由はどちらも「土砂崩れ」です。
13日夜の大雨で止まった高速道路は、これ以外はすでに動いています。NEXCO東日本関東支社が8月14日9時に発表した「大雨による通行止めのお知らせ(第8報)」では、次のように解除見込みの時刻が並んでいました。
| 道路 | 方向 | 区間 | 解除見込み時間 |
|---|---|---|---|
| E51 東関東自動車道 | 上下 | 千葉北IC〜佐倉IC | 10:00 |
| E14 京葉道路・館山自動車道 | 上下 | 穴川IC〜君津IC | 9:30 |
| E14 館山道 木更津南支線 | 上下 | 木更津南JCT〜木更津南IC | 9:30 |
| CA 東京湾アクアライン連絡道 | 上下 | 袖ヶ浦IC〜木更津JCT | 9:30 |
| C4 圏央道 | 内回り | 茂原長南IC〜木更津JCT | 9:30 |
| C4 圏央道 | 外回り | 松尾横芝IC〜茂原長南IC | 未定 |
| E82 千葉東金道路 | 上下 | 千葉東JCT〜東金JCT | 未定 |
時刻が入らなかった2つが、そのまま丸1日たっても残っている、というのが今の状態です。
崩れたのは1か所ではなく、12か所
この2路線が動かない理由は、国土交通省の資料に数字で出ています。8月14日17時現在の「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について(第3報)」は、高速道路の被災による通行止めを2路線12区間と書いています。内訳は千葉東金道路(千葉東JCT〜東金JCT)が6区間、圏央道(松尾横芝IC〜茂原長南IC)が6区間で、いずれも被災内容は「切土崩落」です。
NEXCO東日本も第8報の中で「複数ののり面に土砂災害が発生している」と説明し、千葉東金道路と圏央道(茂原長南IC〜茂原北IC)の被災写真をあわせて公表しています。片側の路肩に土が少し出た、という規模ではありません。1本の道の中で6か所の斜面が同時に崩れていて、それが2路線ぶんあります。
雨で止まっている高速は、もう1本もない
同じ第3報には、見落とされがちな1行があります。高速道路の「雨量基準超過等による通行止め」はなし、と書かれていることです。
高速道路の通行止めには、決められた雨量を超えたから予防的に閉める種類と、道そのものが壊れたから閉める種類があります。前者は雨がやんで点検が終われば開きます。8月14日の午前中に次々と解除されたのは、この種類です。そして8月14日14時の時点で、千葉県内に前者は1本も残っていません。残っている2路線は、待っていれば開く側の通行止めではないということです。
「圏央道は9時30分に開いた」と読むと間違える
ここが今回いちばん誤解しやすいところです。NEXCOの表には圏央道が2行あり、内回りの茂原長南IC〜木更津JCTには9時30分の解除見込みが付いています。これを見て「圏央道の内回りは通れる」と考えると、東金方面で行き止まりになります。
9時30分に解除見込みが出たのは木更津JCT側の区間です。8月15日8時35分の規制情報では、茂原長南IC〜松尾横芝ICは内回りも外回りも通行止めのままでした。つまり圏央道は、木更津寄りは動いていて、東金・成田寄りが切れている状態です。接続する銚子連絡道路の横芝光IC〜松尾横芝ICも、圏央道の切土崩落の影響で通行止めになっています。
一般道に降りても、いつもの千葉ではない
「高速がだめなら下を走ればいい」も、今回はそのまま当てはまりません。第3報の時点で、千葉県が管理する道路は11区間が通行止めでした。内訳は法面崩落4、冠水5、スタック車両2です。直轄国道では国道16号(千葉市中央区村田町)が冠水、国道296号(佐倉市田町)と国道464号(船橋市小室町)も冠水で通行止めになっています。
さらに千葉県と千葉市は、8月14日8時に災害対策基本法第76条の6第1項にもとづく区間指定を実施しました。緊急車両の通行を確保するための措置で、対象は千葉県が7つの県土木事務所管内の県管理道路、千葉市が市内全域の市管理道路です。復旧と救助の車が優先で動いている道を、帰省の車が同時に走ることになります。
電車もバスも、同じ理由で止まっている
移動手段を変えれば解決する、という話でもありません。JR東日本の施設被害として、外房線の土気〜大網で土砂流入、東金線の大網〜東金と総武線の四街道〜物井で路盤流出が報告されています。京葉線は蘇我駅構内の転てつ機が浸水しました。8月14日15時30分時点の在来線の運転見合わせは3事業者9路線です。
バスも同じで、高速バスが8事業者21路線、路線バスが8事業者27路線で運休(一部運休を含む)となっています。宅配便も3事業者で集配が遅れ、うち2事業者は一部地域で集配を止めています。道路・鉄道・バス・荷物が、同じ斜面と同じ水で同時に止まっているのが今回の形です。
この大雨では、運行中のタクシーが水没して乗客1人が亡くなっています(国土交通省 第3報)。移動を急ぐ理由がある人ほど、水が残っている道と、崩れた斜面の下を通る道を避けてください。
私はこの2路線を「そのうち開く道」と同じ扱いにしない
ここからは私の見方です。私は今回の千葉東金道路と圏央道を、解除の時刻が出てから動くべき通行止めだと考えています。根拠は3つあります。1つ目は、雨量超過による高速の通行止めが8月14日14時の時点でゼロになっていること。2つ目は、被災が1か所ではなく12区間に散っていること。3つ目は、8月14日朝の発表で他の5区間には30分〜1時間後の解除時刻が付いたのに、この2路線だけ「未定」のまま丸1日が過ぎたことです。
時刻が付く通行止めと、付かない通行止めは、性質が違います。前者は点検が終われば開く道で、後者は工事が終わらないと開かない道です。出発の判断は、この2つを分けて考えたほうが安全だと私は見ています。
生活・仕事にどう効くか
- 東金・九十九里から東京方面へ帰る:千葉東金道路が千葉東JCT〜東金JCTの全線で止まっているため、京葉道路に乗るまでが一般道になります。8月15日8時35分時点で解除の見込み時刻は出ていません。
- 成田・横芝から木更津・アクアラインへ抜ける:圏央道の茂原長南IC〜松尾横芝ICが内回り・外回りとも通行止めです。接続する銚子連絡道路の横芝光IC〜松尾横芝ICも通行止めになっています。
- 車をやめて電車にする:外房線の土気〜大網は土砂流入、東金線の大網〜東金と総武線の四街道〜物井は路盤流出で、8月14日15時30分時点の在来線の運転見合わせは3事業者9路線。高速バスは8事業者21路線、路線バスは8事業者27路線が運休しています。
結局どうすればよいか
- 出発前に、日本道路交通情報センターかNEXCO東日本の最新情報でその時点の規制を見る。前日の発表の記憶で走り出さない
- 一般道に降りる前提で時間を多めに見る。千葉県道は11区間が通行止めで、県と千葉市は8月14日8時に緊急車両の通行を確保するための区間指定を出している
- 予定を動かせるなら、解除の見込み時刻が出るまで出発を遅らせる。今回の2路線は、雨がやめば開く種類の通行止めではない
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公式出典
- 国土交通省「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について(第3報)」(8月14日17時00分現在)(2026年8月14日発表)
- 国土交通省 災害・防災情報「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について」(2026年8月14日発表)
- NEXCO東日本 関東支社「大雨による通行止めのお知らせ(第8報)」(8月14日9時00分発表)(2026年8月14日発表)
- 日本道路交通情報センター提供の規制情報(千葉東金道路・8月15日8時35分現在)(2026年8月15日発表)
- 日本道路交通情報センター提供の規制情報(圏央道・8月15日8時35分現在)(2026年8月15日発表)
更新履歴
- 2026年8月15日 初版を公開
※本記事は2026年8月15日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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