🗨️「横須賀の土砂崩れは、23日の昼の時点でどうなっている?」
収束していません。神奈川県の23日7時30分現在のまとめで、横須賀市の死者は2人、行方不明は1人です。長井2丁目では70代の女性の捜索が続いています。23日は再び雨が降り、気象庁は横須賀市と三浦市に土砂災害注意報を出したままです。
[災害] この記事の要点
2026年9月23日 発表
- 横須賀市・三浦市で、崖や斜面のそばに住んでいる人
- 観音崎・走水のあたりを車で通る予定の人
- 避難先から自宅に戻って片づけを始めようとしている人
横須賀市の死者は2人、行方不明は1人
神奈川県が23日8時に発表した被害状況(23日7時30分現在)で、横須賀市の人的被害は死者2人、行方不明1人です。
同じ三浦半島の三浦市でも死者1人、行方不明1人が出ていて、県内の死者は3人、行方不明は2人になりました。
| 区分 | 横須賀市 | 三浦市 | 県内の合計 |
|---|---|---|---|
| 死者 | 2人 | 1人 | 3人 |
| 行方不明 | 1人 | 1人 | 2人 |
| 重傷 | - | 1人 | 1人 |
| 住宅の全壊 | 1棟 | 2棟 | 3棟 |
| 住宅の一部破損 | 1棟 | - | 4棟 |
神奈川県「台風25号による県内被害状況」第15報(9月23日7時30分現在)より作成。軽傷の3人は平塚市・座間市・葉山町、一部破損のうち3棟は横浜市。数字は速報値で、県は今後変わる可能性があるとしています。
長井1丁目と長井2丁目、2か所の住宅に土砂
横須賀市の被害が集中しているのは、市の西側、相模湾に面した長井地区です。tvkニュースが22日21時半時点で伝えた内容をまとめると、次のとおりです。
- 長井1丁目:21日午後、住宅の裏山が崩れ、流れ込んだ土砂に住人の60代の女性が巻き込まれた。21日の夜に救助されたが、死亡が確認された
- 長井2丁目:住宅に住む70代の夫婦と連絡がつかなくなっていた。22日17時半ごろに夫が見つかり、死亡が確認された。妻は行方がわかっておらず、捜索が続いている
三浦市でも、初声町和田と南下浦町上宮田で住宅に土砂が流れ込み、自衛隊を中心に救助活動が続けられてきました。
23日は再び雨、横須賀と三浦には土砂災害注意報
横浜地方気象台は23日7時12分、次の見出しで注意報を出しました。
東部では、土砂災害に注意してください。
土砂災害注意報が続いているのは、横須賀市・三浦市・鎌倉市・藤沢市・逗子市・葉山町の6市町です。
22日の朝は、横須賀市と三浦市に一段上の土砂災害危険警報(警戒レベル4)が出ていました。それが注意報まで下がった、というのが23日の状態です。
雨そのものは強くありません。アメダス三浦の1時間降水量は、9時が2.5ミリ、11時50分が1.0ミリ。21日の降り方とは比べものにならない弱さです。
降り始めから365.5ミリ、弱い雨でも崩れる地面
「このくらいの雨なら、もう崖は崩れない」とは言えません。
県のまとめでは、降り始めから23日7時30分までの雨量は三浦で365.5ミリ。県内11の観測点でいちばん多く、山側の丹沢湖(68.0ミリ)の5倍を超えます。
| 観測点 | 降り始めからの雨量 |
|---|---|
| 三浦市 三浦 | 365.5ミリ |
| 横浜市中区 山手町 | 342.0ミリ |
| 藤沢市 辻堂 | 249.5ミリ |
| 横浜市港北区 日吉 | 242.0ミリ |
| 海老名 | 208.0ミリ |
| 箱根 | 203.5ミリ |
| 相模原市 中央 | 174.0ミリ |
| 平塚 | 158.0ミリ |
| 相模原市 相模湖 | 131.0ミリ |
| 小田原 | 127.5ミリ |
| 山北町 丹沢湖 | 68.0ミリ |
神奈川県 第15報(降り始めから9月23日7時30分まで)より作成。
アメダス三浦は21日、24時間で308.0ミリを記録し、観測史上1位を更新していました。
これだけの水を吸った斜面は、雨が弱くなってもすぐには乾きません。気象庁が注意報を外さずにいるのは、雨の強さではなく、土の中に残っている水の量で危険度を計算しているからです。長井では、その斜面の下で捜索が続いています。
県道209号の走水一丁目は全面通行止め
道路も元に戻っていません。県のまとめ(23日7時30分現在)で、横須賀市内の県管理道路の規制は次の3か所です。
- 県道209号(観音崎環状)横須賀市走水一丁目:土砂が流れ出して全面通行止め
- 国道134号 横須賀市林五丁目:土砂が流れ出して片側の歩道を規制
- 県道212号(久里浜港)横須賀市野比三丁目ほか:波が道路を越えるため片側の歩道を規制
三浦市では、国道134号の初声町和田で崖崩れによりアパートが倒壊し、路肩と片側の歩道が規制されています。観音崎や走水のあたりへ車で向かう予定なら、出る前に日本道路交通情報センターの規制情報で確かめたほうが確実です。
避難指示は出ていなくても、崖のそばの部屋は使わない
県のまとめでは、23日7時30分の時点で避難指示が出ているのは横浜市だけで、横須賀市と三浦市は入っていません。
ただ、避難指示が出ていないことと、崖のそばが安全になったことは別の話です。横須賀市は台風の前の20日、避難のやり方をこう案内していました。
災害時の避難には、2階以上の階に上がることや、崖から反対側の部屋で過ごす「自宅での安全確保」と、親戚・知人宅や風水害時避難所などへの「立ち退き避難」があります。
自宅に戻ったあとも、土砂災害注意報が続いているあいだは、寝る部屋と過ごす部屋を斜面から離れた側にしておく。裏の崖に土や石が落ちていないかを確かめに行くのは、雨がやみ、注意報が外れてからにする。23日の昼の時点でできることは、この2つです。
生活・仕事にどう効くか
- 23日の雨:雨は1時間1〜2.5ミリと弱いものの、三浦では降り始めから365.5ミリ降っています。気象庁は横須賀市と三浦市の土砂災害注意報を外していません。
- 道路:県道209号(観音崎環状)は横須賀市走水一丁目で土砂が流れ出し、全面通行止めです。国道134号の林五丁目も片側の歩道が規制されています。
- 避難指示:県のまとめでは、23日7時30分の時点で避難指示が出ているのは横浜市だけです。横須賀市と三浦市は入っていません。
結局どうすればよいか
- 自宅の裏の崖や斜面を見に行かない。片づけは土砂災害注意報が外れてからにする
- 寝る部屋・過ごす部屋を、崖から反対側に移す(横須賀市が案内している「自宅での安全確保」)
- 気象庁の土砂キキクルで、自宅のあたりの色を1時間おきに確かめる
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 三浦市 通行止め/国道134号は海沿いで不通
- 「ハザードマップ、気にしすぎでしょうか」——色のない場所から、被害報告の55.7%が届きました
- 土砂災害警戒区域の解除、工事が終わっても消えない区域があるのはなぜ?
ほかに使える無料ツール
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
- 学区検索 — 町名から通学する小学校・中学校を調べる
公式出典
- 神奈川県 令和8年台風25号による県内被害状況(第15報・9月23日7時30分現在)(2026年9月23日発表)
- 気象庁 警報・注意報(神奈川県・2026年9月23日7時12分発表)(2026年9月23日発表)
- 気象庁 アメダス(三浦・2026年9月23日9時〜11時50分観測)(2026年9月23日発表)
- 気象庁 土砂キキクル(2026年9月23日発表)
- 横須賀市「令和8年 台風第25号への対応について」(2026年9月20日発表)
- tvkニュース「台風25号で土砂崩れ 横須賀と三浦で2人死亡・3人行方不明」(9月22日21時半時点)(2026年9月22日発表)
更新履歴
- 2026年9月23日 23日7時30分現在の神奈川県の被害状況と、23日昼までの気象庁のデータで初版を公開
※本記事は2026年9月23日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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