トレードワークスは、岩井コスモ証券向けシステムへの不正アクセスで、情報漏洩の可能性がある対象を4,611人から4,975人へ見直しました。新たな侵入による増加ではなく、10月14日の事案を再調査して364人を把握したものです。
[IT・ネット] この記事の要点
2026年10月23日 発表 (2026年10月28日 更新)
- 岩井コスモ証券から情報漏洩に関する個別連絡を受けた利用者
対象が364人増えた経緯
| 項目 | 経過報告の内容 |
|---|---|
| 初報の対象者 | 4,611人 |
| 再調査で追加把握 | 364人 |
| 見直し後の対象者 | 4,975人 |
| アクセス検知・遮断 | 2026年10月14日 |
| 公表日と公式掲載日 | 報告本文は10月23日公表。公式noteは27日掲載 |
トレードワークスが提供するインターネット取引システムの事案について、初報は10月16日に公表されました。今回確認した経過報告は、本文に10月23日公表とあり、公式のnoteページには10月27日18時17分の掲載日時が付いています。27日に新たな攻撃が発生したというお知らせではありません。

画像の出典
公式原文(2026年10月28日撮影)対象人数の増加について同社は、初報の不正アクセスの際に起きていたことを再調査で把握した、と説明しています。14日に検知したあと速やかに遮断したため、それ以降の新たな不正侵入や不正取引は発生していないとしています。人数が増えたことと、攻撃が続いていることは同じではありません。
利用者の口座への対応
事案では、管理機能の一部を悪用した意図しない売買注文が成立しました。経過報告によると、岩井コスモ証券側で同日中に取引前の状態へ戻され、顧客に金銭的な負担は生じていません。顧客資金の不正な流出も確認されていないとしています。
ただし、それによって情報漏洩の可能性がなくなったわけではありません。対象者には岩井コスモ証券から個別に連絡する説明です。自分への連絡かどうかを確かめる際は、メールに書かれた連絡先だけで判断せず、ふだん利用している正規の案内と照合してください。
\\公表内容と追加のお知らせを確認できます//
約5,000万円は誰の損失か
経過報告は、本件による同社の損失を現時点で約5,000万円と見込み、2026年12月期の第4四半期に特別損失として計上する予定としています。これは情報漏洩の対象者4,975人が失った資金の合計ではなく、トレードワークスの会社側の損失見込みとして示された数字です。
額は確定しておらず、対応費用やサイバー保険の適用範囲も精査中です。同社はサイバー保険に加入し、事故通知などの手続きを進めていますが、保険からいくら支払われるかまで確定した発表ではありません。通期の業績予想も、この報告時点では修正していないとしています。
原因と追加の点検
同社は、限定された環境だけで使うべき管理機能が、設定上の不備で外部から利用できる状態になっていたと説明しました。この機能を外部から使えないよう恒久的に直し、接続元の制限、検知・遮断、監視体制を強化したとしています。
他の金融機関に提供しているシステムについても点検し、必要な対策を実施したと公表しています。今回と同様の事象は現時点で確認されていないとの説明です。影響があると会社から連絡された範囲と、他社システム全体の推測を広げることは分けてください。
今回の追加報告で利用者が照合する点は、再調査後の対象者として連絡があるか、取引の復元について自分の記録と食い違いがないか、そしてその連絡が正規窓口によるものかです。新たな攻撃が起きたと取り違えず、本文の公表日と追加で判明した内容を併せて読むと、状況を整理できます。
結局どうすればよいか
- 対象者への個別連絡は岩井コスモ証券の正規窓口で照合する
- 漏洩対象の人数と不正取引の損失見込額を混同しない
公式出典
更新履歴
- 2026年10月28日 一次資料と検索需要を確認して初版作成
※本記事は2026年10月28日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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