「パスワードは3か月ごとに変えましょう」と言われた覚えはありませんか。総務省は今、パスワードを定期的に変える必要はないとしています。変えるべきなのは、サービスから漏れたときです。
10月26日には、家電量販店のジョーシンが最大約623万件の情報が漏れたおそれがあると発表し、その中には「ログインIDと初期パスワード」も入っていました。こういう知らせを見たときに、何を変えればいいのかを整理します。
先に結論
- ✓ 漏れた事実がなければ、定期的に変えなくてよい
- ✓ 使っているサービスから漏れたと知らされたら、すぐ変える
- ✓ 同じパスワードをほかでも使っていたら、そちらも全部変える
- ✓ 最初にもらった初期パスワードのままなら、自分で決めたものに変える
定期的に変えなくていい理由
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」は、サービスから漏れた事実がないなら、パスワードを変える必要はないと書いています。
理由は、決まった時期に変えさせると、「末尾の数字を1つ増やすだけ」のような分かりやすい変え方になったり、覚えきれずに同じものを使い回したりしやすいからです。アメリカの国立標準技術研究所(エヌアイエスティー)や、日本の内閣サイバーセキュリティセンターも同じ考え方だと紹介しています。
読者
えっ、まじめに3か月ごとに変えてたのに…
それ自体は悪いことじゃないのよ。でも、変えるたびに似たものになっていたら意味が薄いの。回数より、長くて人と違うパスワードを、サービスごとに分けることのほうが大事なのよ。
変えるべきタイミングは3つ
| こんなとき | 変えるもの |
|---|---|
| 使っているサービスから「漏れたおそれ」の知らせが来た | そのサービスのパスワード |
| 漏れたサービスと同じパスワードを、ほかでも使っていた | 同じものを使っていたサービス全部 |
| 最初に渡された初期パスワードのまま使っている | 自分で決めた長いパスワードに |
出典:総務省「推測できる簡単なパスワードを利用しないようにしよう」をもとに作成。2つめが大事です。1つのサービスから漏れたIDとパスワードで、別のサービスに入れないか試す手口がよく使われているからです。
初期パスワードも漏れることがある
ジョーシンの発表では、定額制の「ジョーシンのサブスク」で、最大約23万件の「ログインID」と「初期パスワード」が漏れたおそれがあるとされました。

最初にもらったパスワードを変えずに使っていると、それが漏れたとき、そのまま入られるおそれがあります。家のWi-Fiルーターも同じです。総務省は、ルーターの管理画面のパスワードが盗まれたときは、管理画面から管理者のパスワードを変えるよう案内しています。
新しいパスワードの作り方
総務省は、安全なパスワードの目安を次のように示しています。
- 10文字以上で、英字・数字・記号をまぜる
- 覚えたいときは、関係のない英単語をいくつかつなげ、間に数字をはさむ
- IDと同じもの、名前・電話番号・誕生日は使わない
- 「123456」「qwerty」のような並びや、辞書にのっている単語ひとつは使わない
- 人に教えたことのあるパスワードは使わない
サービスごとに全部ちがうものを覚えるのは大変なので、パスワードを管理するアプリを使うのもひとつの方法だとしています。そのアプリは、指紋や顔の認証、強いパスワードで守っておきます。
パスワードだけに頼らない
総務省は、パスワードに加えて、スマホに届くコードや指紋などを組み合わせる「多要素認証」も勧めています。パスワードが漏れても、それだけでは入れなくなるからです。
設定のしかたは、二段階認証とスマホをなくしたときの戻し方にまとめています。パスワードのいらない「パスキー」を使う方法は、パスキーの機種変更と引き継ぎで紹介しています。
アイキャッチ写真の出典
Pexels(イメージ)。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント