🗨️「鉄道が廃止になったあとのバスって、そのまま残るものじゃないんですか」
残るとは限りません。島根県の石見交通が、旧JR三江線の代替バスである江津川本線(42.3キロ)を2027年3月末で廃止する意向を、江津市と川本町に伝えていたことが9月14日に分かりました。三江線が廃止されたのは2018年3月31日。代替バスが走り始めてから9年で、その幹線がなくなるかどうかの話になっています。
[交通] この記事の要点
2026年9月15日 発表
- 江津市・川本町でバスを使って通学・通院している人
- 地方で「バス便あり」の家に住んでいる人、これから買おうとしている人
- 同じように鉄道が廃止になった地域に住んでいる人
9年前に「代わり」として始まった路線
JR三江線は2018年(平成30年)3月31日の運行をもって廃止になりました。江津(島根)と三次(広島)を江の川に沿って結んでいた路線です。翌4月1日から、鉄道の代わりとしてバスの運行が始まりました。
広島県側は3系統に分けて置かれています。三次市が公開している案内にはこう並んでいます。
| 系統 | 区間 |
|---|---|
| 作木線 | 道の駅グリーンロード大和〜伊賀和志〜川の駅常清〜三次駅前〜三次中央病院 |
| 川の駅三次線 | 川の駅常清〜カヌー公園前〜香淀〜日下〜三次駅前 |
| 式敷三次線 | 式敷駅〜三次駅前(〜三次中央病院) |
島根県側の幹線にあたるのが、今回の江津川本線です。江津市のページには「済生会病院〜石見川本。上下各1便江津高校前まで運行」と書かれています。病院と高校がそのまま行き先になっている路線だということが、この一行から分かります。
廃止の意向が出たのはどの段階か
9月14日に報じられたのは、石見交通が2027年3月末での廃止の意向を、江津市と川本町に示していたということです。理由は利用低迷とされています。まだ廃止が決まったわけではなく、2市町との協議がこれから焦点になります。
鉄道の廃止と違って、路線バスの廃止は届出で進みます。地域が残したければ、市町村が費用を負担して別の形で走らせるという選択肢もあります。江津市はすでに市営の路線を十数本持っていて、運賃は一律200円(小学生半額・未満児無料)です。
「鉄道をバスに替えれば済む」とはならなかった
この話が他の地域にも効いてくるのは、順番がはっきり見えるからです。
- 鉄道の利用が減る → バスに転換する(2018年)
- バスも利用が減る → 9年後に廃止の意向が出る(2026年)
バスは鉄道より小さく始められますが、運転手の確保という別の壁があります。乗る人が減っている路線では、便を減らす→さらに使われなくなる、という向きにしか進みにくい。
家を選ぶときに、どこを見るか
不動産の広告には「バス◯分」という書き方がよく出てきます。駅からの徒歩分数には「80メートルを1分」という決まりがありますが、そのバスが10年後も走っているかどうかまでは、広告に書かれません。
地方で家を探すときに見ておけることは、そう多くありません。ひとつは、その路線が民間事業者の自主運行なのか、市町村の補助で維持されているのか。もうひとつは、いまの1日の本数です。上下各1便しかない区間は、事業者が判断を変えたときにいちばん先に止まります。
2026年9月14日時点で、廃止はまだ決まっていません。協議の結果によって内容は変わります。最新の状況は江津市・川本町の案内で確認してください
生活・仕事にどう効くか
- 移動:江津川本線は江津市の済生会病院と石見川本を結ぶ幹線。通学と通院がそのまま乗っている路線で、代わりになる公共交通がない区間がある。
- 住まい:「駅はないがバスがある」という条件は、10年単位では変わりうる。バス便を前提に家を選ぶときの見方が問われる。
結局どうすればよいか
- 自分の地域のバス路線が市町村の補助で維持されているものかどうか、自治体のページで確認する
- 家を買う・借りるときの「バス◯分」は、いまの本数と運行事業者もあわせて見る
- 協議の結果が出るのは今後。9月14日時点では「意向を示した」段階であることを押さえておく
公式出典
- 三次市「三江線代替バスの運行について」(2026年9月15日発表)
- 江津市「江津市内のバス交通」(2026年4月1日発表)
更新履歴
- 2026年9月15日 初版を公開。
※本記事は2026年9月15日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント