🗨️「8月29日の大曲の花火に、北上線で行こうと思っています。臨時列車は出ますよね?」
北上線の臨時列車3本は取り止めです。しかも8月29日は土曜日で、ほっとゆだ〜横手の代行バスもその日は走りません。岩手県側から向かうなら盛岡回りに切り替えることになります。
[交通] この記事の要点
JR東日本は、2026年8月29日〜30日の第98回全国花火競技大会「大曲の花火」にあわせた臨時列車の運転計画を7月17日に発表し、8月5日に更新した。8月2日の大雨で被災した北上線ほっとゆだ〜横手駅間が運転見合わせのままのため、北上線を走る臨時列車3本の運転を取り止め、走る臨時列車は合計77本となった。
2026年8月21日 発表
- 北上・一ノ関など岩手県側から大曲の花火へ列車で向かう人
- 花火のあと北上線で岩手へ帰るつもりだった人
- 8月29日にほっとゆだ〜横手駅間を移動する予定がある人
この記事でわかること
- 8月29日に取り止めになる北上線の臨時列車3本と、その日は代行バスも走らないこと
- 岩手県側から大曲へ向かう盛岡回りのルートと、実際に乗れる臨時列車の時刻
- 北上へ帰れる最終の接続が、大曲23時28分発のこまち370号であること
先に結論
- 大曲の花火の臨時列車は77本。取り止めは北上線がらみの3本だけ
- 8月29日は土曜。北上線の代行バスは平日限定なので、その日は走らない
- 岩手県側から行くなら盛岡回り。北上へ帰れる最終の接続は大曲23時28分発
- 一ノ関まで戻れる臨時列車は1本も用意されていない
- 秋田・横手・湯沢から行く人には影響がない
第98回全国花火競技大会「大曲の花火」は、2026年8月29日(土)に秋田県大仙市の「大曲の花火」公園で開かれる。開場は15時、昼花火が17時10分から、夜花火が19時から21時30分まで。打ち上げは約18,000発で、主催は大曲商工会議所と大仙市だ。
JR東日本はこの日にあわせて臨時列車を走らせる。ただし、7月17日に出した計画は8月5日に更新されていて、冒頭にこう書き足されている。「北上線は、大雨による線路設備被害の影響により、臨時列車の運転を取りやめます」。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
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取り止めになるのは、この3本です
運転を取り止めるのは次の3本。いずれも北上線を通る列車だ。
| 運転日 | 列車 | 区間 |
|---|---|---|
| 8月29日 | 14時36分発 | 北上 → 横手 |
| 8月29日 | 23時20分発 | 横手 → 北上経由 → 一ノ関 |
| 8月30日 | 0時35分発 | 横手 → 北上経由 → 一ノ関 |
北上線は8月2日の大雨で、ほっとゆだ〜横手駅間の盛り土が流出するなどの被害を受けた。同区間は現在も列車の運転を見合わせたままで、JR東日本は運転再開について「相当の期間を要する見込み」としている。
なお、この大会の臨時列車を「80本」と紹介している記事がいまも残っている。それは8月5日の更新前の数字で、現在走るのは77本だ。減った3本が、そのまま上の表の3本にあたる。
「代行バスが走っているから大丈夫」とは限りません
北上線には8月17日から代行バスが走っている。ここだけを見ると、臨時列車が無くても横手までは行けそうに思える。ところが、代行バスは平日限定で、土曜・日曜・祝日は運行しない。大曲の花火が開かれる8月29日は土曜日だ。
| 8月29日に使えるか | 状況 |
|---|---|
| 北上線の臨時列車 | 取り止め(上の3本) |
| 北上線 ほっとゆだ〜横手の定期列車 | 運転見合わせが継続中 |
| ほっとゆだ〜横手の代行バス | 平日のみのため運行なし |
| 北上線 北上〜ほっとゆだ | 通常どおり運転(ただし横手へは抜けられない) |
つまり8月29日は、北上から線路づたいに横手・大曲へ向かう手段が、列車もバスも無い。北上〜ほっとゆだ間の列車は動いているが、その先で行き止まりになる。
北上・一ノ関から向かうなら、盛岡回りに切り替える
岩手県側から大曲へ行く現実的な経路は、いったん盛岡へ出て、田沢湖線か秋田新幹線に乗り換える形になる。盛岡発の臨時列車は次のとおり。
| 列車 | 盛岡発 | 大曲着 | 間に合うもの |
|---|---|---|---|
| ナイアガラ3号(田沢湖線) | 11時13分 | 13時07分 | 開場前に到着 |
| ナイアガラ7号(田沢湖線) | 12時48分 | 15時30分 | 開場・昼花火 |
| こまち311号 | 13時47分 | 15時02分 | 開場・昼花火 |
| ナイアガラ9号(田沢湖線) | 14時12分 | 16時04分 | 昼花火 |
| こまち313号 | 14時59分 | 16時09分 | 昼花火 |
| ナイアガラ13号(田沢湖線) | 16時14分 | 18時20分 | 夜花火のみ |
昼花火は17時10分に始まる。ここに間に合う最後の列車はこまち313号(盛岡14時59分発)で、ナイアガラ13号だと夜花火からの参加になる。大曲駅から会場中心部までは徒歩約30分(約2km)かかるので、到着時刻に30分を足して考えたい。
帰りの最終は、大曲23時28分発のこまち370号です
取り止めになった横手23時20分発の列車は、北上を経由して一ノ関まで帰れる便だった。その代わりに用意されているのが、東北本線の盛岡発・北上行きの臨時列車2本だ。夜花火の終了は21時30分なので、大曲を出る時刻と盛岡での接続を突き合わせておく。
| 大曲発 | 列車 | 盛岡着 | 盛岡発(北上行き) | 北上着 | 乗り換え時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 22時04分 | ナイアガラ4号 | 23時52分 | 0時07分 | 0時56分 | 15分 |
| 22時46分 | こまち368号 | 23時59分 | 0時07分 | 0時56分 | 8分 |
| 22時30分 | ナイアガラ6号 | 0時22分 | 0時52分 | 1時42分 | 30分 |
| 23時06分 | ナイアガラ8号 | 0時32分 | 0時52分 | 1時42分 | 20分 |
| 23時28分 | こまち370号 | 0時43分 | 0時52分 | 1時42分 | 9分 |
北上へ帰り着ける最後の一本は、大曲23時28分発のこまち370号。これを逃すと、大曲0時30分発のこまち374号は盛岡1時29分着で、北上行きはすでに出たあとになる。
そして見落としやすいのが行き先だ。臨時列車で一ノ関まで戻れるものは1本も無い。取り止めになった2本はどちらも一ノ関行きだったので、一ノ関・水沢方面の人は、翌朝の定期列車を待つか、盛岡か北上で泊まるかを先に決めておく必要がある。
秋田・横手・湯沢から行く人に影響はありません
被災しているのは北上線で、奥羽本線は通常どおりだ。横手方面の臨時列車は25本、秋田方面は14本が走る。横手11時14分発のスターマイン3号なら大曲着は11時38分で、所要24分。帰りも大曲21時12分発の横手行きから、深夜0時37分発の院内行きまで用意されている。秋田県内から向かう人は、例年どおりの計画で問題ない。
車で行くなら、渋滞は深夜2〜3時まで続きます
列車が使えないなら車で、と考える人もいる。ただし大仙市と主催者はパークアンドライドを強く勧めていて、公式サイトには大会当日は午後から深夜2〜3時頃まで激しい渋滞が発生すること、会場周辺では24時まで出庫できないケースがあることが明記されている。花火が終わってすぐ帰れる前提では組まないほうがいい。予約不要の一般駐車場の一覧と交通規制図は、大仙市がPDFで公開している。
止まったままの区間には、国が価格を調べる地点すらありません
ここからは私の見方を書く。今回の取り止めは花火の日に限った不便に見えるが、実際にはこの区間がどれだけ細っているかが表に出た出来事だと考えている。
令和8年の地価公示を、北上線の沿線にあたる市町村で集計してみた。
| 市町村 | 調査地点 | 平均価格 | 平均変動率 |
|---|---|---|---|
| 北上市(岩手側の起点) | 9地点 | 36,433円/㎡ | +1.60% |
| 大仙市(大曲駅) | 10地点 | 21,041円/㎡ | +0.43% |
| 横手市(秋田側の終点) | 11地点 | 17,622円/㎡ | +0.37% |
| 西和賀町(ほっとゆだ駅) | 0地点 | — | — |
両端の北上市と横手市には調査地点があり、価格も上向いている。ところが不通区間のまん中にある西和賀町には、地価公示の標準地が1地点も置かれていない。これは「土地の値段がゼロ」という意味ではなく、国が価格を調べる対象として選ばれていない、ということだ。
復旧の順番を決めるとき、鉄道会社が見るのは利用者数と費用になる。私は、こうした区間ほど「代行バスは平日だけ」「臨時列車は取り止め」という判断が積み重なりやすく、そのたびに土日の移動手段が先に消えていくのだと見ている。今回、花火という年に一度の目的地への足が真っ先に落ちたのは、その順番がそのまま現れた形だと思う。
JR東日本は8月2日の被災から3週間近く経った今も、北上線の運転再開時期を示していない。9月5日・6日に走る予定だった快速「風っこ錦秋湖号」も、ほっとゆだ〜横手間で運休すると発表されている。花火の3本だけの話では終わらない見込みだ。
生活・仕事にどう効くか
- 行きの足:北上14時36分発の横手行き臨時列車が無くなる。岩手県側から向かうには盛岡へ出て、田沢湖線のナイアガラ号か秋田新幹線こまち号に乗り換えることになる。
- 帰りの足:横手23時20分発・北上経由一ノ関行きと、翌0時35分発の同じ列車が無くなった。代わりに用意された臨時列車は盛岡発の北上行き2本だけで、一ノ関まで行くものは1本も無い。
- 8月29日の移動全般:ほっとゆだ〜横手駅間は列車が運転見合わせ中で、代行バスは平日限定。土曜の8月29日はこの区間の公共交通が事実上ない状態になる。
結局どうすればよいか
- 岩手県側から向かう人は、北上線ではなく盛岡経由の経路に組み替える。行きは盛岡発のナイアガラ号かこまち号、帰りは盛岡0時07分発または0時52分発の北上行きに接続させる
- 一ノ関まで帰る予定の人は、臨時列車では戻れないため宿泊を含めて計画を立て直す
- 出発前にJR東日本の運行情報ページで、北上線の運転見合わせと代行バスの状況が変わっていないか確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
自分の場合を調べる(無料ツール)
公式出典
- JR東日本「第98回全国花火競技大会『大曲の花火』にあわせて臨時列車を運転します」(別紙 全列車時刻表つき・8月5日更新)(2026年7月17日発表)
- JR東日本 東北エリアの運行情報・運休情報(北上線の運転見合わせと代行バス、臨時列車の取り止め)(2026年8月21日発表)
- 全国花火競技大会「大曲の花火」公式サイト 開催概要(2026年8月21日発表)
- 全国花火競技大会「大曲の花火」公式サイト アクセス(駐車場・交通規制)(2026年8月21日発表)
- 国土交通省 国土数値情報 地価公示データ 令和8年(岩手県 L01-26_03/秋田県 L01-26_05)※市町村別の集計は本記事による(2026年1月1日発表)
更新履歴
- 2026年8月21日 初版を公開。JR東日本の運行情報ページで、北上線の運転見合わせと臨時列車の取り止めが継続していることを公開直前に確認済み
※本記事は2026年8月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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