🗨️「岐阜のケーキ店の火事は、その後どうなったんですか?」
9月17日、岐阜県警は、9月5日に本巣市のケーキ店で起きた殺人・放火事件について、搬送後に死亡した70歳の男がガソリンの入った携行缶を現場に持ち込んでいたことを明らかにしました。今後、容疑者が死亡したまま書類送検する方針です。現場からは複数の刃物も見つかっています。動機は発表されていません。この記事では発表された事実だけを整理したうえで、ガソリンを携行缶で買うときに法律が何を求めているかを条文で確認します。スタンドで身分証と使い道を聞かれるのは、店の方針ではなく国の規則です。
[事件・事故] この記事の要点
2026年9月17日 発表
- 発電機や草刈り機のために、ガソリンを携行缶で買っている人
- 災害に備えてガソリンを備蓄しようと考えている人
- 物置や車庫に、中身の入った携行缶を置いたままにしている人
9月17日に新しく発表されたこと
この事件は9月5日に起きました。今回、捜査が進んで分かったことが公表されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつの事件か | 2026年9月5日 |
| どこ | 岐阜県本巣市のケーキ店 |
| 新たに分かったこと | 搬送後に死亡した70歳の男がガソリンの入った携行缶を持ち込んでいた |
| 刃物 | 現場から複数の刃物。外から持ち込んだ包丁が使われたとみられる |
| 今後 | 容疑者死亡のまま、殺人と放火の疑いで書類送検する方針 |
「容疑者死亡のまま書類送検」とは何をすることか
聞き慣れない言い方だと思います。意味は、捜査の結果を検察官に送る手続きです。
被疑者が亡くなっている場合、刑事裁判は開かれません。それでも警察は、誰が何をしたのかを調べて記録に残し、書類として送ります。送られた検察官は、被疑者死亡を理由に不起訴とするのが通常の流れです。
起訴されないからといって、調べないわけではない。その形を表す言葉が「容疑者死亡のまま書類送検」です。
ここから先は、ガソリンを買うときの手続きの話です
発表のなかで、多くの人が引っかかったのは「携行缶」という言葉だと思います。
ガソリンを容器で買うことは、いまも普通にできます。発電機、草刈り機、農業機械、除雪機。必要な人はたくさんいます。ただし買い方には決まった手続きがあります。それを条文で確認します。
携行缶に入れてもらうとき、店には3つの義務があります
根拠は消防法にもとづく危険物の規制に関する規則です。第39条の3の2に「ガソリンを容器に詰め替えるときの確認等」という見出しがあります。
| やること | 中身 |
|---|---|
| 本人確認 | 顧客が誰かを確かめる。運転免許証などの提示を求められる |
| 使用目的の確認 | 何に使うのかを確かめる |
| 販売記録の作成 | その販売について記録を作る |
この3つは、店が親切で聞いているのでも、疑っているのでもありません。規則が「しなければならない」と書いている行為です。断ると売ってもらえないのは、店に裁量がないからです。
セルフのスタンドでも同じですか。
携行缶への詰め替えは、セルフでも客が自分で入れることはできません。従業員が入れます。そのときにこの3つが行われます。手ぶらで行くと買えないので、身分証を持っていってください。
容器も、何でもよいわけではありません
同じ規則の1つ前、第39条の3が容器の決まりです。ガソリンを詰め替えるときは、基準に適合した容器でなければならず、その容器には見やすい場所に表示をしておくことが必要とされています。
表示の中身は、品名・危険等級・化学名・数量・注意事項です。市販の消防法適合の携行缶には、これが最初から印刷されています。
逆にいうと、灯油用のポリタンクにガソリンを入れることはできません。ポリタンクは基準に適合しておらず、ガソリンの蒸気で膨らんだり、静電気がたまったりします。夏場に置いておくと、フタを開けた瞬間に気化したガソリンが噴き出します。

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備蓄しようと思っている人へ
停電に備えて発電機を買うと、ガソリンの保管をどうするかという問題が必ず出てきます。
| やりがちなこと | なぜよくないか |
|---|---|
| 満タンの携行缶を物置に置きっぱなし | 気温で内圧が上がる。日の当たる物置は夏に高温になる |
| 車の中・トランクに積んでおく | 車内は真夏に非常に高温になる。動くので転倒の危険もある |
| 去年のガソリンをそのまま使う | 時間がたつと劣化して、機械が始動しなくなる |
備えとして現実的なのは、置く量を減らして、回すことです。使う機械の1回ぶんだけ買い、季節ごとに使い切って入れ替える。缶は直射日光の当たらない、風の通る場所に置く。
「たくさん買って置いておく」がいちばん危ない備え方になる、というのが、この種の危険物の扱いの原則です。
生活・仕事にどう効くか
- ガソリンを販売のために容器へ詰め替えるときは、顧客の本人確認・使用目的の確認・販売記録の作成が規則で義務づけられています。
- 容器も自由ではありません。基準に適合した運搬容器で、品名や注意事項の表示が必要です。
- スタンドで理由を聞かれるのは接客の都合ではなく、国の規則にもとづく手続きです。
結局どうすればよいか
- 携行缶で買うときは、運転免許証などの身分証を持っていく
- ポリタンクにガソリンを入れない。消防法に適合した金属製の容器を使う
- 使い残したガソリンを長期保管しない。買う量をその日使う量に合わせる
公式出典
- CBCテレビ ケーキ店で5人死傷 容疑者死亡のまま書類送検の方針(報道)(2026年9月17日発表)
- 危険物の規制に関する規則 第39条の3・第39条の3の2(e-Gov法令検索)(2026年9月17日発表)
更新履歴
- 2026年9月17日 初版。関係者の氏名は書いていない。動機は発表されていないため書いていない。犠牲になった方がいる事件のため、商品の紹介は入れていない。
※本記事は2026年9月17日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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