夜、家の近くで消防車のサイレンが続けて聞こえると、「どこが燃えているの?」と落ち着かなくなります。火事がどこかは、多くの消防が出している「出動情報」のページか、火災情報の電話案内で調べられます。119番に電話して聞くのは、やめてください。
岩手県の一関市では、10月に市のお知らせメールが止まったとき、消防車の出動情報は電話の案内で確かめるよう呼びかけました。ふだんから使える調べ方を、消防の公式ページの中身で整理します。
先に結論
- ✓ まず、住んでいる市や町の消防の「出動情報」「災害情報」のページを見る
- ✓ ページが無い所は、火災情報の電話案内(テレホンサービス)を使う
- ✓ 119番は通報のための番号。火事の場所の問い合わせには答えていない
- ✓ くわしい住所や名前は、どの消防も出していない
調べ方は3つ
| 方法 | わかること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 消防の出動情報のページ | 火事・救助などの種類と、だいたいの場所 | スマホですぐ見たいとき |
| 火災情報の電話案内 | 火事が起きたこと、消えたこと | ページが無い所、耳で聞きたいとき |
| 市や町の防災メール・アプリ | 消防車の出動のお知らせ | 前もって登録しておくとき |
どれがあるかは、市や町の消防によってちがいます。調べるときは「(市町村名) 消防 出動情報」か「(市町村名) 火災 テレホンサービス」で探すと見つかりやすいです。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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札幌市は約1分ごとに更新
例として、札幌市消防局の「消防出動情報」を見てみます。2005年2月から始まった仕組みで、耳や言葉に障がいのある人も含めて、だれでもインターネットで見られるようにしたものです。

- 火災・救助・ガス漏れの警戒・水防などの出動と、その発生場所
- 火災と救急の出動の件数、119番を受けた件数
- 更新は約1分おき
- くわしい住所や名前など、人がわかる情報は出さない
同じページで、電話での案内(050-5846-3018)も続けていると書いています。
読者
場所がわかっても、番地までは出ないのね。
そうなの。燃えている家の人のことを考えたら、そこまで出さないのは当たり前よね。自分の家の近くかどうか、逃げる必要があるかを判断するには、町の名前くらいがわかれば十分よ。
電話で聞ける市もある
出動情報のページが無くても、録音された音声で火事を知らせる電話を用意している市があります。
| 市 | 電話 | 中身 |
|---|---|---|
| 札幌市 | 050-5846-3018 | 災害情報の電話サービス |
| 長野市 | 026-228-7000 | 火災の発生・鎮火などを音声で案内 |
| 一関市 | 0191-25-3119 | 消防車の災害出動情報 |
出典:札幌市消防局「消防出動情報」、長野市「災害情報を確認する」、一関市「いちのせきメールにおけるメールアドレスの外部流出について」。長野市の案内は、長野市・飯綱町・信濃町・小川村が対象です。長野市は防災情報のサイトでも、火災や災害の出動の状況を出しています。
119番には問い合わせない
札幌市消防局は、119番では火事の場所などを案内していないので、問い合わせはしないよう求めています。
119番は、火事や急病を知らせるための番号です。問い合わせの電話が重なると、いま助けを呼んでいる人の電話がつながりにくくなります。煙や火が見えて、まだだれも通報していないかもしれないときだけ、迷わず119番にかけてください。
前もってしておくこと
- 住んでいる市や町の消防に、出動情報のページか電話の案内があるかを一度調べ、スマホに登録しておく
- 市や町の防災メールやアプリに登録して、消防車の出動のお知らせを受け取れるようにしておく
- 家族と「近くで火事のときに集まる場所」を決めておく
10月には北海道の中標津町でも倉庫の火事がありました。夜の火事は、においや煙で気づくことも多いので、窓を閉めて様子を見るか、外へ逃げるかを早めに決めることが大切です。
アイキャッチ写真の出典
札幌市消防局のはしご車。撮影 100yen/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0(ウィキメディア・コモンズ)。
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