大雨のニュースでは「24時間雨量」「48時間雨量」「日降水量」と、似た言葉がいくつも出てきます。いちばん大きな違いは、時計の0時で区切るかどうかです。日降水量は0時から24時まで、24時間雨量は区切らずに「その時刻までの24時間」で数えます。
2026年10月26日の朝には、長崎県の平戸や五島で10月の雨量の記録が相次いで更新されました。その数字を例に、読み方を整理します。
先に結論
- ✓ 日降水量=その日の0時から24時までに降った量(気象庁の用語で「日界は0時」)
- ✓ 24時間雨量=「◯時までの24時間」に降った量。0時で区切らない
- ✓ 48時間・72時間雨量も同じ数え方で、2日・3日続く雨の量を見る
- ✓ 夜中をまたぐ雨は日降水量が2日に割れるので、24時間雨量のほうが大きく出る
言葉ごとの数え方
| 言葉 | 数える範囲 | ニュースでの言い方 |
|---|---|---|
| 1時間雨量 | その時刻までの1時間 | 「◯時までの1時間に◯ミリ」 |
| 日降水量(日雨量) | その日の0時から24時まで | 「◯日の雨量は◯ミリ」 |
| 24時間雨量 | その時刻までの24時間 | 「◯時までの24時間に◯ミリ」 |
| 48時間雨量 | その時刻までの48時間 | 「◯時までの48時間に◯ミリ」 |
| 72時間雨量 | その時刻までの72時間 | 「◯時までの72時間に◯ミリ」 |
出典:気象庁「予報用語(降水)」。気象庁は雨量を伝えるとき、何時までの何時間の量なのかをはっきりさせるよう決めています。日雨量については「日界は0時」と書いています。

住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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同じ雨でも数字が変わる例
長崎県五島市の福江では、25日から26日の朝にかけて強い雨が続きました。気象庁の「観測史上1位の値 更新状況」に出ている数字を並べると、次のとおりです。
| 数え方 | 福江の値 | 範囲 |
|---|---|---|
| 日降水量 | 235.0ミリ | 25日の0時〜24時 |
| 24時間雨量 | 283.5ミリ | 26日4時までの24時間 |
| 48時間雨量 | 302.5ミリ | 26日5時40分までの48時間 |
| 72時間雨量 | 372.0ミリ | 26日5時50分までの72時間(速報) |
出典:気象庁「毎日の観測史上1位の値 更新状況」(25日分と、26日5時50分現在の速報値)。25日の夜から26日の明け方にかけて降った雨が、日降水量では2日に分かれます。24時間雨量は0時で切らないので、そのぶん大きな数字になりました。
読者
同じ雨なのに、ニュースによって数字がちがうから不安になってたの。どれを見ればいいの?
土砂災害や川の増水は、何日も降り続いた雨の合計で起きやすくなるの。だから長雨のときは24時間・48時間・72時間の数字を見るといいわ。日降水量は、日ごとの記録や平年とくらべるときに使う数字よ。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
「観測史上1位」と「10月の1位」

気象庁は毎日、観測史上の記録を超えた地点を一覧にしています。表は2つに分かれています。
- 観測史上1位:その地点で、どの月もふくめていちばん多かった値を超えた
- 10月の1位:その地点の、10月の中でいちばん多かった値を超えた(月ごとの記録)
26日朝の長崎県の更新は、すべて「10月の1位」でした。観測史上1位を超えた地点は0です。夏の梅雨や台風の時期には、もっと多い記録があるということです。
また、24時間・48時間・72時間の1位は1976年以降の記録でくらべています。観測を始めたり場所を移したりしてから10年目以降の地点だけが対象で、出たばかりの値は速報値なので、あとで直ることがあります。
何ミリで危ないかは土地で変わる
同じ300ミリでも、ふだんから雨の多い土地と少ない土地では、危なさがちがいます。気象庁の警報は、雨量そのものではなく、土にしみこんだ雨の量や川に流れこむ量を地域ごとの基準とくらべて出しています。自分の家のまわりで何が起きやすいかは、ハザードマップで先に確かめておくと安心です。
1時間に降る雨の記録は1時間降水量 歴代/最大は千葉と長崎で並ぶに、強い雨が来る前の五島の様子は五島 大雨/23日夜遅くから浸水に警戒にまとめています。
出典
アイキャッチ写真の出典
山あいの雨量観測所。撮影 Qurren(クレン)/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0(ウィキメディア・コモンズ)。
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