9月の住宅着工戸数は6万1,826戸で、前年同月より2.7%減りました。ただし分譲一戸建は6.1%増、分譲マンションは21.2%減と動きが異なり、これだけで購入価格の下落を示す統計ではありません。
9月の着工戸数
| 利用関係 | 戸数 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 総数 | 61,826戸 | 2.7%減 |
| 持家 | 17,648戸 | 3.4%減 |
| 貸家 | 28,046戸 | 1.6%減 |
| 給与住宅 | 444戸 | 18.4%増 |
| 分譲住宅 | 15,688戸 | 4.5%減 |
国土交通省が10月30日に公表した2026年9月分です。持家、貸家、分譲住宅が前年同月を下回り、総数は減少しました。季節調整済み年率換算値は71万4,000戸で、前月比5.2%減。実際に9月の1か月で71万戸を着工したという意味ではなく、季節要因を調整して年率に換算した別の指標です。
戸建とマンションの差
| 分譲住宅のうち | 戸数 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| マンション | 4,825戸 | 21.2%減 |
| 一戸建住宅 | 10,687戸 | 6.1%増 |
分譲住宅全体は減っていても、建売などの一戸建住宅は増えています。購入候補が戸建なのに、マンションの減少率をそのまま当てはめることはできません。逆に、分譲一戸建が増えたという全国集計から、希望する町で新しい物件が増えたとも断定できません。
「分譲住宅のうち」として公表されたマンションと一戸建の数は、分譲住宅全体をこの2区分だけで完全に分けたものではありません。足し算が総数と合わないからといって、残りの戸数を独自にどちらかへ加えないでください。貸家と給与住宅も別区分で、貸家を2万8,490戸とするような合算表とは条件をそろえて比較します。

地域別の読み方
三大都市圏の総数は首都圏が2万2,945戸で前年同月比0.3%減、中部圏が6,690戸で3.4%減、近畿圏が9,994戸で8.1%減でした。同じ全国の減少でも、地域によって下がり方は異なります。
| 地域 | 総数 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 首都圏 | 22,945戸 | 0.3%減 |
| 中部圏 | 6,690戸 | 3.4%減 |
| 近畿圏 | 9,994戸 | 8.1%減 |
この区分も市区町村ごとの販売在庫ではありません。都市圏の総数には賃貸住宅なども含まれます。家を買うときは「希望する区分の供給」「今売っている在庫」「実際の成約価格」を分けて確認するほうが、全国の総数から値下がりを待つという判断より材料をそろえられます。
このエリアの相場はいくらですか?
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購入価格とは別の数字
着工統計は新しく建築に着手した住宅を数える資料です。完成した戸数、売り出された戸数、売れた戸数をそのまま示すものではありません。着工が少ない月でも、すでに完成した物件が販売されていたり、工事中の販売が続いていたりします。中古住宅の成約価格とも別の集計です。
金利や価格への不安がある場合も、この1回の増減だけで購入の時期を決める材料には足りません。確認する地域、戸建かマンションか、新築か中古かをそろえ、取引事例と毎月の返済額を別々に並べます。今月の統計から言えるのは、9月の全国着工は前年割れで、分譲の戸建とマンションが同じ方向ではなかったということです。
結局どうすればよいか
- 総数だけでなく購入対象の住宅区分を確認する
- 着工戸数と販売価格・成約価格を分けて読む
- 地域の取引事例と購入予算を別に確認する
出典・公表資料
更新履歴
- 2026年10月31日 初版を公開
※掲載情報は確認時点のものです。変更・続報は出典をご確認ください。
写真・図の出典
写真:Pexels掲載写真(Pexels License)。写真は本文の場所・人物・出来事を撮影したものではありません。
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