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兵庫の給食費無償化を41市町調査|中学まで0円は18市町

兵庫県で中学生の給食費を払っているかどうかは、住んでいる市町で決まります。姫路市なら1・2年生で月6,200円、明石市なら0円。中学3年間に置き換えると、その差はおよそ20万円です。

2026年4月に国の制度が変わり、公立小学校の給食費は全国で無償に近づきました。そのぶん、市町ごとの違いは中学校に集中しています。兵庫県の41市町すべてを公式サイトで調べ直したので、どこがどうなっているかを並べます。

先に結論

  • 国が無償にしたのは小学校だけ。中学校は制度の対象外です
  • 中学校まで0円は兵庫41市町のうち18市町。負担が残るのが15市町、第3子以降のみが2市町
  • 坪単価100万円以上の8市町で中学校まで0円なのは伊丹市・明石市・播磨町だけ。残り5市町は負担が残ります
  • 中学校の月額が最も重いのは川西市の7,700円。次いで姫路市の6,200円
  • 医療費はもう差がつきません。41市町中38市町が18歳まで助成しています

市別の金額・支払いを詳しく確認

住所から指定校を調べ、市公式と学校の案内まで確認できる子ページです。

目次

2026年4月、給食費の話は前提が変わった

文部科学省が2026年4月に始めたのは「学校給食費の抜本的な負担軽減」という制度です。公立小学校の児童1人あたり月5,200円(特別支援学校小学部は6,200円)を、年11か月分支援します。

この制度には、報道であまり触れられない前提が2つあります。

小学校

国が月5,200円を支援(年11か月)
→ ほとんどの市町で保護者負担が0円に

中学校

国の支援なし。市町がすべて自前で判断
0円の市町から、月7,700円の市まで開く

1つ目は、対象が公立小学校だけで、中学校は入っていないことです。義務教育学校の前期課程と特別支援学校の小学部は含まれますが、中学校は制度の外にあります。給食費を市町で比べる意味は、いま中学校にしか残っていません。

2つ目は、文科省がこの制度を「無償化」と呼んでいないことです。同省のページには「地方自治体によっては、保護者負担が生じる場合があります」と書かれています。国が出すのは月5,200円という基準額で、食材費がそれを超える分は市町村が徴収できる仕組みだからです。実際、西宮市の小学校では1食50円(月およそ1,000円)、宝塚市では1日230円の負担が残っています。

「給食費が無償の街」という言い方が、2026年度からは正確ではなくなった、ということです。以下はすべて中学校で見た分類です。

私は、中学校を対象から外したことがこの制度でいちばん影響の大きい判断だったと考えています。給食費は中学校のほうが高いからです。姫路市の中学校は1食345円、尼崎市は362円、川西市は383円。同じ市の小学校(尼崎市312円)より1食で50円ほど高く、それが3年続きます。国の支援が入らない中学校でこそ、市町の体力の差が金額に出ます。

i 金額は2026年8月12日に、兵庫県41市町の公式サイト(lg.jpドメインおよび各市町の公式ドメイン)を1件ずつ確認したものです。まとめサイトや民間の一覧は情報源にしていません。ここから先の分類は、すべて中学校で見たものです。

中学校まで0円の18市町

中学校の保護者負担が0円の市町です。坪単価が高い順に並べました。市町名を押すと、その市町の小学校区・中学校区を町名から調べられるページに移動します。

市町坪単価小中学校
伊丹市135万円25校
明石市124万円41校
播磨町102万円6校
三田市98万円28校
淡路市77万円16校
たつの市69万円21校
太子町69万円6校
赤穂市64万円15校
相生市57万円10校
加西市53万円12校
洲本市51万円18校
新温泉町47万円8校
朝来市46万円13校
丹波市39万円25校
佐用町11万円8校
香美町2万円8校
市川町5校
神河町4校

※印は実際の取引が5件未満のため参考値です。坪単価はいずれも当サイトが集計した実取引データの中央値。

この中で説明が要るのは明石市です。明石市は中学校の給食費を2020年4月から無償にしていました。国が小学校を対象にした制度を始める6年前です。「明石市は子育て支援がすごい」と言われる理由が、41市町を並べると数字で見えます。

三田市と丹波市も、中学校を令和7年度に先行して無料にし、そのあと小学校が国の制度に乗った順番です。国に合わせて動いたのではなく、先に中学校をやっていた市町があるということです。

佐用町は無償化したうえで1食あたり80円、新温泉町は10円の食材費を町費で上乗せしています。無償にすると食材のグレードが落ちる懸念に対する答えを、予算で出している形です。

子どもにかかるお金を通しで見るなら

給食費は子育ての費用のごく一部です。市町ごとの差を調べ始めた人ほど、助成金や学費の全体像が先に要ります。

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給食費や医療費のような自治体の助成は、調べる場所がばらばらで全体像がつかめません。助成金・保険・進学費用をまとめて1冊で見渡せるので、市町ごとの差を調べる前の下地になります。

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読者

月額の市と1食あたりの市が混ざっていて比べられません。いちばん重いのはどこですか。

おかあさん

月額でいちばん重いのは川西市の7,700円です。ただし川西市は1学期が無償で、負担が出るのは2学期以降の5か月間、年額に直すと38,500円になります。年間を通して重いのは加古川市で、月4,700円が11か月で年51,700円、中学3年間ならおよそ15万円です。

中学校に負担が残る15市町

小学校は国の制度で0円になったものの、中学校には保護者負担が残っている市町です。月額で公表している市町を上に、1食あたりで公表している市町を下に置き、それぞれ金額の大きい順にしました。最後の2市町は保護者負担の総額が公表されておらず、市町が出している補助額しか分かりません。

市町中学校の負担坪単価
川西市月7,700円116万円
加古川市月4,700円82万円
高砂市月4,400円73万円
西脇市月約4,400円51万円
西宮市月約4,100円157万円
養父市月3,000円〜7万円
丹波篠山市月2,850円39万円
芦屋市1食332円196万円
稲美町1食290円83万円
豊岡市1食287円32万円
宝塚市1日270円152万円
尼崎市1食181円128万円
神戸市1食170円区で差
小野市高騰分の補助のみ81万円
上郡町補助60円/食のみ33万円

月額でいちばん重いのは川西市の7,700円です。ただし川西市は1学期が無償で、負担が発生するのは2学期以降の5か月間。年額に直すと38,500円になります。

年間を通して見ると重いのは加古川市で、月4,700円が11か月で年51,700円。中学3年間なら約15万円です。

宝塚市はこの表の中で唯一、小学校にも1日230円の負担が残っています。国の基準額5,200円で足りない分を市が埋めていないためです。市議会の資料では2026年4月以降の対応を「検討中」としており、公式サイトには確定情報が出ていません。

中学校は第3子以降のみ無償の2市

市町中学校坪単価
姫路市月6,200円※80万円
宍粟市月5,100円※25万円

※は第3子以降だけが0円になる金額です。第1子・第2子はこの額を負担します。

姫路市は小学校を令和8年度から全児童無償にしましたが、中学校は「同一世帯で中学生から高校生等を3人以上養育する世帯の第3子以降」だけが対象です。子どもが1人か2人の家庭にとっては、実質的に無償化がないのと同じことになります。1・2年生で月6,200円、3年生で月5,700円。年11回の徴収として計算すると、中学3年間でおよそ20万円です。

宍粟市も同じ考え方で、平成20年4月2日以降に生まれた子を3人以上育てている世帯の、上から3人目以降が対象。しかも申請制です。

読者

姫路市も無償化したと聞きました。うちの子も0円になりますか。

おかあさん

姫路市で0円になるのは、同一世帯で中学生から高校生等を3人以上養育する世帯の第3子以降だけです。第1子・第2子は1・2年生で月6,200円、3年生で月5,700円を負担します。子どもが1人か2人の家庭にとっては、実質的に無償化がないのと同じことになります。

1学期だけ・期間限定・対象限定の3市町

市町中学校坪単価
三木市1学期のみ2,960円71万円
福崎町無償(期間限定)15万円
加東市対象が限定的68万円

福崎町は無償ですが期間限定の措置です。加東市は「給食費の補助」という制度はあるものの、対象がアレルギーや疾患で給食を停止している児童生徒と、区域外に就学している生徒に限られます。一般の児童生徒に向けた無償化ではありません。

三木市は中学校の1学期だけ2,960円の負担があり、2学期と3学期は0円です。

公式サイトで確認できなかった3市町

次の3市町は、2026年度の中学校給食費について公式サイトに記載を見つけられませんでした。数字を推測で埋めることはしないので、そのまま「確認できず」として載せます。就学される場合は各市町の教育委員会に直接お尋ねください。

  • 多可町(坪単価 37万円/6校)
    収集時点の公式ページは「食材料費は保護者負担」。令和8年度の国制度への対応を公式サイトで確認できなかった
  • 猪名川町(坪単価 56万円/8校)
    公式サイトに小中学校の給食費を記載したページを確認できなかった(幼稚園・保育園の給食費ページのみ)
  • 南あわじ市(坪単価 58万円/18校)
    小学校は令和8年度施政方針で無償化を表明。中学校の扱いを記載したページを確認できなかった
! 表の坪単価は当サイトが実際の取引データから集計した中央値で、※印の付く市町は取引が5件未満の参考値です。給食費は市町の判断で年度途中にも変わるので、金額は調査時点で公式サイトに掲載されていた内容として読んでください。

家が高い街ほど、中学校の給食費は手薄い

給食費だけを見て住む場所は決められません。家の値段と並べてみます。坪単価100万円以上の8市町を抜き出したものです。

市町坪単価中学校
芦屋市196万円1食332円
西宮市157万円月約4,100円
宝塚市152万円1日270円
伊丹市135万円0円
尼崎市128万円1食181円
明石市124万円0円
川西市116万円月7,700円
播磨町102万円0円

中学校まで0円なのは伊丹市・明石市・播磨町の3市町だけで、残る5市町には負担が残ります。県内でいちばん家が高い芦屋市が、中学校の保護者負担でもいちばん重いという並びです。芦屋市の中学校給食は1食400円のうち332円が保護者負担で、市が出しているのは68円だけです。同じ芦屋市が小学校では1食343円のうち319円を負担しているので、小学校と中学校で市の姿勢がまるで違います。

この中で目を引くのが播磨町です。坪単価102万円と都市部の水準にありながら、小学校入学から中学校卒業まで0円。小中学校が6校しかない小さな町ですが、そのぶん予算が届いています。

逆側を見ると、養父市は坪7万円で小学校0円ですが、中学校には第1子で月3,000円の負担が残ります。佐用町は坪11万円で中学校まで0円。ただし佐用町の小中学校は8校、養父市は12校で、神戸市の245校とは選べる学校の数が違います。給食費が無料でも、通える学校が近くにあるかは別の問題です。

坪単価は当サイトが実際の取引データから集計した中央値です。市町名から学区ページに入ると、その市町の町名ごとに通う小中学校を調べられます。

医療費はもう差がつかない

子育て支援というと医療費助成が話題になりますが、兵庫県内ではすでに横並びです。41市町のうち38市町が18歳(高校3年生)まで、34市町が所得制限なしで助成しています。

例外は3市町だけです。伊丹市・宝塚市・猪名川町は中学校卒業までで、高校生世代が対象外。所得制限が残っているのは宍粟市・芦屋市・豊岡市・尼崎市・上郡町・南あわじ市の6市町です。加古川市は公式ページに所得制限の記載がなく、有無を確認できませんでした。

私は、医療費助成を市町選びの判断材料にする時期は終わったと見ています。ほぼ全域で18歳までそろった以上、差がつくのは給食費のように国の制度が届いていない部分です。

調べ方と出典

2026年8月12日に、兵庫県41市町の公式サイト(lg.jpドメインおよび各市町の公式ドメイン)を1件ずつ確認しました。まとめサイトや民間の一覧は情報源にしていません。

給食費は市町の判断で年度途中にも変わります。ここに載せた金額は調査時点で公式サイトに掲載されていた内容です。実際に転入を検討される段階では、必ず各市町の教育委員会でご確認ください。

住む市町の候補が絞れてきたら、次は家の値段と学区です。どちらもこのサイトで住所から調べられます。

住所を入れて土地の相場を調べる(無料) ▶ 町名から通う小学校・中学校を調べる

どちらもこのサイトのページです。登録も入力も要りません

出典一覧(41市町の公式ページ)

国の制度:学校給食費の抜本的な負担軽減(文部科学省)

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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