🗨️「千葉の土砂災害の警戒は、22日の朝に解除されたの?」
解除されていません。22日7時34分の発表で、13市町に土砂災害危険警報(警戒レベル4)が残っています。雨はすでに上がっていて、8時のアメダスでは県内のどの観測点も1時間降水量は0ミリです。それでも外れないのは、判定に使うのが今降っている雨ではなく、土の中に溜まった水の量だからです。
[災害] この記事の要点
2026年9月22日 発表
- 千葉県の内房・外房・長生・夷隅で、斜面や崖のそばに住んでいる人
- 21日に避難して、いつ家に戻れるかを決めかねている人
- 22日に千葉県内を車で移動する予定の人
雨はやんだのに、13市町で解除されていない
「台風が抜けたのだから、朝にはもう終わっているはず」。そう思って22日を迎えた人がいるかもしれません。千葉県では終わっていません。気象庁が22日7時34分に発表した警報の見出しは「千葉県では、土砂災害に厳重に警戒してください」でした。
土砂災害危険警報(警戒レベル4)が継続しているのは、木更津市・茂原市・勝浦市・市原市・鴨川市・君津市・袖ケ浦市・山武市・大網白里市・睦沢町・長柄町・長南町・大多喜町の13市町です。21日未明の時点では9市町だったので、夜のあいだに増えています。県の細分区域でいうと、北西部・北東部・南部の3区域すべてに残っています。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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1時間の雨は0ミリ、それでも24時間では261ミリ
22日8時のアメダスを見ると、千葉県内で1時間降水量が記録されている地点はありません。どこも0ミリで、雨そのものは上がっています。
ところが24時間さかのぼると、数字はこうなります。
| 観測地点 | 市区町村 | 24時間降水量 |
|---|---|---|
| 牛久 | 市原市 | 261.0ミリ |
| 茂原 | 茂原市 | 220.0ミリ |
| 鋸南 | 鋸南町 | 216.0ミリ |
| 千葉 | 千葉市中央区 | 211.0ミリ |
| 館山 | 館山市 | 210.5ミリ |
| 東庄 | 東庄町 | 204.5ミリ |
| 香取 | 香取市 | 202.5ミリ |
| 木更津 | 木更津市 | 190.5ミリ |
全国で並べると1位は東京都大島町の大島で418.0ミリ、2位が静岡県伊豆市の天城山で323.5ミリ。3位が千葉県市原市の牛久で261.0ミリです。1日で200ミリを超えた地点が、千葉県内だけで7か所あります。
解除を決めているのは、今の雨ではなく土に残った水
雨がやんだのに警戒が続く理由は、判定の仕組みにあります。気象庁は土砂災害の危険度を、60分雨量と「土壌雨量指数」の組み合わせで判定しています。この指数について、気象庁はこう説明しています。
大雨に伴って発生する土砂災害(がけ崩れ・土石流)には、現在降っている雨だけでなく、これまでに降った雨による土壌中の水分量が深く関係しており、土壌雨量指数は、降った雨が土壌中に水分量としてどれだけ溜まっているかを、タンクモデルを用いて数値化したものです。
タンクモデルは、3段に重ねた穴あきのタンクで土の中の水を表したものです。指数はその3段に残っている水の合計で、計算は10分ごとに回ります。穴から水が抜けるには時間がかかるので、雨がやんだ瞬間に指数が落ちることはありません。斜面に染み込んだ水が抜けるまで、危険度は高いまま残ります。
解除の時刻を決めているのは空ではなく地面です。窓の外が明るくなったことを理由に判断すると、そこで外します。
茨城県は22日3時40分に解除された
同じ雨に降られた隣の県では、夜のうちに解除されています。水戸地方気象台は22日3時40分に「危険警報を解除します」と発表し、稲敷市と県南部の土砂災害危険警報を外しました。4時8分には注意報も解除され、いま残っているのは高波の注意報だけです。
茨城県の鹿嶋の24時間降水量は183.0ミリでした。千葉県の上位はいずれもこれを上回っています。降った量の差が、そのまま解除の時刻の差になっています。
川の水位は13か所から6か所に減った
国土交通省の川の防災情報で、22日7時50分の観測を見ます。全国で水位が基準を超えている観測所は60か所あり、そのうち氾濫危険水位以上に達しているのは6か所です。
22日1時5分の観測では、同じ区分が13か所でした。7時間で半分以下まで減っていますので、川については水が引く方向に向かっています。土砂のほうが遅れて残る、という形です。
台風25号は日本の東、23日に温帯低気圧の見込み
台風第25号(ドゥージェン)の22日6時の位置は、北緯37度10分・東経145度55分。日本の東です。中心気圧970ヘクトパスカル、最大風速35メートルで、北東へ時速45キロで進んでいます。
| 時点 | 位置 | 階級 | 中心気圧 |
|---|---|---|---|
| 22日6時(実況) | 日本の東 | 台風(強い) | 970ヘクトパスカル |
| 22日18時 | 日本の東 | 強い熱帯低気圧 | 980ヘクトパスカル |
| 23日6時 | 日本のはるか東 | 温帯低気圧 | 986ヘクトパスカル |
千葉県にこれ以上の雨をもたらす位置ではありません。22日の警戒は、これから降る雨ではなく、すでに降った雨に対するものです。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
「危険警報」と市町村の「避難指示」は別のもの
「市から避難指示の解除が出たのなら、気象庁の警報も外れているはず」。ここは連動していません。気象庁が出す土砂災害危険警報は、雨と地盤のデータから計算した危険度の段階です。避難指示を出すことも解除することも、決めているのは市町村長で、別の判断になります。
気象庁の危険警報が続いていても市町村が避難指示を解除していることはありますし、その逆もあります。13市町に入っている地域で避難しているなら、戻る時刻は市町村の発表で確かめることになります。
自分の家が土砂災害警戒区域に入っているかどうかは、避難指示とは関係なく地図で確認できます。気象庁の土砂キキクルは1キロ四方のメッシュで危険度を5段階に色分けしていて、10分ごとに更新されます。崖のそばの部屋で寝ているなら、危険警報が続くあいだは寝る場所を斜面と反対側へ移しておくほうが安全です。
生活・仕事にどう効くか
- 22日の朝:雨は上がっていますが、13市町の危険警報は外れていません。避難指示が出ている地域では、戻る時刻を自分の目で決めず、市町村の発表を待つ段階です。
- 家の周り:24時間降水量は市原市の牛久で261.0ミリ、茂原で220.0ミリ。斜面に染み込んだ水はすぐには抜けないので、崖のそばでは寝る部屋を斜面と反対側に移したままにしておくほうが安全です。
結局どうすればよいか
- 自分の市町が13市町に入っているかを確かめ、気象庁の土砂キキクルで1キロ四方まで危険度を見る
- 避難指示が解除されたかどうかは市町村の発表で確かめる(気象庁の危険警報とは別の判断)
- 崖や斜面のそばの部屋では、危険警報が続くあいだは寝る場所を斜面と反対側に移しておく
公式出典
- 気象庁 警報・注意報(千葉県・2026年9月22日7時34分発表)(2026年9月22日発表)
- 気象庁 警報・注意報(茨城県・2026年9月22日3時40分発表)(2026年9月22日発表)
- 気象庁 土砂キキクル(2026年9月22日発表)
- 気象庁 土壌雨量指数(2026年9月22日発表)
- 気象庁 アメダス(2026年9月22日8時00分)(2026年9月22日発表)
- 国土交通省 川の防災情報(2026年9月22日7時50分観測)(2026年9月22日発表)
- 気象庁 台風情報(台風第25号・2026年9月22日6時45分発表)(2026年9月22日発表)
更新履歴
- 2026年9月22日 22日8時台の気象庁・国土交通省のデータで初版を公開
※本記事は2026年9月22日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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